3月始めの武田邦彦先生の講座で、すごく開眼した話したがったのでお伝えします。
プラスチックを開発したベークランドの思いとは?
武田先生の講座では、環境関連のプロパガンダや理論上間違っている部分について教えて頂くことが多いです。
今回の講座では、プラスチックを発明したベークランドさんの思いについてお話してくださいました。
まずはベークランドさんがどんな人だったのか、経産省のHPの内容を引用します。
「プラスチックの父」
「プラスチックの父」と呼ばれるレオ・H・ベークランドは、1863年、ベルギーのゲントで生まれました。大学で有機化学を学んだ後、アメリカに移住し、写真会社で印画紙の研究をしていました。1905年からは、特許を売って、自分の研究所をつくり、新しい塗料の研究をはじめました。
その実験の途中、フェノールとホルムアルデヒドを混ぜてみると、試験管のなかの物質は水あめのようになり、熱すると固まりました。これが、金属よりも固く軽く、そのうえ熱や薬品にも強いという性質を持っていることがわかりました。これが、はじめて完全に化学的に合成されたプラスチック「フェノール樹脂」の誕生です。
ベークランドはこの物質に「ベークライト」という商品名をつけ、1909年に特許を取得、ベークライト社を設立して社長になりました。好きな形をつくることができることから当時は指輪やアクセサリーに使うことが流行しました。
また、電気絶縁性や耐熱性に優れたベークライトは、電気機器や自動車の部品、調理器の取っ手などに使われています。
ベークランドさんがプラスチックを作るまでは、ペンキの塗料などの原料としてラックカイガラムシ(昆虫)が大量に使われていたそうです。(ちなみに今もラックカイガラムシはいろんなものの原料で大量に使われているようです)
ラックカイガラムシ↓
ベークランドさんは、生物であるラックカイガラムシを殺すことなく、同じような分泌物を人工的に作る、または代替物質を作ろうとしていた時に、偶然プラスチックの開発に成功したそうです。
この話は、私にとって開眼でした。
生物殺すのと死骸どっちが自然にいいのでしょう。
このお話の中で武田先生が論点にされていたのは、生きているものと死骸、どちらを人間のために利用するのが環境に良いのか?ということでした。
石油は、ご存じの通り死骸です。
数億年前の死骸が変化してできたものです。
一方でラックカイガラムシは生きています。
現在、やたらとプラスチックが「悪」という風に捉えられがちですが、先生は「死骸を使ってる方が、殺生しているわけではないので優しいのでは?」的なことを仰ってました。
確かにそうですよね。
今の環境のお話や自然のお話は、こんな風にアベコベに語られていることも多いなと改めて思うと同時に、昔の記憶がふとその時蘇ったので、最後にそのことを書きます。
自然、自然言うけど、全部ケミカルなんですが…。
その時私の頭の中で蘇った記憶は、15年以上前のマーケティングの記憶です。
私はとある化粧品メーカーのマーケティングを担当していて、定期的にグループインタビューの司会をやってました。
そして、グループインタビューが終わった後に、ラップアップって言ってメーカー(商品開発部)と、軽い分析をし合う時間があるんですが、その時にメーカーの女性がぼそっと言った言葉が急に蘇ってきたんです。
「ケミカルは嫌だ、自然とかナチュラルが良いとか言ってるけど、化粧品は全部ケミカルなものなんですけど…。自然に見える製品だって、ケミカルに成り立ってるのに…」って(笑)
当時は丁度、「自然由来」的なワードが脚光を浴び始めた時期で、いわゆる科学的なものが毛嫌いされ始めた時代でもあったのです。ですから調査では、やたら「自然のものじゃないと~」みたいな言葉が飛び交ってて、その消費者のニーズに担当者が愚痴ったんです。
その時に、消費者のイメージと実際の物づくりには乖離があって、やたら「自然」をアピールすることは嘘をつくことにもなるんだなと思ったのですが……
その記憶と武田先生の話が、今更リンクして驚いています。
とにもかくにも、イメージに流されやすい私たちの思考をよく理解して、そこに矛盾がないか確かめて生きるようにしていきたいですね。
それではまたね♪
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