【政治史】新党から政治を変えるブームは10年前も20年前にもあったけど…どうなった?

今、保守系新党に注目が集まっていますが……

 

自民以外で!のその前に、歴史を知ろうよ。

この間の記事で記載した通り、岸田総理への不信感相まって、今回の参議院選では自民党以外の党へ投票しようと考える人が多いらしい。

↓この間の記事↓

【持論】自民党大勝の方が、良い兆しが得られると思う。

2022年7月7日

 

どこに投票するか、何を思って投票するかは、それぞれに託された権利あってのことなので、各々の投票意志に水を差すつもりはないのですが、新しい保守系政党に対し過度に期待を寄せている人も多く、それはそれで心配になります。

だって、ここ20年の日本の新党の動きを見れば、ある程度どうなるかは予測がつくから。

ということで、ここ20年の政治の歴史を見直してみましょう。

 

民主党も、みんなの党も元は自民党

政治に対して不信感を抱いている人は「自民党は腐っている」という印象を持ってる人が多いと思います。

その思いは否定しないし、私もそういう部分は多大にあると思って眺めています。

だから、かつての時代もそういう腐ってる場所(自民党)から飛び出て、新しい動きを作ろうと挑戦した人たちがいます。

今では愚策の代名詞となってる「民主党」もそう。

民主党の創設メンバーの半分は、元自民党議員でした。鳩山由紀夫も、小沢一郎も、岡田克也も自民党。ちなみに、もう一方の半分は、菅直人を中心とした革新系でした。

民主党には、保守的な人もいれば超左翼も入り混じる構成でしたが、次第にどこに向かっているのかさっぱり分からないド左翼政党になり、そして今から6年前に解党することになりました。

 

それから、今から丁度10年前にあった衆議院選挙でも、新生の保守政党が頑張っていました。

下記の投票結果をみてください。

引用:https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/history/

「維新」と「みんな」が健闘しているのが分かると思います。

ちなみに「維新」は今の維新とは違う維新です。(「みんな」は「みんなの党」です)

詳しくはこちらで↓

この時の維新は、橋下さん中心の大阪メンバーと、自民党とみんなの党を離脱した保守系議員、さらには石原慎太郎が率いる太陽の党(もちろん超保守)が集まってできた党です。

日本維新の会としては出来立てだったのですが、いきなり54議席も取って華々しい船出となりました。

しかし、その後党内での右派・左派の対立が激化し、この形での党体制は早々に解消し、維新の会は大阪行政が中心の政党としてやり直しを図ります。

 

みんなの党も同じような感じで、民主党から合流した江田憲司に散々振り回され、ようやく軌道に乗ったと思った2014年に解党することになります。

みんなの党には、現在自民党で活躍する超保守議員の和田政宗さんや杉田水脈さんも在籍されていました。それから現在維新の会で活躍している足立康史議員も最初はみんなの党でした。

 

みんなの党も民主党も、そして結成当時の維新の会も、保守というよりリベラルな政党でしたが、その政党の中にはバッリバリな保守の人も沢山いて今後が期待されていたのですが、結党→解党を繰り返していく中で(次世代の党、日本のこころなど)、どんどんまともな保守の人の居場所はなくなっていきました。

 

ということで、この20年史を要約すると、気がつくと新党は左派に乗っ取られ、そして保守系議員は行き場を失い、雲散霧消になっていくということです。

また野党である以上「政権批判をしてなんぼ!」という部分も多いにあるため、元々まっとうな保守思想を持ち合わせていた人たちも、政局まみれの動きによって志を失いおかしくなっていくケースが多々あります。

 

雲散霧消に見えた保守が、自民党に集まる。

ただ雲散霧消したかに見えたバッリバリの保守の人たちは、実は静かに自民党に集まっていました。

先ほど名前を挙げた和田議員も杉田議員もそうですし、それから現在選挙中の山田宏議員も出戻り組です。

それからかつて山田宏氏と一緒に新党(日本創新党)を結成した元横浜市長中田宏氏も自民党に入り、参議院として活躍されています。

民主党で1位2位を争う保守議員と言われた長島昭久議員も、昨年の衆議院選から自民党に入りました。

 

かつての自民党の政策(実質的な動き)は、保守議員には疑念を抱かせて当然(金権政治)で、それゆえ離脱していった人たち、違う政党で戦っていた人たちがいます。しかし、安倍政権の時代を経て静かに自民党の中に取り込まれています。

そこを見逃さないでほしいです。

とはいえ、既存政党に見切りをつけ新党に希望を見出す人も沢山いるのは事実で、それは悪い事ではなく良いことだと思っています。すっかり死票になっていた票が、その党のおかげで興味を持ち直し、投票に行くきっかけになっていることはスゴイことだとも思ってます。

ただ、歴史を振り返れば、それは前進には繋がっていなかったように私は思ってます。

だから、こないだの記事で書いた通り、自民党の保守層に力を与える投票をすることが一番大事なことではないかと、私は思ってます。

【持論】自民党大勝の方が、良い兆しが得られると思う。

2022年7月7日

これが私の言いたかったことです。

 

明日はしっかりそれぞれ考えた上で投票に行きましょう。

普段期日前に投票してしまうのが常なる私ですが、3年前の参院選ぶりに当日投票を明日してきます♪

 

4 件のコメント

  • 竹久様。久しぶりです。何故、歴史上の世を良い方向に導く偉人は、最後に殺されてしまうのでしょうか?明治維新も英傑で生き残ったの勝海舟くらいですしね。本当に激動の時代に入ったのか?プーチンからもバイデンからもトランプからも生きていて欲しかったと思われる日本の政治家なんて他にいますか?でも、たぶん与党も野党も日本を思う政治家は、この時変で目覚める可能性があります。野党だって彼らなりに日本を良くしたいと思っているでしょうから。あと陰謀論大好きですが、今回の事は誰かが暗殺命令を出して仕組まれたたぐいのものではなく。本当に個人の思い込みによる突発的事故的な死だと思います。くそ!残念でならない。

    • こんにちは。
      お久しぶりです。
      山上は、ケネディ大統領暗殺の際のオズワルドと言う人もいるけど、どうなんでしょうね。
      私も単独犯な気はしますけど、今後の情報に耳を傾けていきたいと思います。

      実は40代の自民党の保守系男性議員は粒ぞろいです。
      頑張ってほしいと願っています。
      それではこれからも宜しくお願い致します。

  • ユリコさん、内容の濃い記事を何本もありがとうございます。
    今日、誕生日で94歳になった祖母と期日前投票に行って来ました。
    私はいつもユリコさんの『道理の例え話』を読むとXのhideさんの曲が浮かびます。
    『雨の日傘差さなきゃずぶ濡れになるだろ その程度さ笑うだけさ』ってフレーズがあるんで。
    大好きでした。その分、hideさんが亡くなってからのイベントには一切参加したくなかったし、しんでから次々と新譜が出るって何じゃい!と思っていました。が、昨日公開のhideさん関連の映画はなぜか無性に観たくて行くつもりでした。
    安倍さんのことで思った以上に動揺して行けませんでしたが。(田舎で映画館が遠すぎるのもある)
    マイケル・ジャクソン以来です、安部ちゃんがhideちゃん側に行っちゃった…って実際に会ったことのない方の訃報にボーゼンとするのは。

    祖母の『こんなに長生きするとは思いもせんかった。あたわった命がいつまで続くがか誰にも分からんけど、1日1日大事にせんならん』といういつもの言葉がストンと入った1日でした。
    安部さんのニュースを知って、何度もユリコさんのブログを見にきてしまいました。もしユリコさんがhideさん側に行ったら確実に私泣くんで、長生きして下さいね~。

    • こんにちは。
      どういたしまして。
      私は長生きに興味がないし、長生きしたくないので、できれば早死にしたいんですが。。。
      お気持ちありがとうございます。

      それではこれからも宜しくお願い致します。

  • takehisayuriko へ返信する コメントをキャンセル

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