この「変わる、終わる、始まる」では、社会全体のトレンド(流行や趨勢・すうせい)に関する情報をお届けしています。
時代によって、インフラが変わり、またこの変化によって人の興味も変わります。
激動の時代と呼ばれる昨今の中で、立ち止まって全体を俯瞰できる情報をお届けしていきたいと思ってます。
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メディアがいなくても、ネットで動く時代へ
昨日も触れた赤い羽根募金の黒い闇。
Twitterを中心としたネットではかなり大きな話題となったのにもかかわらず、相変わらず日本のメディアは概ねスルーしたので、扱ったのは一部のメディアのみ。
なんだけど……、赤い羽根募金本体の行動は早かったんだよね(笑)
ネットでColaboとの繋がりが出た瞬間に慌てて火消の声明を発表
それから赤い羽根募金のラッピング機関車を走らせる予定だったJR貨物は、そのイベントを一旦中止にすることを発表。
⬜️JR貨物「赤い羽根」ラッピング機関車、本年度の第2弾は一時中止 一部報道受け
JR貨物の広報室は「ある団体への助成金について問題があるのではないかという一部報道があった。当社は現在事実関係を確認しているところ」と話し、改めて運転するかどうか検討するとしている。https://t.co/AafFPvbeKE— フィフィ (@FIFI_Egypt) January 14, 2023
メディアではほとんど触れられない話であったのにもかかわらず、本体及びそのPRを仕掛けていた企業(JR貨物)の動きはとんでもなく早かったです。
ここから見えることは何か?
それは広報の人たちが、ネットの動向や世論をものすごく気にしているということです。
今時はそれが当たり前じゃないかと思う人が大半でしょうが、10年前までは違ったんですよ。
広報が見てるのはネットじゃなかったんですよ、テレビ・新聞・ラジオなどのマスメディアオンリーであり、それゆえ広報ですら広告代理店に牛耳られる状況が当たり前に起きてたんですよ。
そんな状況から今の状況を見れば、あまりに大きな大転換なのですが、その世論の大いなる変化にメディアと行政(政治)だけは気がついてないようなんですよね。
メディアの圧力はどんどん効かなくなってるぞ!
テレビがバカ高い値段でCMを売っても、多くの企業が買い続けてくれた理由は、もちろんそれなりの消費動向効果があったのも確かですが、それ以上に「お布施」という側面もあったんですよね。
テレビのスポンサーになれば、テレビから悪口を言われることは当然軽減されるわけですから、そのリスク回避のためにCM料を支払っていた企業は多くいます。
また有効な関係値を作っておけば、プレスリリースなどの広報資料をメディアで取り扱ってもらえるケースも増えます。
だから、10年前までの広報のお仕事は如何に既存メディアと有効な関係を築き、自分たちの情報を有効に広げてもらえるかという部分にありました。
またメディアとのパイプである広告代理店との連携も当然必要となってくるため、広告代理店と友好関係を築くことも欠かせません。
しかしながら、この10年広報のお仕事も随分変わってきて、各社オフィシャルのTwitterアカウントを持つのは普通となり、そのアカウントを通して広報をするだけでなく独自にPRしたり、プロモーションしたりすることも増えました。
それまでの時代、広告&販促活動をするのならば広告代理店の言う事に従うのがメーカーのあるべき姿でしたが、ネットの時代は安易に社内で始められるのでそこに頼らず独自に始め、そして広告代理店の助言以上の成果を出す企業が沢山現れることにもなってきました。
そうなれば、どこの会社もネット広報に力を入れるのは必然であり、またメディアの意向を気にしない独自の判断で瞬時に対応するのも普通になってきます。
そんな普通が標準化したからこそ、赤い羽根募金の声明もすぐにでて、JR貨物もラッピング機関車の運行を一旦中止にすることを決めたのです。
つまり企業広報は、ネット世論の動向をしっかり見ているということ。そして、そちらの声の方が消費動向やブランドイメージにに直結することを知っているということです。
しかしながら、そのことにまだメディアは気がついてないんですよね。そして行政も( ;∀;)…もちろん政治も( ;∀;)
行政ってのはびっくりするほどSNS上の意見を見ないんだよ。特にツイッターは匿名だから。SNS上では99.9%の人が賛同または肯定的な意見でも直接クレームがたった一通届いただけでもう全否定なの。だから行政ほど直接意見を届けることが大切。
— 小さな博物館の学芸員 (@mu_curator) January 13, 2023
だから、ここ(これまでの権力者)と民意の乖離が凄まじいことになっているから、ネット中心に生きている人ほど違和感に戸惑うことになっていますが、
どう考えてもオールドメディアに力が戻ることはないので、どこで行政と政治がこの乖離に気がつくか、そして本質的な民意に添えるかだけの問題になっています。
ここまで乖離が大きくなると、行政と政治の時代錯誤にヤキモキする人が多いでしょうが、あと一歩です。
あと一歩で、全てが瓦解するはずです。
その一歩に行政と政治が到達してくれるように応援する気持ちで「こっちにこい」と声をかけ続けていきましょう。
本当にあと一歩です。
そして変われば一気にいくのが日本です。
頑張りましょう。
ということで、今日の話はここまでです☆
それでは来週火曜日の7時にまたお会いしましょう♪
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