おはようございます。
火曜日は「変わる、終わる、始まる」です。
この「変わる、終わる、始まる」では、社会全体のトレンド(流行や趨勢・すうせい)に関する情報をお届けしています。
時代によって、インフラが変わり、またこの変化によって人の興味も変わります。
激動の時代と呼ばれる昨今の中で、立ち止まって全体を俯瞰できる情報をお届けしていきたいと思ってます。
また「変わる、終わる、始まる」も月曜日の「今日から使えるマーケティング講座」と同様、お仕事で利用して頂けたら嬉しいなと思っていますので、こちらも朝7時に更新していきます。
こちらも朝のお供として、是非活用してくださいませ♪
なぜ人々は印税に魅了されるのか?
というわけで、先週は「変わる!印税の形 ~ピンチに陥ったJASRAC~」と題して、印税のビジネスモデルが現状として完全に崩壊しているということをお伝えしました。
とはいえ、多くの人は「印税」を魅力的に感じるものでしょう。
その理由はどこにあるかというと、「制作における労働対価だけではなく、永続的にその労働対価が権利収入として発生する」部分にあると思います。
また「印税」というものを「権利収入」というイメージで捉えている人が多いのもそのせいだと思います。
そして、JASRACを中心とした旧態依然の印税ビジネスモデルが崩壊しているからといって、「権利収入」的なものまでもが崩壊したわけではありません。
「権利収入」は現代の社会環境に合わせて変化していっているだけのことです。
そして、それが得られるチャンスは今までよりも扉は開いている状態になっていると言えるでしょう。
もちろん一攫千金を望むのは御法度と言えますが(笑)
今までは、メジャーな作家になるかJ-POPアーティストになる以外で、印税にあやかることはできなかったのですが、ネットでできることが増えるに連れて、身近なあれやこれやを権利収入的要素に変えていくことができます。
ということで、今日はどんな風に印税(権利収入)の形が変わったのかお伝えしていきますね。
新しい印税の形は、実はテレビのビジネスモデルと同じ
すごくまたまたざっくりした図なのですが、今までの印税と今がどう違うのか図にしてみたので見てください。
JASRACが血眼な銭ゲバに変化せざる終えなかった理由は、今までの印税の収益スタイルが失われ、新しい印税の形に移っているからです。
今までの印税は、CDや書籍などの制作物の販売金額の一部が権利として支払われる形しかありませんでしたが今は違います。
動画再生回数やページビュー数に応じた広告収入を得ることによって、個人が収益を得ることができるようになり、それが「新しい印税の形(権利収入)」として定着しようとしています。
また、実はこのビジネスモデル(収益構造)は、テレビと同じビジネスモデルです。
テレビが無料で見られるのはそこに莫大な広告費をつぎ込む企業が存在しているからなので、収益構造としては、規模こそ違うものの同じなのです。
ただ、同じビジネスモデルですが、少し前の記事で書かせて頂いた通り、テレビを見る人が減り、そして広告をする企業が減った結果、今テレビ局はあの大母体を維持するのが厳しくなっています。
現代は、テレビなどの大手マスメディアだけが享受できていた広告収入というものが、個人のレベルでも頂けるようになり、それが新たな権利収入(印税)として確立しつつあるということです。
つまり、テレビなどの大手マスメディアだけに限られていたビジネスモデルが、庶民のレベルに落ちてきていると言えます。
また、ネットインフラの拡大に伴って、個人でも著作物を全国販売できる環境が増えており、私自身もこのようなインフラを利用させて頂き、自身の書籍などを販売させて頂いております。
つまり、今までは出版社やレコード会社の人たちに認められないことには全国流通はし辛い状況でしたが、今や誰でも全国流通させる事ができます。
また自費出版する際には、作家が先行投資する必要性があり、発売後はその回収に血眼にならなければならない環境でしたが、現在はオンデマンド印刷の発展のおかげで、先行投資の必要がないだけでなく、在庫を抱える必要もありません。
つまり「今までの印税の形=販売数に応じてお金が入る」ことは無くなっていないものの、こちらも個人レベルで気楽に利用できる環境に変化しています。
そのためJASRACのような個人に根ざしていない(主にレコード会社との取引であるBtoB)が主体になって権利運用していた会社は軒並み窮地に陥っているのです。
また、現代に生きる私たちは、印税のしくみが庶民レベルに落ちてきているということを重々理解して、このしくみを有効活用していくべきだと思います。
もちろん一攫千金は狙えないですし狙わない方が良いですが、新しいビジネスモデルの形を体で覚えておくことは、稼げる稼げない別として時代の流れに乗ること(時代を理解すること)に繋がるので、勉強がてらにやってみることは有だと思いますよ。
時代は企業からどんどん個人に変わってきていますから。
ということで、今日のお話はここまで!
来週は「覚えるから見つける、そして考えるの時代へ」と題してお届けしたいと思います。
それでは来週火曜日の7時にまたお会いしましょう♪
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