どこでもいつでも何でもできる時代だけれども……
先に紹介した本の中でも触れている話になるのですが、時間と場所の制約が外れたことは、個人事業主のような個人で働く人にはどんどんありがたい環境になっていると言えます。
だってほんの少し前の時代なら、家で仕事をすることにはインフラ的にいろいろ無理があったのですから……。
今のように重いデータをネットでやり取りすることなんて到底無理だったので、バイク便や自転車メッセンジャーを使って情報のやり取りをする必要だってありました。
ですから、沢山人が集まってくる都市部に事務所を構える合理性というものは、時代を遡れば遡るほど沢山あったのです。
だって、ネットがない時代は郵送か手渡しでしか、データを渡す方法がなかったのですから。とにかくほんの少し前の時代は何かにつけて、「会って仕事をする必然性」があったのです。
でも、今は会わずとも仕事ができてしまう環境がどんどん増えていますから、事務所を構える必要性も減っています。
つまり、「会社に行く必要性とは何か?」と言う究極の部分を考えると、それは「会社に行かなきゃおいていない設備や環境があるかどうか」だと思います。
製造業の方は、会社にしか置いてない設備は沢山あるでしょうし、だからこそ会社に行かなきゃできない仕事が沢山あると思うのですが、私のようなPC作業中心の仕事(書類作成やシステムプログラム開発やライティングなど)の場合は、会社でやっても家でやっても全く同じ事ができてしまいます。
ですから作業場所の垣根がことごとくない状態とも言えますから、今の社会の中で最も早く「時間と場所の制約がない環境」の中で仕事ができるようになっています。
Wifiさえあればどこでも仕事ができちゃう人たちは、現在「ノマド」とも呼ばれており、新しい仕事スタイルを確立していますが、これは、私のようなPC作業中心でお金が回っている人に限られた環境と言えるでしょう。
ですから、今の段階では自分事に捉えられない人もいるかもしれませんが、、この流れは必ず他の業界や職種にも広がっていくと思います。
いずれ社会全体がノマド感覚になっていくと、私は予見しています。
これは有難いことなのですが、だからこそ気をつけなきゃいけないこともあるなと思ってます。
自由だからこそ規則正しく!
今まで時間と場所に縛られていた人間において、この制約が外れることは本当にありがたいことなのですが、時間と場所に縛られないということは、逆に人間を簡単に堕落させることもできるので気をつけた方が良いと思います。
なぜなら、いつでもどこでもできる環境というのは、昼夜逆転する生活になってしまったり、気分で波が出る日常になりやすいからです。
時間や場所の制約がない分、ダラダラしようと思ったらとことんダラダラしてしまえるので、メリハリのない生活を作り出してしまいます。
これでは、折角現代の恩恵が台無しです。
ではどうしたら良いでしょう。
実は、答えは簡単です。
私たちの社会はこれからどんどん時間と場所の制約が薄れる社会に突入していきますが、自分の日々の生活は、今まで以上に規則正しくすればいいだけです。
朝決まった時間に起きて、決まった時間は仕事にあてて、決まった時間に食事をして、決まった時間に寝る。
敢えて生活のリズムを崩さないで、きちんと生活することが、これからの時代に求められることだと思います。
時間と場所の制約が薄れているのに、逆行するなんて馬鹿馬鹿しいと思われるかもしれませんが、社会のしくみと人間のしくみは違います。
人間というのは今日一日をきちんと生きてこそ日々が充実するようにできています。
そしてその生活の積み重ねによって成長することができます。
そこは時代がどんなに変化しようとも変わらないことだと思います。そして、この方法から逸脱すると人は堕落してしまうだけだと思います。
ですから、どんなに社会が時間と場所に制約されなくなったとしても、いやこれからどんどん時間と場所の制約が薄れるからこそ、規則正しい生活を送ることがとても大事になるはずです。
今までだったら所属する組織や人間関係のおかげで、決まった時間に会社に行かなければならないなどの、外部の理由があって自分をコントロールすることができたのですが、これからは自分で自分を律してそれをせねばなりません。それができるかできないかで、この恩恵にあやかれるかどうかが決まると思ってます。
ということで、時間や場所の制約が外れる時代において最も大事なことは、日々の生活はとにかく規則正しく生きること!でした。
ということで、今日のお話は以上です。
ちなみに来週は「ポイントカード戦争が、またもや白熱してるワケ」と題してお届けしたいと思います。
それでは来週火曜日の7時にまたお会いしましょう♪
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それでは今日も張り切って働きましょう♪
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竹久さん、いつもありがとうございます。
働く=端を楽にする事が「働く事」の本当の姿であることを教えていただき感謝しています。
労働者側も時間を切り売りしてお金をいただくという意識を変えなくてはいけませんね。
「時間外が減って収入が激減する」ではなくて、働く人の新しい形を確立するチャンスでしょうね。
建設業や物流業界は現物がある所で仕事をせざるを得ないため、
「時間と場所に縛られない時代」はまだまだ先のようですね。
荷役作業や運転がソフトを含むロボットで完全自動化されれば可能かもしれませんね。
ただ、コンピュータが人間に勝つことは相当難しいので、100%自動化は難しいと考えています。
またホワイトカラーについても何割かは物理的制約から逃れられないと思ってます。
例えば、製紙メーカーが中心となり平成元年(30年前ですね)に立ち上げた物流VANですが、
メーカーや代理店の思惑(ライバル会社と差をつけたい)で、全然標準化になっていません。
つまり完全自動化には程遠く、まだまだ人力に頼っている状況です。
原発や火力発電、四日市のコンビナート等、危険かつ大規模な施設のメンテナンスは、
超音波探傷機を使用しますが、やはり熟練の職人で無いと数値の本当の意味が分かりません。
個人的にはAIに仕事を奪われると煽っているマスコミや識者には大きな罪を感じています。
おはようございます。
仰る通り、インフラ系のお仕事(1.5次産業と私は呼んでます)は、時代が変われど特に「時間と場所の制約を受け続ける産業」だと思いますし、どんな産業であってもホワイトカラーの人は、今まで通りではない環境になっていくはずです。
ですから、産業や職種によっての違いが必ずあるはずで、そこをきちんと切り分けなくてはならないはずなのに、そこら辺の線引きをきちんとしていないから、全体的に不安な気持ちに苛まれやすくなっているんじゃないかなと私は思ってます。
特にマスメディアがいい加減な情報を垂れ流ししているから、全体が掴みにくくなっているとも思います。そこを打破していきたいですね。
それではこれからも宜しくお願い致します。