おはようございます。
火曜日は「変わる、終わる、始まる」です。
この「変わる、終わる、始まる」では、社会全体のトレンド(流行や趨勢・すうせい)に関する情報をお届けしています。
時代によって、インフラが変わり、またこの変化によって人の興味も変わります。
激動の時代と呼ばれる昨今の中で、立ち止まって全体を俯瞰できる情報をお届けしようと更新しています。
是非活用してくださいませ♪
将来設計とか言う無駄な物に気が付こう。
「将来設計」という言葉が世の中に浸透してどれくらいの月日がたったことでしょう。
「老後にそなえて、2000万円もの貯金が必要になる」みたいな未来予測に沿って、老後に備えた蓄えを養ったりすることが「将来設計」の軸にあるものですが……これを考えて将来や未来に明るい兆しを持ち合せる人なんてほとんどいないんじゃないかって、私は思うんですよね。
っていうか、私たち世代(ロスジェネ世代)は生まれてから今日まで、通貨価値の変化がほとんどない時代に生きているから、今の感覚の通貨価値が生涯続くと思いがちなのですが……それは単にデフレが当り前の時代に生きているから思うことであって、通貨価値ってそもそも変わるものなんです。
たとえばですが、戦前とか戦後のドラマ見ていると、100円の価値の違いに驚くことってありませんか。
それから、数千円で家が買えたり、家賃が数十円とか言う昔の事実とかを見かけたことないですか。ついでに「その金額は今の価値に換算していくらくらい」みたいな注意書きやナレーションに遭遇したことないですか。
これって、同じ一円でも価値が変わっているからこそ起きていることなんですよね。
私たち世代(ロスジェネ世代)は、生まれてから今日まで然程、通貨価値が変わっていないから、通貨価値の変動に鈍感ですが、私たちが生まれる前の戦後の時代だけ見ても実は通貨価値ってもの凄く変わっているんですよね。
たとえば、家にしても、昭和40年代だと数百万円で買えたものが、昭和50年代に入ると一気に3倍くらいの値段になってしまったように、通貨価値の変動(高騰)ってもの凄く起きていたんですよ。
ちなみにこのような通貨変動から分かる事は、「蓄財は無駄」ということなんですけれども、デフレ世代はデフレ状況しか体感していないこともあって「蓄財こそが安心」という感覚が強くはたらきます。
それゆえ将来設計という言葉もすんなり受け取られ、みな将来のために蓄財しようと躍起になるのですが、これは今の時代(価値観や社会)が永遠に続いて達成されるものであり、時代が変われば水の泡です。
20年前に、10年前に今の変化を想像できていましたか?
今が永遠に続くと思えば思うほど、人は今の価値観にしばられ保身に傾きます。
しかしながら、10年前、20年前に想像した「未来」と同じ「今」を体感している人がどれほどいるのでしょうか。私は微妙だと思っています。
たとえば、20年前に、今のようなSNSやネット文化を想像できた人はどれほどいるのでしょうか。
それから、10年前に、今のようにメディアが衰退していく事態を想像できた人はどれほどいるのでしょうか。
将来設計を重きに置く人ほど、今イケテル事業や文化や企業に目がいき、この時代が未来永劫続くものだと想定して将来設計を描くのではないかと私は予測しているのですが、私たちが生きてきたこの十数年を見回してみるだけでも、当時の想定とは違うことが起きていることはあからさまです。
時代というのは「今」を基点に完成されているものでもなく、そしてこの「今」のまま未来永劫同じ事が続くものでもありません。
つまり、今の感覚の中で将来を描いてそれに沿って生きることこそが、そもそもナンセンスなんですよね。
しかも今は、大きく時代が変わろうとしています。
こんな時代に、過去の価値観と言えるものを引っ張り出して「将来設計」なんて、輪をかけてナンセンスとしか言いようがありません。
だって……
時代が変われば、全ては消えます。
明治の時代に入って一斉にお殿様が消えたように、一気に消えます。過去の産物となります。
ですから…このような歴史的事実を重々理解して、まずは真剣に「今」を生きていきたいですね。
とはいえ…将来を考えることが当り前だった私たち世代(ロスジェネ世代)においては、将来を考えないことがある種不安に思う側面も多いかと思いますが、どうせ考えたって分からないことの方が多いのですから、まずは真剣に「今」をお互いに生きていきましょう。
「今」を生きることこそが、混沌の時代を生き抜く鍵になると私は思っています。
また、通貨価値も一気に変わるかもしれないですから、無駄な蓄財に執念を燃やすこと無く、今必要なことを今やりきって、今を生きましょう。
ということで、今日のお話は以上です。
それでは来週火曜日の7時にまたお会いしましょう♪
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日本は、変わるときは劇的に変わりますが、
天皇陛下、貴族、大名、武士、百姓、形は変われど残っています。今を生きています。存在はするが身を隠している状態です。言葉で説明するのは難しいですが、太古より受け継がれてきたものものも、また、あります。
斯くありたいものですね。
古事記の最初の文です。
天地初めて發おこりし時に、高天の原に成なりませる神の名は、天之御中の神。次に、高御産巣日の神。次に、神産巣日の神。此の三柱の神は、みな独神ひとりがみと成りまして、身を隠したまひき。
こんにちは。
仰る通りですよね。
私達の生活も実は昔と変わらないところが沢山あります。
たとえば睡眠すること食事をとること、子供ができる過程など、道理として必要なものは変わらず存在し続けるというか、道理にあってこそ社会が成り立つわけで、時代が変われど変わらず存在しているものは、道理であることの証なのだと思います。
それではこれからも宜しくお願い致します。