今日は日本において大変大きな節目の日となる「即位の礼 正殿の儀」です。
こんな日にこんなタイトルの記事を書くのは大変不敬だと思われるでしょうが、こういう節目の日だからこそ、君主とは何かを考えて頂けたら有難いなと思い、書くことにしました。
即位の礼、こちらは秋晴れです。
東京は雨模様とのことですが、こちらは気持ち良い青空が広がっています。
昨日は一日雨が降っていたのですが、禊ぎを終えたかのように今日はとても美しい朝となりました。
また先ほど(午前9時)、皇居の「宮中三殿」で、天皇陛下が即位礼正殿の儀を行うことを皇室の祖先や神々に伝える儀式がありまして、その中継をNHKで見ていました。
すると、陛下が画面に映った瞬間、部屋に太陽の明かりが一気に入ってきました。
少し話は逸れましたが、儀式のタイミングでこちらでは日が差したこと、お伝えしたくなりましたので書きました。
それでは本題に入ります。
戦後教育は国体というものを敢えて分からなくさせています。
私たち日本国民ほど、「国」というものが分からなくなっている民族はいないのではないのかなと思います。
その理由は第二次世界大戦の敗戦の痛手により、教育の根幹から「国体」が外されてしまったからです。
またどうしてそれが外されてしまったかというと、日本人を骨抜きにしたいという戦勝国の思惑があったからです。
この教育プログラムは見事に日本人にはまり、その結果、不安定な心持ちのまま大人になってしまう人が増えました。
心理学用語で「デラシネ(根無し草、故郷や祖国から切り離された人)」と呼ばれる人が増殖している理由も、また家庭不和が増えている理由も、アダルトチルドレンが増えている理由も、
根幹は戦後教育にあるだろうと私は思っています。
↓戦後教育とアダルトチルドレンの関係性について書いた論文↓
ただし、幼児教育の段階から私たちに入り込んでしまった思い込みは、そう簡単に拭うことができず、このような喜ばしいタイミングに合わせて、国体を瓦解する活動(皇室不要論など)が激しくなることは現代においてはお決まりのことですし、またそういう論調によって、流されてしまう人も多いと思います。
ですから、歴史的に見て君主を失った国ではどのような事が起きているのか知っておくべきではないかなと思っています。
皇室不要論を唱えるのは、社会主義者か共産主義者
多くの日本国民は政治に無頓着なので、どの主義思想がどのような考え方を持ち合せているかすら知らない事が多いのですが、
皇室不要論などを唱える人は、9割型「社会主義者か共産主義者」と見てよいと思います。
また無自覚な中で同調した意見を持ち合せている人は、デュープス(自分の思想が共産主義に縛られていることに気がつかず操られている人)だと思われますので、自覚の有無に拘わらず、皇室不要論を唱えている人は、社会主義者か共産主義者であるとみて良いと思ってます。
さて、この社会主義者や共産主義者が生まれた起源なのですが、ご存じですか?
実はこの思想(社会主義)が生まれたのは、今から200年以上遡ったフランス革命時期となります。
↑この絵有名ですよね。
フランス革命とは、国王ルイ16世とマリーアントワネットが処刑され、そして国王制を廃止した革命です。
↑これは国王が処刑された時を描いた絵
その後のフランスは、民による民の政治が行われるようになりました。
また、その時の議会で議員たちが座っていた場所が、現在の政治用語で使われる「右左(右派・左派、右翼・左翼)」の語源です。
当時の議会で、左側に座っていた人たちが革新派と呼ばれる「王を潰して新しい国作り」を求める人たちで、右側に座っていた人たちが保守と呼ばれる「王と中心とした古き良き伝統文化の中で国作り」を求める人たちでした。
フランス革命では、左側に座っていた人たちの意見が勝り、王を処刑することになりました。また左側に座っていた人たちは、その後社会主義と呼ばれる思想を確立していきます。(共産主義は、社会主義の派生形として、それから100年後の1900年代初頭に登場します。)
フランス革命後のフランスは最悪
200年ほど前のフランスは、国王を倒せば良き社会が実現されると多くの人が信じていました。
しかし起きたものはなんだったのでしょう。
ざっくりフランスの歴史をまとめましたので、ここで確認していきましょう。
フランス王室の流れ
- カロリング朝(843年 – 987年)
- カペー朝(987年 – 1328年)
- ヴァロワ朝(1328年 – 1589年)
- ブルボン朝(1589年 – 1792年)→末期にフランス革命が起き共和制に。
- 第一共和政(1792年 – 1804年)
- ボナパルト朝・第一帝政(1804年 – 1814年)→ナポレオン一世
- 復古ブルボン朝(1814年)→ルイ18世
- ボナパルト朝・第一帝政再興(百日天下、1815年)→ナポレオン一世
- 復古ブルボン朝(1815年 – 1830年)→ルイ18世、シャルル10世
- オルレアン朝(七月王政、1830年 – 1848年)→ルイ=フィリップ1世
- 第二共和政(1848年 – 1852年)
- ボナパルト朝・第二帝政(1852年 – 1870年)→ナポレオン3世(第二共和制の時、大統領だったルイ=ナポレオン・ボナパルトが改名し、ナポレオン3世に)
- 国防政府(パリ・コミューン、1870年 – 1871年)→ナポレオン3世がプロイセン軍に捕らえられ、第二帝政が崩壊してからルイ・ジュール・トロシュ将軍による第三共和政の設立までの過渡期にあたる。
フランスという国が誕生してから、ここに記した1871年まで、フランスには13の時代が存在するのですが、その13の時代のうち9個がフランス革命後となります。※青文字で記しているのがフランス革命後の王朝であり政権です。
さらにフランス革命後、何度も支配の形が変わっているのですが、この9個は100年以内に起きていることです。
なぜこのような事が起きたかというと、王を倒したら良い国作りができると思っていた事は単なる幻想だったからです。
はっきり言うと、もっと悲惨な事が起きてしまったと言えるでしょう。
ですから、一度奪われた国の形を戻そうとする勢力と独裁制を強めようとする勢力とが揉めに揉めて100年ほどに渡って攻防が続いてしまったということです。
そして、民の判断で国王を排除したフランス国民たちは現在、他国の王室のご存在に憧れや敬いを持っているそうです。
皮肉な話です。
また、王がいなくなったら良い国になると思っていたのに、それ以下になってしまったのですから、本当に可哀想ですよね。
どうして王を排除すると国が荒廃するかというと、実はこれとても簡単な理由があります。
それは、王がいなくなることで、激しい権力争いが勃発するからです。
社会主義、共産主義の言葉は表層的には「皆平等」と言ってますが、実情がそうなっていないことは、中国や北朝鮮を見れば明らかなことで、権力闘争の果てに最も独裁制を持ち合せている人が君主におさまることになります。
今の王を倒したら、もっと酷い人が王になってしまうのが世の常なのです。
この歴史的事実をふまえた上で、私たちは最も平和的で合理的な判断をしなくてはなりませんよね。
とはいえ私たちは戦後教育によって、この国に生まれたありがたみが分からなくなっています。
その上学校では、共産系の思惑が蔓延った教育が普通になされているため、皇室不要論という考え方も正しいのではないのかと思えてしまいがちですが、その論に乗っかって起きることは、フランス革命後と同じになりますから、気をつけましょう。
そして、学校では教えられませんが、日本は地球最古の国です。
「最古である」また「二千年以上の歴史のある国」のプライオリティが、世界から見てどれほどのものかということを、改めて意識する必要もあると思います。
皇室を廃止すれば、地球最古の国も終わりを告げます。
現在の日本は、どんなに歴史を少なく見積もったとしても、地球最古の国です。
その最古の国である理由は、「皇室の御存在」あってのことです。
そして私たちは、地球最古の皇室を守り抜いている国民であるからこそ、海外から重厚なもてなしを受けることもできるのです。
揺るぎない「円」の価値は、皇室の御存在によって守られている部分も大いにあるのです。
しかしながら、もしもこの王朝が終われば、日本は地球で最も新しい国になります。そうなった時、今まで当たり前だったVIPな扱いは終わるでしょうね。
この事実もふまえた上で、日本の国がどうあるべきかそれぞれ考えるべきではないかなと思っています。
今日は即位の礼という節目の日なので、他国の王室と日本の皇室がどう違うのかなどの記事も書きましたので、お時間許しましたら、是非こちら↓もお読みください。
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ゆりさん、こんにちは。
東京は朝から雨模様で、時折かなり強めの雨が降っており、どんよりと薄暗い空が広がっておりました。我が家は千代田区と隣接した区ですが、儀式が始まる数分前に急に太陽の光が差し込み始めたと思ったら雨が上がり、儀式の間中はずっと穏やかな陽の光がさしていました。
本当に不思議ですね。いやもしかしたら少しも不思議ではなく、まさに神の国である証なのでしょうね。
本当にただただこの日本という国に生まれたことに心から感謝したくなりました。
こんにちは。
私もその模様をテレビで見ておりまして、不思議だな、神様っているんだなという気持ちになりましたよ。
前回の御代変わりは小学6年生~中学一年生にかけてのことであったのですが、当時の私には国を思う気持ちが一切育まれていなかったので、この有り難みが全く理解できておりませんでした。
あれから30年後ようやく自分の問題点に気がつき、自主学習を重ねてきたら、有り難みがようやく分かってきました。
私たち世代のように無駄な苦労をせずとも、有り難みが理解できる国柄に戻りたいですが……相変わらずテレビは頓珍漢な事ばかりを喋ってますね。
地道に頑張らないとなと思った次第ですが、天のはからいによって素直に感謝が生まれた日にもなりました。
これからも宜しくお願い致します。
竹久さんは歴史にも造詣が深いのですね。またまた驚きました。
上皇様、天皇陛下、皇室の皆様はとても有難い存在ですね。昨日は厳かに過ごさせていただきました。
共産主義(指導者以外は全て奴隷主義)のお陰で、私達一般人にも皇室の偉大さ、
かけがえのない有難さが再確認されてきましたね。
昨日は式典中継の後、子供とワンピース魚人島編を見ていたんですが、大変勉強になりました。
内容はホーディ・ジョーンズと言う魚人の悪い親玉をルフィ一味がやっつけて魚人島が平和になると言う話です。
因みにホーディ・ジョーンズは「パイレーツオブカリビアン」でお馴染みなので名前はすっと入ってきました。
この悪の親玉がポセイドン王族をクーデターにより滅ぼそうとします。
ポセイドン王は魚人族(朝鮮人)と人類(日本人)と和平を結びたいのですが、悪の親玉は気に食わないのです。
戦いの中で魚人族の王子が「ホーディ、お前は何なんだ。なぜそんなに人間(日本人)を嫌う。人間に何をされたんだ。
人間(日本人)に家族、愛する者を殺されたのか」と問いただすと、悪の親玉は「なにも...人間(日本人)は、
全員滅ぼすべき呪われた種族だ」と返すわけです。
王子はルフィや魚人国民に「ホーディの正体が分かった。あいつは環境が生み出した化け物だ。自分が受けた事もない痛みを
子供の頃から毎日のように魚人街(済州島)で聞かされて育ったから...」と真相を話します。
クライマックスでこの親玉は、まさに本末転倒で魚人島(朝鮮人)を全て消し去ろうとします。
この親玉は巧妙で、王女を暗殺して人間(日本人)が犯人のようにでっち上げたり、人魚(騙された可哀想な慰安婦)を
さらって金に替えた海賊の元締めが魚人(朝鮮人)だったり...
それにしても教育とは本当に恐ろしい、と同時に大切なものですね。子供に教えやすかったし、良いタイミングでした。
作者の尾田栄一郎さんはすごいですね。それとも集英社の編集さんかな?
この魚人島編以外にも、世界は平和でなく平等でもない事、奴隷の悲惨さ(ミスしたら殺され、笑っただけでも殺される)、
テロや戦争をおこさせる常套手段、不治の病にかかった者(ハンセン病に置き換える)に対するいわれなき迫害、
世界政府(国連)の絶対武力である海軍(アメリカ軍)とそれを操る支配者などなど、世界の縮図が詰まってます。
個人的には、尾田栄一郎さんが暗殺されないことを毎日祈っています。
こんにちは。
歴史は全然ダメですよ(^^;)高校時代は世界史選択だったのですが、赤点ギリギリの所を彷徨う感じでした。
でも、世界史の授業でフランス革命やナポレオンの時代は割合長く丁寧に授業をやっていて、その時フランス革命とナポレオンの事をやたら賞賛していた事を覚えているのですが、今さら学び直してみると、実態は真逆で辟易しますね。
ただ、大人になって「なんでこんなに豊かなのにみんな不幸せなのだろう」というたった一つの疑問を解決するために学び直しはじめたら、あの頃とは違って大概の事は一回で頭に入るようになって、驚いてます。
ワンピースは自分世代と時代がずれているので、全く見た事がなかったのですが、見てみたいなと思いました。
教えてくださりありがとうございます。
これからも宜しくお願い致します。
確かに王様がいなくなると悲惨なことになるのは、ロシアやエチオピアをみてもあきらかです。
それとは別にスペインやタイなど政情に不安が残るものの、王様のおかげでまとまっている国もありますね。
スペインといえば、批判はあれど最終的に王政復古を果たしたフランコ将軍は再評価してもいいかなとおもいます。
おはようございます。
お返事遅くなり、すみません。無事帰ってきました。
仰る通りだと思います。
君主がいなくなると何が起こるのか、そこをきちんと理解していないと、共産系の戯言に流されてしまいますよね。
恐ろしいことです。
それではこれからも宜しくお願い致します。