㊊マーケティングは売れる理由よりも、売れた理由のが分かる

さぁ!新しいWeekday♪が始まりました。

月曜日は、週の始まり!お仕事の始まりです!

ですが……月曜の朝はちょっと憂鬱っていう人も多いかもしれませんね(^^;)

ですから、そんな憂鬱を吹き飛ばし、少しでも皆さんの仕事が楽しくなったらいいなと思い、月曜日は「今日から使えるマーケティング講座」を曜日企画としてお届けしております。

また、少しでも気持ちいい出勤時間のお供になったら良いなと思ったので、「今日から使えるマーケティング講座は朝7:00に更新しています☆

是非今日からの仕事に「今日から使えるマーケティング講座」を使ってください。宜しくお願いします☆

 

スーパー&コンビニの話は、今週はお休みです。

今週もスーパー&コンビニで読み解く実践マーケティングの話をしようかなと思ったのですが、これ書き始めたら延々にこの話ばっかりになるなと気がつきました(笑)

ですから、ちょいちょい違うマーケティングの話もしながらやっていこうという形に変更しました。

ということで、今日はマーケティングのあるあるこぼれ話をしたいと思います。

 

マーケティングはベターやベストを提案できるけれど…

かなり前のマーケティング記事で、

↓これ↓

㊊マーケティングが得意とすること、苦手とすること

2019年11月11日

マーケティング通りに実践したら成功するわけではない

ということをお伝えしました。

マーケティングで、現状の問題点を顕在化させること近未来予測を可能にすることは可能ですし、またそれがマーケティングが得意とすることですが、

だからといって、その予測に基づいて行ったとしても、必ずしも成功するわけではないのです。

つまり、マーケティングというのは未来を確定させる行為ではないのです。

だからこそ発生する、マーケティングあるあるというものがあります。

それを皆さんご存じですか?

 

売れた理由は分かっても、売れる理由は分からない(笑)

今世の中で人気の商品が、販売前のマーケティング調査で良い結果であるとは限らないというか……、意外と「売れると思ってなかったけれど、売れちゃった!」っていうケースの方が少なくないなって私は思ってます(^^;)

ちなみに先週紹介したまるちゃんの女性向けカップラーメンhanautaは、ガッツリ過ぎる程マーケティングをして満を持して売り出した商品だろうなという予測がパッケージから見て取れるんですが……

↓hanauta↓

多分これ、あんまり売れなかったと思うんですよね(^^;)

っていうか、多少売れたとしても一過性のブームであって定着しなかったと言えるかなと思います。というのも、既にhanautaは売ってないんです。また店頭でこのパケージを見た事がある人もあまりいないんじゃないかなと思います。だって、先行限定発売は、東急ハンズでやってるくらいですからね。

マーケティングし過ぎて模索して、ちょっとおかしな流通方法に行っちゃっていた可能性が考えられます。

↓詳しくは当時のプレスリリースで確認を↓

https://www.maruchan.co.jp/news_topics/documents/1303_hanauta.pdf

それから、この商品は色々とかなり努力をしていて2015年には「FOODEX美食女子」美食女子グランプリの金賞や銀賞も受賞してました。

「FOODEX美食女子」美食女子グランプリとは
アジア最大級の食品・飲料展である「FOODEX JAPAN」にて開催される、「食」に精通した「美食女子」が、ヒットする商品を予測する食の一大イベント。

にもかかわらず、もう売っていないんですよね。

しかも結構プロモーションも頑張っていた足跡がいろいろと垣間見れるんですが……やっぱり売ってないんですね。

↑こちらのアマゾンでは31個のレビューがついてるのですが、ほとんどが「Vine先取りプログラムメンバーのカスタマーレビュー」ということで、いわゆるインフルエンサーを利用したプロモーションを行おうとしていたことが分かります。

つまり、結論から言うと、これでもか!というほどhanautaは、めっちゃ真面目なマーケティングをして、そして地道な口コミ系プロモーションで商品ヒットを狙ったけれど、努力ほどの結果はないまま終わったと言えると思うんです。

多分それなりには売れたのでしょうけれども、努力と結果の相対が、他の商品よりも出にくかったと言えるでしょう。

もちろん女性専用のカップヌードルというだけで、既に最初から茨の道っぽいということもあるんですが……(^^;)

かなり努力してマーケティングをして、そして事前のマーケティング結果でも良い反応が出ていても、売れるということではないということなんですよ。

一方で、PPAPみたいに本人にも理由が分からないほど売れることってあるんですよね~。

結局これがマーケティングの限界と言えるかなと思ってます。

 

PPAP売れた理由は言えても……

先ほど紹介したPPAP(ピコ太郎)が売れた理由は多くの人が多分ご存じだろうと思います。

Twitterでジャスティン・ビーバーがツイートしたからですよね。

その結果、世界中でPPAPブームが起き、トランプ大統領のお孫さんまで、PPAPの真似をするという事を引き起こしました。

そして、ピコ太郎はなんとトランプ大統領を歓迎する晩餐会にまでお呼ばれするという本人も想像してない現実を引き起こました。

すごい事ですが………突然ですが…ここで質問です。

ジャスティン・ビーバーがTweetする前の段階で、このPPAPが世界的なヒット曲になると予測できた人はいるでしょうか?

 

 

もちろん皆無だと思います。

 

多分誰も売れるなんて思っていないし、当の本人ですらこんなビッグサプライズが起きるなんて予想していなかったと思います。

もちろんマーケティングを重視する結論で言えば「絶対に売れない」というのが正解の答えだったであろうと思います

また、マーケティングのメソッドに従って制作していたらPPAPなんていう動画やピコ太郎というものは、多分生まれてもいなかったはずなんです。

また、ちょっと話はそれてこれは音楽業界あるあるなのですが、売れる前の段階ではその道のプロたちに「この子は○○が良くないから、売れないよ」って、大概言われます。でも売れた後は「売れると思ってたよ」なんて言われるんですよね~(笑)

だからPPAPも、売れるはずもないって業界各所は思ってたはずですよ。でも売れたと同時に手のひら返しして「すごいですね~」「売れると思ってました」「さすが目の付け所が違う」なんて感じで、真逆の事を言い始めただろうと思います。

また、事象が起きた後は、どうして売れたのかという事は幾らでも言うことができます。

これがマーケティングあるあるなんです。

売れる前はどうして売れるのかというのは言えないし、「こうすれば絶対当たる」くらいの事を言っていても、当たらないことなんて山ほどあるんですよ。

しかも、もちろんPPAPはジャスティンビーバーがtweetしてその結果売れる!なんつー予言なんてマーケティングではできません。

売れた理由は後付けだし、後付けだと幾らでも分析できるのに、事前の段階では何事も予測できないんです。

繰り返しますが、これがマーケティングあるあるなんです。

 

だからといって、もちろんマーケティングを疎かにしてしまっては、無駄なことで努力をし続ける可能性が高いので、それは良くないことです。また、ピコ太郎さんはマーケティング的視点があったからこそ、先んじてyoutuberで楽曲発表をしていたと言えます。

それが当たるか当たらないかは別として、マーケティングをしている事は、世の中より先んじた手段の可能性に気がつきやすいものです。

そして、これがマーケティングのできることと言えると思います。

そこをきちんと理解して淡々としたマーケティング活動を心掛けましょう♪

計算で売れることもあるけれど、大概計算通りにはいきませんから!そこを理解しながらマーケティングは活用するべきものだと思います。

 

ということで今日のお話はここまで!

 

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それでは来週月曜日の7時にまたお会いしましょう♪

 

2 件のコメント

  • 今回もとても興味深い記事をありがとうございます^^

    >マーケティングというのは未来を確定させる行為ではないのです。

    本当に・・・私も含め、マーケティングで一回ちょっと当たると「未来を確定させられる!コントロールできる!」と思い込んでしまうので、本当に気を付けなければいけないなぁと思いました。

    昔ならば企業が「これからはこれ!」って大きく打ち出したものが売れていたように感じますが、本当に今はSNSで個人が影響力を持っているから、何が、いつ、どのタイミングでバズるかわからないし、すべてが目論見通りになるとは限らないんですね。

    だからこそ、いつ、どのタイミングでバズっても良いように、日ごろから商品やサービスを磨き上げておくこととか、地道なマーケティング、努力が必要なんですね。

    今回もとても勉強になりました。
    次回も楽しみにしています。

    • こんにちは!
      ぶっちゃけ90年代後半から2000年代前半までは、計画的なマーケティングと広告&販促活動で、結構普通に当てることができましたよ。
      それゆえ、どんどんその方向性が強化されていったのですが、モバイルのネット環境が充実するようになって、その方程式が崩れていったんですね。
      前ほど何をしても当たらなくなった。
      だからこそ、hanautaみたいな超ガッツリ過ぎるマーケティングをやっちゃう商品も結構ありました。hanautaの発売が2013年だったというのも、私にとっは納得です。

      計画通り実行して扇動できるという、一時のおかしな時代が徐々に薄れた結果、今はマーケティングの原点に戻りやすくなってると思います。
      地道にコツコツいきましょう。
      これからも宜しくお願い致します。

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