㊎imagineへの違和感と批判が許されない空気について ~教えて!波動相談室~

金曜日は「教えて!波動相談室」のコーナーの日です。

こちらのコーナーでは、読者の方から寄せられた質問に、波動の見地からお答えしていきます。

また、波動の見地からお答えするものの、これは私の個人的見解にすぎません

ですから、これだけが正解ということはもちろんあり得ませんから、「意見やアドバイスの一つ」として参考にして頂き、その上で自らで答えを見つけて頂けたらと思ってます。

どうぞ、この点お含み置き頂きました上、お読みくださいませ。

imagineへの違和感と批判が許されない空気について

本日頂いたお悩みは、「imagineへの違和感と批判が許されない空気について」です。

50代女性・ネリ(主婦)から頂いた質問です。

ではまずは相談内容をご紹介致します。

ゆりさんこんにちは。いつも楽しく読ませていただいています。

何度かこちらにも投稿させていただき、考え方のヒントをいただけて、感謝しています。 今回も、これをどう受け止めるか、そして、自分がどう表現していくかの参考にさせていただきたく、投稿いたします。

私は趣味で、短歌創作を行い、地元短歌会で楽しく作歌などしているのですが、今回、ウクライナの件を受けて、平和を願う歌を出す方が何人かいらっしゃいました。

その中に、ジョン・レノンの「imagine」を取り上げた方がいて、その方が、理解のためにと原詩と邦訳をプリントアウトして持ってきてくださったのですが、私、この詩を読んで、正直、ぞっとしました。

少なくとも、私が詩の通りに「想像」した世界は、荒涼として冷たく、争いの「元」はないかもしれないけれど、本当に「なんにもない」世界でした。 だから、つい、「この詩、逆に怖い気がする」とつぶやいてしまったのですが、その途端に、あちこちから批判の嵐を受けました。

「これは反戦の歌だ」「宗教も国境もなければ、戦争もないのだ」「あなたは何もわかっていない」「それはあなたの解釈がおかしい」・・・あくまでも私の主観ですが、反戦、といえばすべてが受け入れられ、それを批判するものは絶対に許されない・・・そんな空気が漂っていました。 でも、ロシアから見れば「一つ」にするためにウクライナを侵略しているのではないか、所有を許さない国(あえてどことは言いませんが)では庶民が飢えで苦しんでいるのだがそれはどうなんだ・・・と、私は本当にいろいろ考えてしまったのですが、なぜ、それらとイマジンは「別」と平気で言えるのか、私には不思議でなりません。

でも、あまりにも批判が強すぎたため、私は黙ることしか・・・いや、むしろ、迎合しなくては戦争賛成の人間であるとレッテルを貼られそうな、そんな空気に、残念ながら屈してしまいました。

正直に言えば、これは、「反戦」という名の言論弾圧であり、これは、戦前や現在のワクチン至上主義な空気と似ているのではないか、と、思い、波動の見地から見るとどうなのか知りたくてメッセージを送りました。

私が主に聞きたいのは、 1.本当に似ているのか、違うなら似ていると感じたのはなぜか 2.この空気に巻き込まれず、自分の作歌を続けていくために気を付けること の二点です。

蛇足ながら、私は、天国があって、亡くなった大好きな人が見守ってくれている、地獄もあるかもしれないから、お天道様が見ていると思って、見えないところでもちゃんとしようと思う、神様がいっぱいいる(時には神様同士もケンカしちゃう)、いろんな国があっていろんな文化があって言葉があって、「理解できないところもあるけど、それでいいよね」と言えて、困った時は助け合える・・・という方が、ずっと豊かで優しい世界なのではないか、私が想像したいのはそういう世界だ、と、思います。

よろしくお願いします。

 

今回のお話ではジョン・レノンの「imagine」を知っておいて頂く必要があるので和訳も載せておきますね。

Imagine / John Lennon & Yoko Ono 和訳 Akihiro Oba

想像してごらん 天国なんて無いんだと
ほら、簡単でしょう?
地面の下に地獄なんて無いし
僕たちの上には ただ空があるだけ
さあ想像してごらん みんなが
ただ今を生きているって…
 
想像してごらん 国なんて無いんだと
そんなに難しくないでしょう?
殺す理由も死ぬ理由も無く
そして宗教も無い
さあ想像してごらん みんなが
ただ平和に生きているって…
 
僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな仲間になって
きっと世界はひとつになるんだ
 
想像してごらん 何も所有しないって
あなたなら出来ると思うよ
欲張ったり飢えることも無い
人はみんな兄弟なんだって
想像してごらん みんなが
世界を分かち合うんだって…
 
僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな仲間になって
そして世界はきっとひとつになるんだ 

 

また今日のお答えポイントは以下2点とさせて頂きます。

今日のお答えポイント

①上っ面の世界観と一歩踏み込んで見える世界は違うもの

②お花畑な意見に出会った時の対処法

この2点に沿ってここからお答えしていきますね。

 

①上っ面の世界観と一歩踏み込んで見える世界は違うもの

このご相談を読んだ時、SDGsを良いものと思い込んでいる人の事が頭に浮かびました。

【透けて見える】ジェンダー政策と女性消滅の思惑

2021年2月24日

SDGsも一見良いことばかりが書かれているように見え、それを実践したら良いことをした気分になるし、達成感や満足感が得られます。

また日本は元々持続可能な社会体制を持ち合わせていたから共感できる側面もあり、だからのめり込みやすい傾向があるのだと思いますが、この運動を主導している欧米人の考えと日本人の考えはことごとく違います。

ですからその目標に沿い行動したのなら、最終的には生き辛さが与えられることに繋がるはずですが、多くの人はそれに気が付きません。

 

ぶっちゃけこの運動を主導している欧米人の本音は、こういう事だと予測します。

【SDGs】推進派の思惑がすぐに理解できる図がありました♪

2021年2月25日

↑上記のような目標を最初から掲げてくれたのなら、誰も賛同しないはずですが、表向き共感できる目標となると、多くの人は「善い事」と思い込んでしまいます。

特に日本人はその傾向が強いと言えるでしょう。なぜなら、理想的な共存共栄を実践してきた国の民だからです。それゆえ、SDGsが掲げる目標は「当たり前」だと思ってしまう気質があります。もちろん他国も日本人と同じような気質であれば、可能であると言えるかもしれません。

しかし、世界において日本のような考え方(循環)はどこにも見当たりません。どこもかしこも、頂点を極めることを目標とするピラミッド型の考えが普通であり、それがこの地球の世界基準です。そしてこういう基準の持ち方が普通になっている世界だから、どんな理想も最終的にはおかしなことになっていきますが、根本の思想観念が違う日本人はそこに気が付きにくいです。

また今回ネリさんが感じた違和感は多くの日本人が、日本とその他の国の人の考え方が違うのかを、理解していないことの現れだとも思います。

ジョンレノンの歌詞も、ぱっとみ素晴らしいものに見えます。

その上戦後世代は、左翼教育によって国境のない世界を素晴らしいものと未だに思い込んでいる人も多いので、ついつい賛同してしまう人が多いのも頷けます。また昭和後半世代はビートルズをリスペクトしている人が多いので、ビートルズ(ジョンレノン)というだけで素晴らしいと思わなければならない思い込みの中にいる人もいることでしょう。

それゆえ、お教室の方は賛同することが是となったのではないかと思います。

つまり、深いところまで考えが及んでおらず、表層の理解で賛同しているだけなのだろうなと。理想と現実の違いに気が付いてらっしゃらないのだなと。

このような傾向は、今回の相談で指摘されたワクチンの時にも見られましたね。もう一歩深く考えたらおかしいことだらけなのに、その反論は許さない風潮は確かにありましたね。

ですから、「1.本当に似ているのか、違うなら似ていると感じたのはなぜか」の問いには、「似ている」とお答えさせて頂きます。

 

②お花畑な意見に出会った時の対処法

ネリさんは「宗教も国境もなければ、戦争もないのだ」ということは嘘だと知っていることと思います。だからついあの一言が口から飛び出ましたが、それは事実です。

なぜなら、宗教を取りやめた共産主義国家は、唯物史観による悲劇が起きましたし、ウイグルやチベット、そしてモンゴルは友好的な態度が災いして、中国に侵略された挙句民族浄化が行われています。

それゆえ、ネリさんがつい言ってしまった一言によって浴びせられた意見に対し、私は「お花畑そのものだな」と思いましたが、お花畑の人ほど意見交換は難しいものです。

なぜなら、きちんと歴史を理解していれば「宗教も国境もなければ、戦争もないのだ」という発想が如何に危険なのか知っているので、ネリさんにそんな反応をすることはそもそもないはずだからです。

 

ネリさんはこのような事実を理解されていたから、歌詞を見て怖いと思ったのでしょうし、またお教室の方もこのような事実を理解していれば、ネリさんを批判するには至らず、意見は違えど話し合うことができるかと思います。

しかしながら、事実に即さない理想を「真理」として捉えているお花畑の人との会話となれば、ただただ会話がすれ違うだけのこととなります

 

私の場合、こういう人だなと気が付いた段階で意見の交換はしないようにしてます。また、相手の意見をなるべく尊重するようにしています。なぜって、洗脳を解くのは、本人が「違う、間違ってた」と気が付くタイミングでしか行われないので、信じている間は何を言っても平行線になるだけだからです。

また特に自分が何かを促さなくても、時代は徐々にこちらに向かってきているという感覚の方が強いので、ほっておいてもいずれ気が付くだろうと思って悠長に眺めています。

たとえば、10年前は韓国の悪口言うなんてご法度という風潮が強かったですが、今の空気は様変わりしてるし、中国に対しても危険視している人が多いでしょう。憲法についても10年前は憲法九条は素晴らしいものと思っていた人が多いですが、今は憲法を変えることに賛成の国民がほとんどです。

ですからいずれ気が付いてくれる時を悠長に待つのが良いのかなと私は考えます。

ただ急変しているこのご時世から考えると、お教室の皆様は少し時代から遅れているようにも思いますが、世田谷自然左翼に象徴されるように、裕福な年配者ほど左翼思想に毒されているものです。だから、変わりにくい層であることも、こちらが理解した上で対応されるのが良いのかなと思います。

また短歌の制作では、素直に自分の思う唄を読み続ければ良いのではないかと思います。ネリさんも戦争に関する唄を幾つか作ってみるのも良いのではないのでしょうか

これが「 2.この空気に巻き込まれず、自分の作歌を続けていくために気を付けること」のお返事です。

 

お教室の空気感は私には分かりませんが、お教室は共感しあうことを大切に運用されているだけかもしれないので、ネリさんの唄も案外受け入れてもらえるかもしれません。もしも批判されたのなら「多様性の時代なのに」と一言添えてみるのは如何でしょうか。

少しザワザワする時期が続くかもしれませんが、これも成長の時間と思って楽しんで過ごして頂けることを願います。

 

ということで、今日の波動相談室は以上となります。

ネリさんのご質問に答えられたでしょうか。

どうぞこれからも宜しくお願い致します。

 

 

 

あなたのお悩みお待ちしております。

こちらのコーナーでは皆さんのお悩みを受け付けております。

ご相談がある方は、下記リンクの「相談室ポスト」からご投稿ください。

相談ポスト

 

2 件のコメント

  • 回答ありがとうございました。
    自分がどれほど、ちゃんとわかっているのかは心もとないのですが、imagineを読んで真っ先に思ったのは、
    「これが実現した世界には、日本語は存在しないだろう」でした。
    国を統合しようとする場合、まずはそれまで使っていた母語を禁止し、自分たちと同じ言葉を使うことを強要し、そうして言葉を奪われることで、培った精神も文化も破壊され、やがて「一つ」に同化していく・・・というのは、これまでの歴史が証明していることなので、本気で世界を一つにしようとしたら、真っ先に駆逐されるのは、現在使用している言語であろうと思いました。
    だから、
    「え。こんな世界になったら、短歌なんてなくなっちゃうよ?」
    って思ってのことでもあったのですが、まったく理解されませんでした。
    〉裕福な年配者ほど左翼思想に毒されているもの
    このゆりさんの分析は、まさにその通りで、私以外は全員オーバー70です。そして、ほぼ全員が高等教育を受けています。(でないと短歌なんてやらないのかもしれませんが)
    憲法九条のおかげで平和な日本、みたいな歌を何度も作っている方もいます。
    おそらく、相手側が変わることはないと思うので、ゆりさんの言うように意見の交換はせず、「この人はそれが正しいと思っているのだな」と俯瞰で見るように心がけながら、私は私の歌を作っていこうと思います。このままだと、短歌は好きだけど、会はやめるしかないかも・・・と少し思いつめていたので、「意見の交換はしない。信じている間は何を言っても無駄だから」というゆりさんのアドバイスで、やめなくてもいいんだ、と、心が軽くなりました。
    ありがとうございました。

    宗教のない世界よりスパモンも許される世に私は生きたい

    つたないながら、今回のことを受けて作歌しました。
    ちなみに、スパモンは、「空飛ぶスパゲッティモンスター教」という冗談宗教の略です。
    布教書(笑)には、「日本人には、あなたたちが信じている神様の中にスパモンも入れてくれと言えばいいだけなので、他の宗教の信者より布教が楽だろう」というようなことが書かれていて、この人(アメリカ人です)、日本人のこと、よくわかってる、と、思いました。

    • こんばんは。
      仰る通り、国境の無くなった世界で日本語が残っている確率は、無きに等しいでしょうね。
      ですからその直感はきっと当たってると思います。

      短歌や俳句、それに川柳も、国境が無くなった世界で維持できない可能性のが高く、その危機感によって発してしまった言葉が、短歌を愛する人の間で受け入れられなかったことは相当傷ついたことと思います。
      その傷つき加減まで、先に頂いた相談では思いを馳せられていなかったです。
      なので、お返事頂けて本当に良かったです。

      ただ、多くの世田谷自然左翼の皆様も同じように国を思っているであろうと想像し、ネリさんと同じように短歌を愛し、日本語を愛していることでしょう。
      思想だけが汚染されてしまっただけで、心持は私たち以上に愛しているかもしれません。

      先に歩まれた世代は、敗戦によってズタボロになった日本を世界と肩を並べるために尽力してくださいました。
      その尽力があったおかげで私たちは、思想のおかしさや方法論の間違いに気が付く余裕ができました。
      そういう感謝をほんの少し持ち合わせながらお付き合いすれば、心なごみながら短歌が唄えるのではないかと思います。

      それぞれの時代には、課せられた役目があり、そこには時代の一長一短があります。
      短所を見つけた後は、長所を見つけ直し、その上で互いに手を取り合って生きていきたいですね。

      それではこれらも宜しくお願い致します。

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