㊋一攫千金ってもうダサイでしょ?

おはようございます。

火曜日は「変わる、終わる、始まる」です。

この「変わる、終わる、始まる」では、社会全体のトレンド(流行や趨勢・すうせい)に関する情報をお届けしています。

時代によって、インフラが変わり、またこの変化によって人の興味も変わります。

激動の時代と呼ばれる昨今の中で、立ち止まって全体を俯瞰できる情報をお届けしていきたいと思ってます。

また「変わる、終わる、始まる」も月曜日の「今日から使えるマーケティング講座」と同様、お仕事で利用して頂けたら嬉しいなと思っていますので、こちらも朝7時に更新していきます。

こちらも朝のお供として、是非活用してくださいませ♪

 

現代こそが異常な時代

私たちは生まれた時既に、テレビがあって、電話があって、洗濯機があって、冷蔵庫があって、掃除機があって、車があって、電車があってというような、兎角便利な時代に生まれてしまったからこそ、このような便利な時代の感覚が当り前と思ってしまいます。

また、それ以前に生きていた人たちの事を少し馬鹿にしてしまう感覚も持ち合せていると思います。

確かに、このような便利な上に平和な時代というのは、人類が積み重ねてきた何千年、いや何万年の歴史の中において初めてのことと言えますから、昔と今とは違うという感覚も芽生えやすいですし、なぜ昔の人たちはあんなに不便な生活で生きて来れたのかと頭を悩ませる感覚まで持ち合せてしまうものですが……人類の歴史を俯瞰してみれば、どちらが異常と言える時代を生きているかと言えば、私たちの方。

そして、私たちというのは、異常な時代だからこそ、今まで人類が持ち合せていなかった感覚も持ち合わせ易いですし、さらに言えばそのケーススタディも持ち合せていません。

だからこそ、異常な感覚を身につけ、異常な事に興奮し、異常な事こそが真実だと思ってしまう感覚も持ち合わせ易いと言えます。

その一つが「一攫千金」でしょうね。

一攫千金で人生がバラ色、人生のステージが変わる、人生は安心なんて思ってしまう時代が、なんやかんやで半世紀くらいは続いたのではないのでしょうか。

でもその一攫千金というものこそが、今時代として終わりを告げています。

 

一攫千金が夢見れたのは、情報社会構造にある。

人々が一攫千金を夢見てしまうのは、今に始まったことではなく、昔の人たちもついつい思い描いてしまう夢であったことは、「日本昔ばなし」などを見ていれば分かります。

ただ、そのような気持ちに溺れると、必ず不幸になるという事がセットで昔ばなしは語り継がれてきたのですが、あまりに時代の変化が大きかった戦後は、その昔の教訓を忘れてしまう事態が起きました。

さらに言えば、新しく生まれたマスメディアの扇動に大いに乗っかってしまう市場環境が確立されたこともあって、仕事で一発当ててしまった時の大きさの方が目につくようになってしまいました。

たとえば、音楽で言えば、たった1曲ヒットしただけでも一生困らないのではないかというほどのお金が入ってきてしまう現象はあちらこちらで起きました。

それはマスメディアの情報威力が強く、またマスメディアでしか情報を行き渡らすことができない制限があったからこそ起きてしまったことなのですが、その時代に生きる人であれば、その一攫千金にあやかりたいという夢をもってしまうのは否めません。

ですから、音楽業界や芸能界だけに留まらず、あちらこちらで爆発的ヒットという状態を作り出そうと人々は躍起になりました。

そして、躍起になった人の中から億万長者とも呼べる人たちが生まれることになりました。

しかし、このような状況は、一時の時代の産物だったと言えます。

なぜなら、爆発的ヒットというものは、情報制限のある時代だからこそできていた事だからです。

ここら辺の詳しいことは、こちらの本で書いてますので、気になる方は書籍か、電子書籍で確認下さい。

そして、その情報構造が壊れた現代は、過去のような一攫千金は狙いにくい市場環境になっていると言えます。

たとえば音楽の場合、今でもミリオンセールスを達成する人やグループはいますが、100万枚を超える人やグループというのは、AKBや乃木坂や欅坂といった超大型アイドルグループだけです。

ジャニーズであっても、シングルは50万セールを超えるのがやっとのことという状態に陥っています。

90年代、2000年代には勢いがあったバンドやシンガーソングライターの名前は、売上ランキングではみなくなってしまいました。

90年代や2000年代は、音楽で一発当てればという一攫千金は今や過去の事です。

とはいえ、現代に新たに生まれた一攫千金事業と言うものもあります。

その一番のものと言えばyoutubeでしょう。

HIKAKINを始めとして、芸能人でも辿り着けないほどのお金がわんさかあの界隈に集まってきています。

確かに彼らは、今までの感覚で言えば「一攫千金」という言葉に近しい立場と環境の人たちだと言えますが、ネット時代は、一発当れば安泰というものではありません。

情報速度の加速は、少し前のことをとても古い物と感じさせる環境を作り出すため、一動画当たっただけでなんとかなりっこないのです。

ですから、ひたすら作り続ける事だけが必要なこととなり、その生活スタイルは「一攫千金」ではなく、地味で地道でひたすらコツコツの毎日です。

そして、そういうひたすらコツコツできる人にチャンスが当たる時代になっていることを、youtuberなどの成功からも感じてほしいなと思っています。

ほんの少し前の時代は、本人のコツコツ以上に、提携した企業の力の成せる技がとても大きい所がありました。その企業の持つ資本力による広告によって、本人の等身大以上に本人を大きく見せて、その広告効果によって一攫千金は夢ではないことが多々ありました。

これは、芸能人のような人物に限ったことではなく、商品においても言えることです。

ですが、インタラクティブに交換できる情報流通の変化によって、たった一つの広告やPRで人生を変えるほどの一攫千金を掴むことは難しくなっています。

もちろん偶然にそのような環境に置かれてしまう人は、今もいますし、これからもいるでしょう。

ただ今までと今が違うことは、広告代理店などが行う意図的な情報操作によってそのような現象が生み出されにくくなっているということです。

つまり、作為的に「一攫千金」を狙うことは、圧倒的に難しい状況になっています。

偶然の必然は、それまで行っていたコツコツの成果であり、そのコツコツによって偶然の必然は起こるべくして起きてしまう部分はありますが、ここ何十年も行われていた作為的な情報操作による興味の集中を作り出す事はとにもかくにも無理だと言えるでしょうね。

ですから、一直線に一攫千金を狙うことは、もう時代遅れと言えると思います。

その事を重々理解して、コツコツ地道に生きましょう。

 

ということで、今日のお話は以上です。

 

来週こそは「モータリーゼーションで失われた小さな商いが今蘇る」と題してお届けしたいと思います。

それでは来週火曜日の7時にまたお会いしましょう♪

 

それから「変わる、終わる、始まる」の過去記事が読みたい場合は、TOPの「曜日企画」→「㊋変わる、終わる、始まる」を押して下さい。

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