木曜日は「物語の時間で~すよ♪」ということで、私が書いた小説をお届けしています。
この作品は2017年3月頃に書いた作品です。
当時瞑想とかしたりするとこの作品に書いた映像が浮かんでしまいまして……そしてそれが日常生活でも消えない状況になってしまったので、浮かんでしまった映像をそのまま文章化した作品です。
どうぞお楽しみください。
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目次
04 どうか生きて
スジャナティは慌てた様相でもう一度、事の重大さを説明し直す。
「もしも、彗星が地球にぶつかり、そして地球が木端微塵に砕け散り、宇宙の塵となっていくだけなら、宇宙全体に与える影響は、たいしたものではないのです。ですが、もしも……もしもこの星が辛うじて生き延びて暗黒の世界になってしまったら、宇宙にどんな影響を与えてしまうか分かっていますか?」
「そんなことなんて、僕らには分かりようもないことじゃないか」
スジャナティの問いに民は反発した。その通りだ。当時のムー人に暗黒というものの意味が分かるはずもない。
スジャナティやオノポリオンが恐れているのは、地球がボロボロになりながらも存在し続け、この星の波動が著しく低下し暗黒化してしまうことだ。
既にこれを目的としている異星人の存在は確認されている。異星人たちは、地球を自分たちのものにするために、十分すぎるほどの準備をして臨んできている。
地球が木端微塵になることは考えにくい。彼らにとって居心地の良い残酷な地球を作り出すはずだ。
オノポリオンたちの調査によると、その異星人たちの波動の重苦しさは、ムーでは経験にはないものだと言う。
彼らの波動に合わさった地球になったら、いったいどんな事が待ち受けているだろう。喜びの中で過ごしているムーの人たちには、耐えがたき現実だけが横たわることになるだろう。生き延びることは、ただただ酷なことになるはずだ。
「ですから、どんなに辛い現実が待ち受けようと、ムーの民は生き延びなくてはならないのです」
長老は精一杯に説明したが、穏やか過ぎる国民との間には、言葉の理解に溝が生まれていた。長老の言葉の深因はどうしても伝わらなかった。
民らは叫んだ。
「地球が生き延びたとしても、この国は沈むのだろう?この土地を捨てて生き延びる意味はいか程か!」
こんな押し問答は何度も続いた。
僕が生まれてからこんなことは初めてだった。
ムーの人間は、瞳を見れば相手の気持ちや行動の全てが見通せる。だから、言い争いなんて起こりようもなかった。
誰もが誰をも敬い、平等に暮らしていた。それぞれに役目があり、その役目に誇りを持ち、緩やかなエネルギーラインの中で分かち合い暮らしてきていた。
さらにテクノロジーも発達していた。地球の裏側にある大きな国のアトランティスとも時間の垣根を感じることのない行き来をしていた。
螺旋状に動く乗り物を僕らは使っていたし、ムー国内であれば、多くの場所に瞬間的に移動することもできた。意識や装置を使えば、瞬間移動は簡単にできることだった。
ただ、アトランティスのような他の国に行く時には、瞬間移動はできないようにフィールドレイクが造られていた。だから、僕らは他の国に行く時は螺旋状に動く乗り物に乗って行き来していた。その乗り物のことを僕らは、ロンボロリヌと呼んでいた。
つづく
つづきは来週木曜日に公開です。
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他の星にいってもだめなのかぁ...
逃げてはダメと言うことですね。
自分の事ばかり考えてた私は恥ずかしいです。
宇宙は元から1つ、私達は皆同じと言うことを忘れてはいけませんね。
ますます楽しみになってきました。
ますます楽しみになったとお聞きし、嬉しいです。
これからも宜しくお願い致します。
ムーの記憶凄く具体的な記憶なのでしょうか?
子ども時代よりムーの言葉に何となく
反応して来たな〜と感じていて
ムーの穏やかな時代の様子には、呼んでいるだけで
涙がこぼれます。
素直で純粋な心で生きられることが普通な事。そんなことが出来なくなってしまっている時代ですが、多分、ムーの時代に救えなかった悔しい思いがどこか私の中にあるのか。
「二度と繰り返さない」そんな気持ちが湧き出て涙したことがあります。これは自分が生きる世界なので、パラレルワールドがあるならば、自分がその世界を選択しなければ良いだけのこと。だと思っています。リアル「バックトゥーザフューチャー」今生は、それをクリアする為のものも一つあると感じつつ。ムー物語今後も、展開を読ませていただきます!
おはようございます。
じっくり、読んでくださりありがとうございます。
私の脳裏に現われた映像がムーの事なのかどうかなど、私には分かりようがないのですが、そういうタイトルにしてしまいました。
ですから、そこは大袈裟に捉えず、単なるタイトルだと思ってもらえればいいかなと思います。
それではこれからも宜しくお願い致します。