木曜日は「物語の時間で~すよ♪」ということで、私が書いた小説をお届けしています。
この作品は2017年3月頃に書いた作品です。
当時瞑想とかしたりするとこの作品に書いた映像が浮かんでしまいまして……そしてそれが日常生活でも消えない状況になってしまったので、浮かんでしまった映像をそのまま文章化した作品です。
どうぞお楽しみください。
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目次
18 死の準備
私は青く光る地球を祈るような思いで見つめた。黒い宇宙の中で青と緑に反射する地球は穏やかでとても美しい。
その美しき星を狙うように近づいていく彗星は灰色だった。その灰色の正体は大気だ。彗星の中にある水分が太陽の熱で蒸発し、大気となって星全体を覆っている。その大気が少しずつ大きく増えていって、星を徐々に歪な円状に変えていく。
私が目を覚ました時からずっと、ムー人たちはプレアデス人と一緒になって、地球や宇宙船間とのやりとりでせわしなく動き回っている。ただひたすら観察だけをしている乗組員は、私やそれよりもっと小さな子供くらいだ。
地上や他船から届く映像の数々、それに応答し合う大人たちの声によって、船内は徐々に緊迫を強めていく。そのためか、宇宙船の中は離陸時よりも濃い花の香が漂っていた。しかし、その効能ではどうすることもできない緊張が全ての者から溢れていた。誰もが発動してしまう波動を微弱にしようと努めていたのだが、それはもう防ぎようのないものだった。
それから数時間後、彗星はさらに大気で膨らみ、寝起きで見た時よりも倍くらいの大きさになっていた。
地球との距離も半分くらいの近さになっている。
そして、彗星の大気が白蛇のように一筋ゆらゆら宇宙に向かって伸びだした。
しばらくゆらゆらと宇宙の大気を漂っていたその筋は、ある瞬間から地球の引力に引っ張られるが如く、一気にシューっと地球に向かい始めた。
船内は悲鳴と叫び声のどよめきでいっぱいになった。
「どうかみなさん落ち着いてください」
プレアデスの船員から初めて注意の声がかかったが、動揺を止めることはとても難しい。
船内からは地球に大気が近づいていることを伝え続けていた。
多くの宇宙船からも信号を送られていたようで、回線が混乱しているようだった。ただし、
どの船も「ムー国内のシールド強化」を行うように指示し続けていた。
それを受けたムーは、最後の時が少しでも穏やかになるように民のエネルギーを使いシールドをより強くしていた。
ただ、シールドを張り巡らせよと指示が送られる一方で、「穏やかに死を迎える準備をしろ」との通達も同量に送られていた。聞いているだけで、心苦しい言葉だった。
つづく
つづきは来週木曜日に公開です。
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友理子さん、はじめまして。毎日ためになる記事をありがとうございます。何年か楽しみに訪問させていただいています。
ムーの記憶、毎週楽しみにしています。今日の物語はなぜだか心が締め付けられるように悲しい気持ちになり、涙が浮かんでしまいました。これからどうなるの~!
木曜日を楽しみにしています(*^^*)素敵な物語をありがとうございます。
こんばんは!
楽しみにして読んでくださり嬉しい限りです。
この物語も残す所後2話となりました。
私たちの感覚の中にある物語の完結とは、全く違う形でこの物語は終わりを迎えますが、そこの映像からプツリと私もどうしても消えてしまうのでご了承ください。
物語の意味とその先のことはきっと私たちが私たちで考えるようにとの配慮なのだろうと、私は思っています。
私に浮かんだ記憶のようなものは一体何なのか未だに分かりませんが、響く人には異常に響く物語であることは間違いなく、響く人には何かこの物語に通ずる役割があるのだろうと、私個人は思っています。
それではこれからも宜しくお願い致します。