㊊実は…データはいくらでも都合良く作れます!

さぁ!新しいWeekday♪が始まりました。

月曜日は、週の始まり!お仕事の始まりです!

ですが……月曜の朝はちょっと憂鬱っていう人も多いかもしれませんね(^^;)

ですから、そんな憂鬱を吹き飛ばし、少しでも皆さんの仕事が楽しくなったらいいなと思い、月曜日は「今日から使えるマーケティング講座」を曜日企画としてお届けしております。

また、少しでも気持ちいい出勤時間のお供になったら良いなと思ったので、「今日から使えるマーケティング講座は朝7:00に更新しています☆

是非今日からの仕事に「今日から使えるマーケティング講座」を使ってください。宜しくお願いします☆

 

調査というのは、知るために行うものなのですが…

そもそも調査というのは、今曖昧である状態のことを、曖昧ではない状況にしていったり、疑問に思っている答えを見つけたり、新たなアイディアを探ったりするものなのですが……そうではない利用をしているケースは多々あります。

たとえば、先週の記事で書かせて頂いたとおり、企業に都合の良いデータを販促に利用する事なども、その一つと言えます。

㊊気をつけて!データは見せ方次第で印象操作が可能!

2019年12月9日

また、そのデータを消費行動を促すために都合良く加工して好印象を与えて世論誘導していくことは、普通に行われていることです。

そして、世の中にはこのような社会環境を逆手にとって、調査そのものの意義を変えてしまう人も存在します

今日はこの点についてお伝えしていこうと思います。

 

答えありきの調査があります。

調査の結果次第で、世論を動かせるキャッチコピーが作れることは、先週の記事で書かせて頂いた通りなのですが……そういう事ができるということは、逆の発想に溺れる人も発生するということです。

先週の記事では、例題として

アスリート100人が履き心地が良いと認めたスニーカー

という言葉を紐解いて、持ち合せているデータからどのように情報加工ができるのかその手法をお伝えしたのですが、

キャッチコピーとして最初からこの答えが決まっている場合(「アスリート100人が履き心地が良いと認めたスニーカー」というキャッチコピーで売り出したいと思っている場合)、その答えを導き出すための調査をすることも可能です。

たとえば、この文言の場合、「100人のアスリートが認める」というデータさえ取ってしまえば、情報に嘘はないという状況を作り出すことができます。

何人に対して何人が良いと言ったのかとい相対評価ではなく、求めているのは100人という数だけなので、数打ちゃ当たるという事が成り立つということです。

このように敢えて自分に優位な情報投下をするために、調査の段階から意図的な仕掛けをしてしまう人は多数います

念のため申し上げると、私が勤めていた会社はティーンズマーケティングという、あまりにニッチな職種であったため、このような事をする必要がないというか…ちゃんとした市場調査しかしてきませんでした。

なぜなら、私が勤めていた会社は女子高生のニーズを吸い上げた上で、依頼された商品をHITさせる事が趣旨となった業務だったのと、ちゃんと女子高生ニーズに合う形に商品さえ整えてしまえばそこそこ売れてしまう時代でもあったので、市場調査をこのような無茶な形(答えを先に決めておく形)で利用する必要がなかったのです。

でも、世の中の多くは結構そうではありません。

世論調査一つとってもそれは見え隠れしています。

世論調査を行うのは主に新聞社やテレビ局などの、大手マスメディアですよね。

メディアは公平と昨今まで信じて疑われずにいましたが、そうではなかったことがここ数年大顕わになっていること、多くの人はご存じだと思います。

また、メディアが自分の正しいと思う方向に無理くりでも世論を誘導しようと画策している事もご存じだと思います。

このようなメディアの世論調査結果が、公平な結果であるはずはないでしょ?

対象者の選定及びアンケートの設問を見ても、敢えて自分たちの都合の良い結果にできるだけ導こうとして画策している後は見て取れるものです。(どのような部分が画策しているのかといった具体的内容については来週以降お伝えします。)

また、このような「欲しい結果が最初に決まっている調査」は、科学の分野でも当り前に行われていることのようです。

こちらの武田邦彦先生のyoutubeをご確認ください。

本来調査とは、探求の為の一助である道具なのにもかかわらず、予め決まった調査結果や結論の道具に使われてしまっていることが多々あります

その決まった答えのための調査結果を私たちが信じてしまうがために、私たちは間違った情報を信じ洗脳されてしまっていることも起きています。

どのような事がという具体的なことはまずは置いておいた上で、私たちの日常はこのような情報操作で成り立っている部分があることも知るべきでしょう。

 

ということで、今日のお話はここまでです。

来週は今日の話から更に踏み込んで「テレビに多い!誘導質問の実態とはどういうもの?」と題してお届けします。

 

それから「今日から使えるマーケティング講座」の過去記事が読みたい場合は、TOPの「曜日企画」→「㊊今日から使えるマーケティング講座」を押して下さい。

今までの過去記事が見れます。

またマーケティングに関して他の記事が気になる方は、ページ右上にある検索窓や🔍で「マーケティング」と入力してみて下さい。

 

それでは来週月曜日の7時にまたお会いしましょう♪

2 件のコメント

  • とっても楽しみにしていました!

    >本来調査とは、探求の為の一助である道具なのにもかかわらず、予め決まった調査結果や結論の道具に使われてしまっていることが多々あります。

    これも本当に、目からうろこでした!
    以前、マーケティング会社のアンケートモニター(覆面座談会)をしたことがあるのですが、欲しい答えが決まっていて、それに沿って話をもっていくようにしているのかな?アンケートの意味あるのかな?と思うことが多々ありました。

    設問1つとっても、消費者の声を聞いているというよりも、消費者に言わせたいことを言わせるように導いている印象があり、それ以来、あまり「消費者の声」や「ご感想」を信用しなくなりました。(笑)

    嘘ではないけれど、真実でもない。消費者が勝手に勘違いして、勝手に自由意思で買ったかのように錯覚させる巧妙に作られたトリックなんですね・・・。

    次回の誘導尋問も楽しみにしております^^

    • こんにちは。
      覆面座談会とは、多分グループインタビューと同じ調査方法だと思うのですが、グルインでそういうことしちゃうモデレーター(司会者)っているんですね。
      その人(司会者)のレベルが低くて、質問の仕方が分かっていない可能性もありますが…それはダメですね。

      来週の記事で詳しいことは書きますが、純粋な調査で誘導尋問することは超御法度なんです。何のために調査しているかと言えば、もっと良い商品を作るためだけだから。そのために自然想起に基づいた消費者の声を引き出すことがモデレーターの仕事なんです。
      しかも結構グルインって調査費用がかかる上に一本勝負だから、(10年くらい前だと1本の調査で30万くらい安くてもかかるのが普通でした。今はネット調査で価格が下落しているから相場は分かりませんが)きちんとした調査をしてあげなければ、依頼した企業が可哀想なことになるので、とにかく誘導することは御法度なんですが、そんなグルインでもあるんですね。残念です。

      きちんとした調査は沢山あるので、全部を信用しなくするのも勿体ないかなとは思うので、注視しながら選択してみてください。
      それではこれからも宜しくお願い致します。

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