日本における民主主義の象徴は、国会議員他ならないのですが、その国会議員たちの多くが民主主義をはき違えています。
「中国は民主主義国家」と、原口一博
このブログでは、国会議員が民主主義をはき違えているという事を何度も書かせて頂いておりますが……
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またかよ!やっぱりそうかよ!っていうか、ひどいな!としか言いようがない事がこの度また起こりました(^^;)
これです↓
全く異質の事を共有しようと言っているのではありません。中国も民主主義国家です。一党独裁ではないかとの私の問いに共産党一党独裁ではない、他にた6あると答えてくれました。彼らにも人権を守る姿勢があります。それを貫いてくれる事を期待しているのです。私と共に中国の友人と話されませんか? https://t.co/umRK26WGaC
— 原口 一博 (@kharaguchi) January 17, 2020
中国も民主主義国家です。って。
いやはやいやはや……日本の国会がなんら問題解決ができない理由が分かるような一言ですよね。
そもそもデモして政権倒しすることが高度な民主主義と勘違いされている国会議員も多いですしね。(ちなみに、デモして政権倒しは、民主主義社会が行き届いていない後進国のすることです。)
でも、まさかの国会議員が、東京大学を卒業されたエリートが、「中国も民主主義国家」という認識で活動されているとは思いませんでした。
さすがにこの発言は、お仲間からも批判を受けまして、後に以下のように訂正されておられますが……
ありがとうございます。
私の書き方が間違えていますね。「一党独裁ではないか?」という私の問いに「中国は、民主主義国家です。中国共産党の他に6党ある。」と答えました。その6党も中国共産党の政策には反対しないと言うのですから私達のいう民主主義とはそもそも定義から違うのだと思います。 https://t.co/XMRXgQDvM1— 原口 一博 (@kharaguchi) January 18, 2020
定義の違う民主主義って何???
原口さんは「自分の定義と他人の定義が違う」事を言い訳に、自分を正当化されてますが、民主主義に定義の違いなんてないですよ。
以前居島一平さんが
「一つの言葉は一つの定義。同意語とは別で、ちゃんとそのような意味をなされなくてはならない。これが人の世を律し、秩序を保つことに繋がる」
と仰っていて、その言葉に深く感銘したのですが、改めてその言葉が腑に落ちます。
だって、民主主義の定義を個人の価値観に委ねたら、秩序なんて保てる訳が無いじゃないですか。
そして、その秩序を保つための国家機関であり、日本の民主主義の根幹であり、象徴でもある国会議員が、個人単位の考えで言葉の定義をすり替えていくのですから、そりゃ「民主主義とはなにぞ?」と国民が混乱するはずだよなとも思いました。
民主主義はたった一つの定義しかありません。
辞書で民主主義を調べると、一般的にはこんな言葉にぶつかります。
人民が権力を所有し行使するという政治原理。権力が社会全体の構成員に合法的に与えられている政治形態。ギリシャ都市国家に発し、近代市民革命により一般化した。現代では、人間の自由や平等を尊重する立場をも示す。
このような解説が横行しているからこそ、民主主義の定義が個人個人で違う意味になっている事が増えていると思うのですが、
民主主義って結局、ルール(法)を王様(国の頂点)以外の人々で決めれる環境のことを言います。
日本の場合は、皇室が頂点となりますが、ルールを決めるのは皇室ではありません。国民や国民の代表の人たちが話し合ってルールを決め、皇室もそのルールに則り生活されています。
また、日本において皇室以外の人がルールを決めるようになったのは、平安末期(平清盛の頃)からと言え、その頃から皇室は政から退きました。
つまり、日本においては、千年以上前から民主主義であると言えます。武士の独裁政権と言えど、武士も国民ですから。
一方で日本以外の国のほとんどは、つい最近(200年~300年くらい前)まで、王様が作ったルールに民が従う以外の選択肢がない環境で生活されておられました。
それを打破し、民衆の意見が中心となって国作りをしていこうという形が生まれたのが、フランス革命です。
そして、現代はフランス革命を行ったフランスこそが民主主義の先端という認識で一致している感がありますが、それがそもそもの間違いです。日本の民主主義のがずっと早いです。
それから、君主を失えば君主を失ったで国が混乱することは、その後のフランスが証明しています。
↓フランス革命後のフランスの混乱はこの記事で確認を↓
このような歴史を見直した時に、如何に日本が賢い統治をおこなってきたのかが良く分かります。
君主が存在しながらも、民衆の力や知恵を合わせて国を運用していく形が、国の秩序と安寧を保つためには最も合理的な方法と言え、地球最古の国である二千年超えの歴史は、人間の知恵の宝庫と言えるでしょう。
民主主義は、法治によって成り立つもの。
また、民主主義とは、ルール(法)を王様(国の頂点)以外の人々で決めれる環境のことですから、ルール(法)を守って初めて運用が可能となります。
つまり、法令順守・約束を守るということが、運用の要となるのですが、多くの国会議員の皆様はそのことをあまり理解されておらず、感情論に徹しているようにお見受けされます。
繰り返すようですが「民主主義って感情論じゃないですからね」
感情論で判断が狂うのは、法治ではなく人治です。そしてもうそれは民主主義ではありません。
繰り返しますが民主主義とは、国民でルールを作り、そのルールを元に国家を運用することです。
そして、日本においてはそのルール作りの役目を担っているのが国会議員です。
だからこそ、国会議員は民主主義の象徴であり、中心であり、要なのです。
にもかかわらず、あまりにもその根幹を理解していない議員が多いのが日本です。
どういう解釈と定義になったら、「中国も民主主義国家」と言えるのか、私には甚だ理解できませんが、これが日本の国会議員のレベルなのですよね(*_*;
ちなみに原口さんの当選回数はなんと8回です。
恐ろしいなと思いました。
話が逸れますが、原口さんの発言を聞いて、なかなか筆が進まない新刊の本ですが…やっぱり頑張って書かないとな!という気持ちになりました。
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↓味噌汁の意味はこちらの記事で確認を!↓
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