6-6.許せなかった過去の事に対し、しっかりキレたら、後は水に流す

※こちらは、以前私がアダルトチルドレン(現在の自分の生きづらさが親との関係に起因すると認めた人)の問題に向き合っていた時に書いた内容を掲出しています。できれば最初からお読み頂ければと思います。→0.はじめに

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アダルトチルドレンは国民病?!

第六章 私の格闘記

 

6-6.許せなかった過去の事に対し、しっかりキレたら、後は水に流す

それでもやっぱり、親のことを「許せない」感情を抱えてしまったら?

忘れていた過去の記憶が突然蘇ってしまって、心に「許せない。」気持ちが溢れかえってしまったら?

どうしたらいいでしょうね。

否応が無しに、腸が煮えくり返るような気持ちが身体を支配してしまうことでしょう。

そういう時、どうしたらいいのか、この項目でお伝えできればと思います。

 

実家に帰ってきて、なんとか親と上手くやっていこうと努力を重ねていた私も、ある時からしばらく、親のことを憎むような気持ちが蘇ってしまっていました。

思い出してしまったんです。小さな頃、絶対に自分は悪くないはずの事で、叱られていた記憶を。

父と母とのやり取りを見ていて思い出してしまったのです。

介護が必要な父が退院して、生活を共に過ごすようになってからの母親の言動が幼い頃の記憶を蘇らさせました。その母の言動に幼き頃の自分はどんなにか心が動揺し、ストレスを感じていたのかリアルに感じ取れるようになってしまったのです。

例えば、帰ってきたばかりの父は、出来るだけみんなの迷惑にならないようにと、極力自分で出来ることを自分でやろうとして、転んだりする事もしばしば。その現状を目の当たりにする度に、母はヒステリックに騒ぎます。

そして父に「こういう事が一番怖いから、何か行動したい時は、必ず声をかけて」と強く言います。

しかし、父が言われた通り声をかけると、「忙しい」と、キレられる始末。

その光景を見た時にはっきりと思い出してしまったのです。「小さい頃にこういうジレンマが沢山あったよな」と。

母の言いつけに従ったはずなのに、タイミング悪く声をかけてしまったせいで、怒られてしまったこと。

他にも、絶対に自分は悪くないはずなのに、怒られてしまったこと。

更には、母親の方が絶対に悪いのに、謝ってもらえなかったこととか。

沢山の鬱積していた思いが一気に溢れ出してしまったのです。

冷静に、そして客観的に見渡せば、その時の母に悪気もないし、きっと余裕がなくて精一杯だけだったどれだけ理解したとしても、一度噴火してしまった怒りはどうにも収まらないのです。すると、今までなんとか仲良くやってきた家族関係もみるみる悪くなり、互いの言い合い合戦になって、喧嘩が増えて、家庭内には険悪なムードが漂いました。

そして、結局、感情が収まりきらなってしまった私は、三十七年分の倍返しの勢いで、ある朝、めっちゃ切れたのです。

「謝ってよ!私の三七年分の人生を返してよ!」って。

「どうして、お母さんと違う考え方を私が持つと、お母さんの言いつけに守らないと、それだけで『私がおかしい』になっちゃうの?、私がどうしてしたくないかは考えてはくれないの?」

って、いい歳して、大泣きしながら訴えました。

「謝ってよ。今まで私にしてきた事、全部謝ってよ」

そりゃ、それは、もの凄い剣幕だったと思います。

母はその時、突然起こってしまった事態の根源が掴めていないため、非常に訝しい顔をしていました。

でも、謝ってくれました。「ごめんね」と。

その言葉で、すぐに自分の気持ちが収まった訳ではなかったのですが、ずっとずっと溜め込んでいた怒りを爆発させた事で、私の中にあった何かが、すっと消えていったように思います。

久しぶりに怒りを爆発させてしまった後は、これからどういう風に関係を修復していこうか、心を悩ませましたが、よく考えてみたら親って反抗期の時代の私を知っているから、そういう事も実は慣れっ子で、癇癪持ちの私の事をよく理解してくれていたんですよね。

あんな事があったのに、昨日までと何も変わらないように、朝ご飯を用意してくれて、「おはよう」と声をかけてくれる。そして、いつもと変わらぬように話しかけてくれる。照れくさかったけど、とても嬉しかった。

その時に、「私、こうして家族やってきたんだ」と、大喧嘩しても尚且続いてしまう家族という絆の理由がわかった気がしました。

家族なんて、何度大喧嘩しても、結局家族なのです。

強い絆は、そんな喧嘩なんてたいしたことないと、素知らぬ顔で守り抜いてくれるのです。

だからもし、奥底にずっと溜まっていて許せない気持ちがあなたにもあるのなら、一層のこと、反抗期以上の憤りでキレてみるのもありかと思います。もの凄いスッキリして、開放感がやっきます。

但し、一度あなたもぶっちぎって怒ってみたのなら、もうその事は蒸し返さない。

それが大事なルールですよ。

 

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