さぁ!新しいWeekday♪が始まりました。
月曜日は、週の始まり!お仕事の始まりです!
ですが……月曜の朝はちょっと憂鬱っていう人も多いかもしれませんね(^^;)
ですから、そんな憂鬱を吹き飛ばし、少しでも皆さんの仕事が楽しくなったらいいなと思い、月曜日は「今日から使えるマーケティング講座」を曜日企画としてお届けしております。
また、少しでも気持ちいい出勤時間のお供になったら良いなと思ったので、「今日から使えるマーケティング講座」は朝7:00に更新しています☆
是非今日からの仕事に「今日から使えるマーケティング講座」を使ってください。宜しくお願いします☆
今週は、先週の深掘りをします。
先週の「今日から使えるマーケティング講座」では、「スピ系&宗教系に共通するターゲット設定」と題して、マーケティングに必須なターゲットの捉え方についてお伝えしました。
先週の記事では、「レイトマジョリティに視点を合わせて、マーケティング活動をすると世の中が悪くなる」とお伝えしましたが、今週は別の角度から、ここを深掘りさせて頂きます。
ちなみにレイトマジョリティとは、下記図の右から2番目のゾーンです。また、レイトマジョリティが何かということが気になる方は、先週の記事をお読みください。
大衆受けを求めると起こること
随分前のこのコーナーの記事でお伝えさせて頂いたことがあるのですが、マーケティングにおいてもっともやってはならないことは、大衆受けを考えてしまうことです。
少し当時の記事を引用させて頂きますね。
ボリュームゾーンを狙う事は、未来を失うこと
人は余裕が無くなればなくなるほど、確実にお金が得られて、極力トラブルが起こらない方向に舵を切りたくなるものです。
当たるか当たらないか分からないリスキーな賭けができない状況まで追い詰められてしまっているので、それは致し方ないとも言えるのですが、実はこういうタイミングで安易な方向に舵を切ることの方が、後々自分たちの首を絞めることになります。
というのも、「確実にお金が得られて、極力トラブルが起こらない方向」の商品開発をするということは、下記のSカーブ曲線で言うと、
アーリーマジョリティやレイトマジョリティ向けに商品開発をするということに繋がっていきます。
つまりはブームの後乗りをすることに繋がって行きますから、何を投下したにせよ商品がロングセラーになることはまずないと言えます。
それから、先週の記事で「商品開発の段階でマジョリティ意見を取り入れると、コスパ重視の発想が中心となって、商品として面白くないことになる」と書かせて頂きましたが、
どのタイミングであれ業界であれマジョリティに合わせれば、同じ事が起きます。
そして、社会の変容によって売上が低下するだけでなく、マジョリティに合わせた事によって業界そのものが面白くなくなり、それがコアなファンを流出させていくきっかけにもなります。
社会の変容によって今までのビジネスモデルが崩れる事は、どこの業界でも起こりうることですが、焦って目先のお金を得る事に執着すればするほど、ドツボに陥っていくことなります。
バブルが弾けた後、テレビ業界が行ってしまったマーケティング対策は「まさにこれであった」と言えると思います。
また、テレビの場合は影響力が強い反面多大なクレームが入ることも多かったため、そのクレームを回避する対策を年々積み重ねて行った結果、今やテレビは縛りに縛りがかけられて、当り前のことを発したり表現できない不自由な空間になっているとも言えます。
さらに言えば、2000年代以降台頭してきたインターネット市場の影響を受けて、まさにテレビ業界は「売れない時代」に突如突入してしまいました。
そんな中で、お金をかけずにクレームも入りにくく、とにかく手早く視聴率が稼げる方向に舵を切ってしまったことが関の山であったと言えるでしょう。
つまり、テレビが面白くなくなった理由のいの一番にあるものは、新しいものを生み出す発想を放り出して、手堅く視聴率が取れる方向に舵を切りきってしまったところにあると言えます。
そして、一度でもそちらに舵を切ってしまうと、社内の雰囲気がどうにもこうにも保身に傾くため、現状を打破する勇気すら失うのです。
そして、誰もが知らず知らずのうちに雁字搦めの状況に日に日に陥いって行くのですが、この状況の元凶を生み出したのは、社会でも時代でもなく、その業界にいる現場の人々の小さな判断の連続によるものです。
多くの人は、ここを社会や時代のせいと思いがちなのですが、そうではありません。
日本のテレビが面白くなくなっているのは、単にテレビ業界が保身的思考に傾きすぎてしまったがために起きたことです。
たとえば、現在の放送権というのは業界独自の利権なのですが、この利権にこだわり市場環境の変化を拒絶してきたのは、テレビ業界にいる皆様方です。
また、手堅く視聴率がとれてクレームが極力入らない番組制作にこだわったのもテレビ業界にいる皆様方です。
そういった積み重ねがテレビを面白くなくさせ、さらには時代に置いて行かれることになっただけで、少なくとも時代と供に成長していくインフラ環境の変化に合わせて、業界が柔軟にその環境に合わせていけば、ここまで堕落した状況にはなっていなかったと思います。
しかし、それをしなかったのが日本の放送業です。
また、柔軟な対応と進化を求めた行動を続けていたのなら、Netflixのような世界的発信装置になる可能性だって確実にあったのですが、保身的思考がみすみすそのチャンスを見逃したのです。
つまり!
テレビが面白くなくなったのは、インターネットのせいではないのです。
テレビ局自身のマーケティングの落ち度です。
また、このようなことはテレビ局だけに起きていることではありません。
バブル崩壊後の平成の30年間、多くの企業のマーケティングはテレビ局と同様の方向性に舵を切りました。
だからこそ、面白い商品が生まれないどころか、社内の空気も息苦しい状況が常態化してしまったのだと思います。
それもこれも、マーケティングという文明の科学を誤って利用してしまった結果とも言えるのではないかと、私は思ってます。
保身を求めると、状況は悪化する
マーケティングというものは、ビジネスをする上で非常に便利な考え方で道具でもあります。
しかしながら、マーケティング結果が導き出してくれる安易な方向性ほど、未来を危険にするものはないなと私は思ってます。
たとえば、マーケットボリュームが多い場所と少ない場所があった時に、安易な思考性になればなるほど、ボリュームが多い場所に迎合していくことになります。
しかし、先週・今週とお伝えした通り、安易な方向性に偏ったマーケット施策が生み出す結果は、社会的にも会社的にも最終的には利をなさないことに繋がります。
本来のマーケティングというものは、自分がやりたいと思っている事に対して、マーケットの流れをどう呼び込むのかを考える指針ともいえるものなんです。
でも、多くの人たちがしているマーケティングというのは逆なんです。
自分の方向性にマーケットの流れを作るのではなく、マーケットがある場所に自分が飛び込んでいくだけ。
だから、苦しんでいるのです。
どうかそこには気がついてほしいです。
そんなことをするためにマーケティングはあるんじゃないです。
どうかこのことだけは、どうか知っておいてください。
ということで……今日の話はここまでです!
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それでは来週月曜日の7時にまたお会いしましょう♪
今日も目から鱗の記事をありがとうございます^^
>本来のマーケティングというものは、自分がやりたいと思っている事に対して、マーケットの流れをどう呼び込むのかを考える指針ともいえるものなんです。
>自分の方向性にマーケットの流れを作るのではなく、マーケットがある場所に自分が飛び込んでいくだけ。
こちらの言葉が、本当に目から鱗でした!
ついついビジネスをしていると、ボリュームゾーンに目が行ってしまいますし、それが正解のような感じがしますが、そこに目を付けた時には、すでに時代遅れで、利益を生むのは難しいんですよね・・・。
以前、ある方が某有名実業家(スピ系に人気)のことを「彼はあえてボリュームゾーンを狙っているけれど、それは副業でお遊びだから出来ること。本業の方は時代の数歩先を行っているから、すでに数年やってきたこと(自分にとっては古いこと)を今求められる形で伝えているだけ。同じことをしてもうまくいかない」とおっしゃっているのを聞いて、本当に稼ぐ人は、きちんと先を見越して仕事をしているし、ボリュームゾーンに手は出さないのだなぁと感心した記憶があります。
そのことに早く気づいてければ、ビジネスの流れも変えていくことができますね。
次回も楽しみにしています。
おはようございます。
いつも楽しみにしてくださって、本当に嬉しいです。
ボリュームゾーンに手を出すと言う感覚よりも、自分たちのやっていることを如何にボリュームゾーンに転換させていくのかというのがやっぱり大事なんですよね。
そうしないと時代に置いて行かれるだけになっちゃいますからね。
それではこれからも宜しくお願い致します☆彡