㊋ショッパー消滅によって起こりえる消費活動の変化

おはようございます。
火曜日は「変わる、終わる、始まる」です。

この「変わる、終わる、始まる」では、社会全体のトレンド(流行や趨勢・すうせい)に関する情報をお届けしています。

時代によって、インフラが変わり、またこの変化によって人の興味も変わります。

激動の時代と呼ばれる昨今の中で、立ち止まって全体を俯瞰できる情報をお届けしていきたいと思ってます。

また「変わる、終わる、始まる」も月曜日の「今日から使えるマーケティング講座」と同様、お仕事で利用して頂けたら嬉しいなと思っていますので、こちらも朝7時に更新していきます。

こちらも朝のお供として、是非活用してくださいませ♪

 

3年後、ショッパーはどういう扱いを受けているだろうか…。

ショッパーというのは、「ショッピングバッグ」の略で、お洋服などを買い物した時に、店舗が入れてくれるバックのことです。

ショッパーにはショップ名やロゴ、デザインなどがプリントされているので、ショッパーを見ただけで買い物をしたお店が分かるようになっています。ですから、このバッグを持っていることはその店で買い物をした証明でもあるため、顧客のステータスを担保するための非売品小物と言えるものでもあります。

またかつての時代ショッパーは、ブランド力を上げるためのプロモーションツールでもあったため、どこのブランドもショッパーのデザインに力を入れておりました。

しかしながら、今年7月より導入されたレジ袋有料化によって、ショッパーの立ち位置そのものが変わっていくだろうと思われます。

というのも、レジ袋有料化を受けて、UNIQLOやディズニーなど世界的に有名な企業がこぞって、この流れに乗っているからです。

【UNIQLO】アパレルの紙袋化って、本末転倒じゃないかな?

2020年9月8日

となれば、大手系から続々とこの流れに沿った行動をすることは容易に考えられ、大手の状況が整えば、それは次第に個々のブランドにも波及していくのだろうなと思われます。

 

となると、ショッパーを持ち歩いている人は次第に見つけにくくなるかもしれませんね。

場合によっては、「ショッパーを持っている=意識低い系」みたいな空気感になることだって予測されます。

とはいえ今の段階で、「ショッパーを持っている=意識低い系」というのは考えにくいですが、「数年前の常識は今の非常識」ということはよくあることです。

ですから、こういうことが起こる可能性もあるとして、またあるものとして未来予測をしていきましょう。

 

ショッパーの衰退は、見栄消費衰退を加速させる?

少し前に「武漢ウイルスは見栄消費を減退させた」と書かせて頂きましたが、

↓これ↓

㊋ガチで終わりそう!見栄に彩られた世界。

2020年8月4日

 

ショッパーの衰退は、この見栄消費衰退をさらに加速させるものになるんじゃないのかなと、私は考えます。

だって、見栄の醍醐味って「これ買いました!」って人に伝えることができてこそ成り立つもので、買った後にショッパー下げていることも、ある意味見栄の醍醐味だったはずなのに……その一連の醍醐味がショッパーがなくなる事によってできなくなるのです。

 

となれば、購入意欲はあからさまに落ちますよね。

しかも武漢ウイルス騒動になってからというもの、見栄を張るということがそもそもできにくくなっているのですから、余計に購入意欲は落ちますよね。

 

さらにもう一つ言っておくと、場合によっては「見栄を張る=意識低い系」という空気感が醸成される可能性も、現在の社会環境は多分に含んでいます。

 

となると、いわゆるラグジュアリーブランド系列は、ここからさらに大打撃だなと思うんですよね。

 

だって、単純にブランドのデザインやクオリティが気に入って使っている人よりも、ブランド名が持ち合せる価値に釣られて買っている人の方が多いことが予測されますから。

そういう人は世の流れに合わせて、質素でベーシックなものを好み始めるんじゃないかなぁなんて思ってますが……となると…既に非常事態の経営状態となっているデパート関係は「ガチでどうしよう…」のオンパレードに染まるかもしれないなと思ってます。

 

既に私の地元では、名古屋の丸栄が昨年閉店し、豊田の松坂屋もこの武漢ウイルスの大打撃によって閉店を決めましたが、この流れはより加速して全国で起きるものになるかもしれないですね。

 

 

ということで、今日のお話は以上です。

 

それでは来週火曜日の7時にまたお会いしましょう♪

 

それから「変わる、終わる、始まる」の過去記事が読みたい場合は、TOPの「曜日企画」→「㊋変わる、終わる、始まる」を押して下さい。

今までの過去記事が見れます。

 

2 件のコメント

  • こんばんは!
    平成の時代は滅多に買えない高級ブランドのショッパーは取っておいて、お出かけに使ったりお土産渡す時に使ったりがあたりまえでしたもんね。
    ラグジュアリーブランドを礼賛する風潮を快く思っていなかったのですが、私もしっかりその一員でした^ ^;

    「見栄を張る=意識低い系」のパラダイムシフトは本当にすごいと感じます。
    日本はもとより世界中でもいわゆる上流階級は見栄、体面を重んじて消費を行ってきたのですから。
    私は百貨店が好きで無くなったら寂しいなと思っていますが、この潮流を理解して変化できるお店があれば生き残っていけるかもしれませんね。

    今世界の移り変わりを嘆くことなく観察できていることをありがたく思います。
    いつもありがとうございます^^

    • おはようございます。
      私もですよ。
      やっぱりラグジュアリーブランドの紙袋を使えば、それだけで高級な空気を醸し出せると思ってましたし、そういうステータス的なものを欲してましたし、お買い物もデパートでするのが好きでしたよ。

      でも、最近デパートに行ってもどこか活気のなさは否めないし、入っているテナントについても迷走感が否めないかなとは思います。

      それではこれからも宜しくお願い致します。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA


    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください