㊋「時間の流れの変化が、先端を末端に変えた」とは?

おはようございます。

火曜日は「変わる、終わる、始まる」です。

この「変わる、終わる、始まる」では、社会全体のトレンド(流行や趨勢・すうせい)に関する情報をお届けしています。

時代によって、インフラが変わり、またこの変化によって人の興味も変わります。

激動の時代と呼ばれる昨今の中で、立ち止まって全体を俯瞰できる情報をお届けしていきたいと思ってます。

また「変わる、終わる、始まる」も月曜日の「今日から使えるマーケティング講座」と同様、お仕事で利用して頂けたら嬉しいなと思っていますので、こちらも朝7時に更新していきます。

こちらも朝のお供として、是非活用してくださいませ♪

 

時間は左から右へと流れる時代ではなくなった?

少し前の「変わる、終わる、始まる」で、「既に世の中は、時間と場所に縛られなくなっている」事をお伝えしました。

㊋時間と場所に縛られない時代だからこそ、気をつけた方がいいこと

2019年10月29日

今日はこのお話しを更に深掘りさせていきましょう。

私たちが今まで生きていた時代というのは、時間が左から右へと流れるものでした。

ただ、この表現だけで進むと「時間が左から右へ流れる???」とここでクエスチョンマークが出てしまう人がいると思うので、まずは時間が左から右へと流れるの意味をお伝えしておきましょう。

なぜ左から右になるかというと、私たちは習慣で左を過去と考え、右を未来と考える癖がついているからです。

ダイヤモンドオンラインで分かり易い図があったので、ここの部分を引用させて頂きます。

左は過去で右が未来、プレゼン資料「レイアウトの法則」とはより

ビフォー・アフター!
時間の流れが逆だと勘違いされる

人は、時の流れや順序は「左→右」「上→下」で並んでいるものだと思っています。使用前と使用後の写真を並べて見せるなら、左側は使用前、右側は使用後にしないと勘違いされてしまいます。

時折、「アフター ← ビフォー」のように配置が逆になっている図解を見かけますが、いくら矢印で示してあっても人の直感は変えられません。「アフターがビフォーに変化した」という誤解につながる危険性があります。

こういう意味で、「時間が左から右へ流れている」と使わせて頂いておりますので、ご理解くださいね。

こんな感じで、私たちは常に左から右へと時間が流れる思考性を身につけて生きており、その流には逆らえないものだと思っていました。

しかし、以前に「既に世の中は、時間と場所に縛られなくなっている」とお伝えしたように、この左から右へと流れるはずだった時間の感覚に変化が起きております。

その変化とは、最近よく耳にする「タイムシフト」という言葉で表現できます。

タイムシフトとの言葉の意味を確認しておきましょう。

タイムシフトは、放送(インターネット放送を含む)されるコンテンツを、リアルタイムに視聴(ラジオの場合は聴取、以下同様)するのではなく、視聴者にとって都合のいい別の日時に視聴出来ること、もしくはその為に時間帯をずらして放送するなどのサービスのことである。

wikiタイムシフトより

こちらの記事↓で紹介させて頂いた映画や番組のオンラインダウンロードシステムやyoutubeなどがタイムシフトを利用しているサービスと言えます。

㊋時間と場所に縛られない時代だからこそ、気をつけた方がいいこと

2019年10月29日

そして、このタイムシフトの利用が大衆化するようになればなるほど、人は「時間と場所の制約を受けなくなる」のですが、それと同時に時間の捉え方(影響力)も変わります。

相変わらず雑な図で申し訳ないのですが、タイムシフトが大衆化されつつある現代とそれまでの時代の時間の捉え方の比較を図にするとこんな感じです。

今までの時代は、情報は「今」しか取得できないものでありました。だからこそ、「今」の情報を早く広く伝えることができるマスメディアの影響力はとても大きくなりました。

また庶民にとっては「振り返る」という行為がしにくかったため、メディアが作る「今」に精一杯ついていかなくてはいけないという気持ちになりやすかったと思います。

しかしながら、タイムシフト的な社会環境が整ってくると、情報というのは「今」にしか存在しないものではなくなり、自分の好きな時間タイミングで取得できるだけでなく、過去も含めて考察することも可能となります。

すると「今」というタイミングに一生懸命ついていかなくてはならない状況も減っていくため、必然的に時間の影響力が減少します。

またこの図で上は時間の中で水泳しているように描かせてもらったのは、時間の影響力が強すぎて、人間が溺れながらも時間についていこうとするさまを描きたいと思ったのでそうしました。

 

最先端だったメディアが末端へ?

さて、ようやく今日の本題です。

このように時間の感覚の変化で最も打撃を受けているのが、日本のオールドメディア(マスメディア業界)と言えるでしょう。

今の時代は、いつでもどこでも好きな時に好きな事ができるように変わってきているのですが、新聞のシステム、雑誌のシステム、そしてテレビ局のシステムは、全て左から右へと時間が流れる構造のビジネススキームとなっています。

テレビ番組もその一瞬の時間を見逃したのなら、もう振り返ってみることはできませんし、新聞は毎日新しいものが届けられます。

これが左から右へと流れるビジネススキームです。

ネットが発達しておらず、情報に制限があった時代は、時間が左から右へと流れるしかなかったので、大手マスメディアは時間の最先端を牛耳ることができまして、だからこそ強い影響力を博すことができました。

だからこそ、最先端にいられたマスメディアなのですが、その最先端は誰もが発信できる時代によっても瓦解しています。

なぜなら現在は、ニュース番組や新聞よりもネットの方が早く情報が拡散されることが増えているからです。

つまり、タイムリーという点で既にテレビや新聞は、ネットの情報に後れをとってるだけでなく、旧態依然とした左から右へにしか流れないビジネススキームによって、よりトレンドから乗り遅れる状態を作り出していると言えます。

かつての時代、少なくとも十年前まではマスメディアというのは最先端であるイメージが誰にもありました。

しかしこの十年の間に、あの最先端の場所がまるで末端のような変化を作り出しています。

既に世の中は、左から右にしか流れない時間制限の外の世界に生き始めているため、今後ますますメディアの時代遅れ感は強くなると思われますが、マンモス化してしまったこの体制をメディアが壊すことはとても難しいものと思われます。

生き残るためには、今まで培ったビジネススキームを抜本的に見直す必要に迫られているのですが、地上波がタイムシフトになるためには、そもそもの放送法を見直す必要性すら出てくることでしょう。

だけれども、その放送法の見直しを最も拒んでいるのはメディア業界です。

ちなみになぜメディア業界が放送法の見直しを拒んでいるかと言えば、電波オークションが始まってしまう可能性があるからです。

↓タイトルが変ですが、メディアオークションについて書いてます↓

【総理GJ】野田聖子を総務大臣にしてくれてありがとう

2017年11月29日

メディアは変化を拒みましたが、変化を拒んだ結果の代償の方が大きかったのではないかと思うのですがね……。

そして気がつけば、完全に時代遅れで時代錯誤となっているメディアの体制は、これからどうなることでしょうね。

新聞テレビ業界の未来に、倒産以外の選択肢が既にないと思えてしまうのは私だけでしょうか……。

 

ということで、今日の話はここまでです☆

 

それでは来週火曜日の7時にまたお会いしましょう♪

 

それから「変わる、終わる、始まる」の過去記事が読みたい場合は、TOPの「曜日企画」→「㊋変わる、終わる、始まる」を押して下さい。

今までの過去記事が見れます。

 

それでは今日も張り切って働きましょう♪

 

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