【なるほど!】スピで生まれる箱庭感の根底にあったもの。

なぜ、スピ系は気が付けば宗教のようになっていくのか、そこに疑問を持つ人は多いと思います。

この部分に関する謎も「野の医者は笑う」で解けました。

↓昨日の記事も合わせて読んでね↓

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【分かった!】なぜスピは年々変な解釈を上乗せするのか?

2020年9月24日

 

スピの成り立ち、心の治療から見えること。

昨日の記事の最後の方で紹介した東畑さんの言葉「心の治療とは、クライエントをそれぞれの治療法の価値観へと巻き込んでいく営みである。」についてもう少し深掘りしていきたいなと思います。

昨日の記事だけ読むと、この言葉の持ち合せる意味は「スピ系だけに限定したもの」に見えやすいかもしれないのですが、臨床心理学においても、自己啓発においても、宗教においても、心にまつわるものに関する治療というのは、全てこの定義で運用されていることを東畑さんは発見されました。

 

というのも…

そもそも何が治癒であるのかは治癒法によって変わり、

何が癒しであるかも、それぞれ違うもの。

だからだそうです。

 

そして、「治癒とはある生き方のこと」であると東畑さんは発見されています。

ですから「心の治療は生き方を与えること」になるわけです。

 

その生き方の与え方も千差万別なのですが…スピ系の構造は昨日の記事で言及した通り、「資本主義社会で輝く自分になること」が根底にあります。

ですから全ての活動は、その目的を手に入れるためのものに変貌していくんですよね。本人に自覚があろうとなかろうと……。

っていうか自覚がある人はドラゴンにあり、無自覚でやってる人がトカゲになるのでしょう。

 

その上、スピの治癒の基本は、躁状態を作り出す事。

そして、躁状態が正しいとした価値観の中に巻き込んでいく事が心の治療となるんですよね。

ですから、おかしなことになるのは当然です。

 

スピ系コミュニティが箱庭に変貌する理由

そして、ここら辺の事を考えていた時、「信者と書いてカモ」で書かれてた内容が、ふと頭に浮かびました。

ちなみに「信者と書いてカモ」は、心屋さんの元信者である「たこわささん」のブログで、私がスピ系を糾弾し始めた時にお世話になったブログです。

たこわささんは心屋コミュニティを度々『箱庭』と表現されていたのですが、箱庭はこのようなメカニズム(心の治療とは、クライエントをそれぞれの治療法の価値観へと巻き込んでいく営みである。)があって、起きているんだなぁということがありありと理解できました。

 

また東畑さんの気づきによると、心屋さんに限らず、全ての心の治療というものに、箱庭作りは付随されてしまうものだそうです。

ただし、その箱庭が現実から乖離しているのか、それとも常識の中に存在しているか、社会と同じ空間に存在しているのかの違いはあります。

つまり、箱庭に匹敵するものは、どの治療方法を選んでもひっついてくるものなんですよね。

ここに気がつけたことは大きかったです。

 

 

っていうか、もっと上手にまとめた感じで書きたかったのですが(^^;)、思ったほどまとめられないなと言うか……書いてる途中で、ここら辺の事が、まだしっかり自分の身体の中に入っていないことが分かりました。でも今だから感じるこの思いは残しておきたかったのでご容赦ください。

それでは皆さん良い花金を♪

 

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4 件のコメント

  • >、「資本主義社会で輝く自分になること」が根底にあります。
    本物は精神世界で輝きを放ち天と地の間に気柱を立てる事で大樹的パワースポットになり、地球との調和の橋渡しをするのが人間の本来の役割だと思うのですが。
    結局、スピ系の方々は権力者の罠に落ちて、権力者になりたがってしまっているんですよね。
    実際他人を癒すなんてのは人間の思い上がりにすぎませんしね。
    自分を癒せるのは自分だけですから。

    • おはようございます。
      私もタマさんのように思っていたので、入口の時点からここまで違う目的があって成立している世界だとは思いもしませんでした。
      どこかで道を誤ってそうなってたのかなと思っていたのと、入口から目的が資本主義ありきでは見える世界は全然変わります。
      彼等が苦しむのも自業自得ですよね。

      それではこれからも宜しくお願い致します。

  • 20年ほど前に、いくつかの精神科・カウンセリング・スピセミナーを受けたことがあります。

    そこから思うのは精神科医・臨床心理士は基本的には、「悩んでいるクライアントが現実社会に溶け込める方向に促す」、つまりクライアントが心の健康を取り戻した頃合には、自分から手放して卒業させます。
    これは「まともな『野の医者』」も同じです。

    これとは反対に、クライアントを自分の弟子やファンにして永遠に依存させようとするのが、現在問題になっている偽スピリチュアルですね。
    これをたこわささんは『箱庭』と表現したのでしょう。
    ちなみに『箱庭療法』と言うまともな心理療法もあります。

    私も精神科に通院中、カウンセラーになりたいと思った事があり、そのことを主治医に伝えたらやんわりと反対されました。
    今思うといい先生でしたね。
    もし私が心理カウンセラーになったら病んでいたと思うので。

    • こんにちは。
      仰る通りまともな人は、依存させずに自立を促しますよね。
      そうそう、箱庭療法という手法が心理療法にあることをこちらの著書で知りました。
      混同させるかなと思ったのですが、たこわささんの「箱庭」という表現が何年経っても忘れられないインパクトだったのでこのような表現になりました。

      多くの人が病みを克服した直後、その道のスペシャリストになることを求める傾向が強いようですね。
      多分これは「分かった」という体感を共有したいからなんじゃないかなぁと、私はこの本を読んで強く感じました。
      反対してくれる先生がいて良かったですね。

      それではこれからも宜しくお願い致します。

  • takehisayuriko へ返信する コメントをキャンセル

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