【天気の子】「愛」に対するアンチテーゼでしょ?

公開当日に見てきた「天気の子」

664 「天気の子」観てきた!

思った事は沢山あったけれど、ネタバレになるから夏休みが終わるまでは我慢してたけれど、もう言っても良いよね?

 

話題になってないけれど、今年度1位!

前作「君の名は。」に比べるとたいして話題になっていない感じがするけれど、みんなごくごく普通に見ていたんですね。

今年度興行収入1位ですって。

『天気の子』興収120億円突破し今年度1位に “大合唱上映”も開催決定

前回があまりに話題になったからこそ、いろいろプレッシャーも大きかったとは思いますし、前作と比べると、それでも半額というのが一大ブームを築いてしまった人の性。それゆえの悔しさが作り手にはあるかもしれないですが……いやはや普通にすごいですよね。

公開後さほど話題になった形跡などないのに、今の時点で歴代20位ですよ。

時代はジブリから新海へと変わったのだなと思いました。

 

自己犠牲を伴わない「愛」など戯言。

ここからネタバレ含みますので、今から見ようと思っている人は、見てから読んでくださいね。

それから見た事を前提に書いていくので、あらすじとかを度外視して書いてくので悪しからずご了承ください。

 

天気の子を観た人それぞれにそれぞれの感想があると思います。

私にもそれぞれと同様の感想がありまして、それをお伝えします。

私はこの映画を観て「現代人が言う愛など、そもそも戯言」と言う結論に至りました。

 

今の世の中は「自分が第一」ですし、誰かの犠牲に自分がなることなど考えられません。

また、「心のままに生きれば全ては解決する」とかいう「自我に思想を奪われた」としか思えない考えを持つ人ほど、活き活き人生を送ることができる時代だとも思います。

 

ですから、「愛」というものに自己犠牲があるとは思わないのが現代だと思いますし、自分たちを貫き通す事が「愛」であるという解釈になるのだとも思います。

 

ただし、そういった解釈が横行する現代において、現代さながらの「愛」を実行してみた結果が「天気の子」であって、しかしながら、その結果は見るも無惨な日本の姿であり、地球の姿でした。

 

新海監督はこれを描きたかったんだろうなと私は勝手に思いました。

 

犠牲を伴わない好き勝手の人生を崇高に考える人々の結果は「あれなんだよ」って言いたいんだろうなって、私は勝手に思いました。

 

人柱になれない。決められたもの。

この物語の主軸は、どう端折っても、やはりヒロイン・陽菜が「人柱」になるということに尽きるでしょう。

それは自分の人生を投げ打っての犠牲でしかありません。

人として生まれたのに、自分の人生を投げ打って人柱になることなど現代人には人権侵害としか思えないかも知れません。

しかしながら、私たちの日常は実はその方々の犠牲によって成り立っています。

戦争で身を投げ打って戦ってくれた英霊たちはだからこそ、人柱なのです。

その犠牲の上に穏やかな日常は成り立っているのに、「愛」や「自己実現」という言葉に翻弄されてしまった現代人は、その当り前の犠牲を忘れています。

そのことを「天気の子」はアンチテーゼな解釈で描いてくれたと私は思いました。

 

逆に言えば、現代人が甘美に酔いしれる「愛」とは一体何なのか?それを分かり易く描いてくれていたなと私は思いました。

 

「愛」に翻弄され、「愛」に突き進むことは、自分は良くても多くの人の生活を困窮極まりないものにするということを、今一度考えてみるきっかけになるかもしれないなと、この映画を見終わった時に私は思いまして……多くの人もこういう感想を持つんだろうなと思っていましたが……全然こういう感想見かけないですね。

 

「天気の子」は「君の名は。」よりも、統一した感想を持ち合せにくい題材だとは思いますが、結構な具合で「自分勝手に生きようぜ!」的なメッセージに落ち着いた人が多くて個人的にはびっくりしました。

 

主人公が歩んだ「心のままに生きた結果」に疑問を投げかけるアンチテーゼ作品だと私は思ったのですが、アンチテーゼの嫌味を理解せずそのまま受け取って、それで良しとなってしまう人も多いのだなと思いました。

 

今の時代は「心のままに生きる事が良し」とされる時代です。

それはそれで構いませんし、私自身も心のままに生きている1人なのでそれを否定する事など到底出来ません。

しかしながら、そこに「いつだって犠牲になる」覚悟のない人ばかりなのが、現代の問題だと思います。

いざという時は、「自分が犠牲になる」ことを当り前に思えて、今の秩序は保たれると私は思うし、その事を天気の子はアニメという世界で描いてくれているはずなのに……と思うと、世の中の感想を見る度にぶっちゃけ残念な気持ちにもなりました。

 

愛にできることはまだあるかい?

愛にできることはきっとまだあるはずだけれども、自己犠牲を伴わない「自分第一主義の愛」とかいうものに覆われた現代は、その「愛」こそがなんなのかと言うことが分からないのだなと言うことが、この1ヶ月で分かったことです。

 

個人間の愛など移ろいやすいもので、しかも自我が極まるものです。

そこに嵌まっている間は、本当の愛など分からないのだろうなと、改めて思う機会となりました。

いつだって犠牲になる覚悟は、人の本当の輝きを放つ入口だと思うんだけれどね。

 

それではまたね♪

 

 

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6 件のコメント

  • 私も見に行きました。
    私は、自分に都合のいい「引き寄せの法則」を使っている人に対する皮肉だと思いました。
    「お前の願いは本当に叶える必要があるのか」
    ムー熟読者の新海監督ならではの切り口だと思います。
    偽物のスピリチュアリストには、理解不能だと思います
    。特に自分に都合の良くコジツケる輩たちに、
    だから、物語は、ごちゃごちゃからシンプルにストーリー展開していたと思います。
    シンプル且つ美しいが原始信仰なのだと思います。

    特に「君の名は」は、天下泰平ブログの人とか引用しまくってましたから、

    • こんにちは。
      似た感想を持っている人に初めて会えたように思います。ホッとしました。
      すごいシンプルなストーリーだと私も思ったのですが、スピの人たち(天下泰平系)は、何かにこじつけなきゃいけないのか、物凄い明後日の方向の解釈をしてたりしますよね。
      まさかここでも瀬織津姫とか出してきた滝沢さんの無理くり感は、呆れるを通り越してきしょかったです。

      何でも「ポジティブ」に受け止めたい人は「嫌味」とかが分からなくなるかもしれないですね。

      それではこれからも宜しくお願い致します。

  • こんばんは。
    いつも読ませてもらってます。

    わたしはまだ天気の子を見ていないのですが…。自己犠牲の部分とても共感します。ちょっとジャンルは違うかもしれないですが、子育てについてよく思います。今のママ達は、ママでも女で居続けるのが当たり前で、それがなんか違和感で。綺麗にするのはいいと思うのですがそれよりも目の前の子供に目を向けて欲しいなと思います。確かに息抜きは必要だし、自分を磨く事に否定はしませんが。けど子育てって本当に自己犠牲の極みだと思うんですよね。寝れないし言うこと聞かないしその子の人生を死ぬまで見なきゃいけないって本当に大変で。って脅すようですがこれぐらいアピールすれば育児放棄や望まない妊娠も少しは減るのかな?と個人的に思います…。やっぱり虐待のニュースを毎回胸が痛むので。自分が幸せにならないと子供も幸せにならないからと言って絶えず彼氏を作るシングルマザーの友達が何人かいますが、正直幸せそうにみえません(^_^;)わたしもシングルマザーなので人の事言えないのですが…、反面教師で勉強させてもらってます。
    これからも更新楽しみにしてます。

    • こんばんは!

      仰りたいことすごくよく伝わってきました。
      自分が主人公を目論む人生は、自分が裏方になるということを欠落させるのですよね。
      そして、人生における全ては自分の人生の小道具になっていく。これがいろんな問題を作り出していると思うし、アダルトチルドレンが生まれる背景には、必ずこれがあるとも思っています。

      若いうちは自分が主役の時期だと思います。しかし、年を重ねたのなら誰もが主役の為の裏方に回らなくてはなりません。
      ドラマで若い子たちを引き立てるために、熟練の役者が助演に回り引き立てるものと同じだと思います。
      しかし、それができない大人が増えているからこそ、あらゆることがおかしくなっていると思います。

      花の時間は一瞬。その時を楽しんだのなら、その席は後に続く若いものに譲りましょう。
      しかしながら、花の時間すらないまま年増になってしまった人も多いからこそ、こじらせることに繋がっているのかなと思いますし、花の時間はいずれ終わるということも分からない人が沢山いるからこそ、花にしがみつくからおかしなことが増えているのかなと思います。

      それではこれからも宜しくお願い致します。

  • いつもブログ読ませていただいてます。
    少し疑問に思いましたので、コメントさせていただきます。映画は見てません。見たかったのですが見る気をなくしています。
    私も最近調べだした事なので、知識が浅いかと思いますが、人柱というのは悪魔信仰と関係しているのではないですか? 少し前に世界の要人達が人身売買のブローカーのジェフリー・エプスタインと関係があったのではとされる写真が流出してましたよね。そのブローカーの所有する島で要人達が集まり悪魔信仰をしていたのではと憶測をよんでいます。認める様な発言をしたハリウッドスターもいました。日本ではニュースになっていないそうですが。
    今まで悪魔信仰について調べた事もなかったですが、このニュースに私はショックを受けました。
    悪魔信仰の歴史は物凄く古いのですね。ここ日本でも。
    世界が常に荒れ狂っている意味が理解出来た気がしました。トップの人達がそんなことやっているのであれば。
    地球の波動が変わったのなら、人柱や生け贄などの行為も消滅してくれることを望みます。
    愛は自己犠牲出来るかというのは、勿論よく分かります。
    お互いの幸せがあって成立することですよね。
    人柱や生け贄は違いますよね。それと自己犠牲の愛を絡めることは危険だと思います。
    そして天気って人工的に操作出来ますよね。ウィキペディアにも載っています。天気を人工操作する歴史って100年以上、結構古いです。電磁波なんて使わなくても出来るそうです。地震もです。最近起こっている大きな地震は波形が自然のものと違う様です。
    天気を操作出来るなら、もちろん台風も。。
    大規模停電も怪しいです。これは天気ではありませんが。
    自然発生する災害ももちろんあります。でもここ近年起きすぎています。疑って見ることも必要だと思います。
    それを今だに一般市民には隠してる様に思えます。
    ディズニーやジブリの様にメディアに後押しされるアニメも警戒が必要だと思います。
    アニメの影響力は強いです。
    アニメを使ってまた私達は論点ずらしをされているのではないかと勘ぐってしまいます。
    映画のテーマはゆりさんのブログを読んで考えさせられる良いものなのかな、と思いますが、あまりにも時代錯誤な設定で映画に感情移入出来なさそうです。
    私のこの知識が間違いであれば、その方が良いですが。
    ゆりさんのブログはいつも楽しみにしています。とても勉強になっています。
    ただ今回は記事を読んでから、ずっと引っ掛かっていて、自分で色々検索していくうちに、やっぱり違うのではないかと思いが強くなり、ゆりさんに聞いて見たくてコメントしました。ゆりさんなら、私のこの意見が間違っていようと真摯に答えてくださるだろうと思ったので。
    これからも応援しています。
    長文失礼致しました。

    • こんにちはいつも見てくださりありがとうございます。

      結論から言うと、陰謀系プロパガンダに完全に取り込まれていますね。
      私も通って来た道だからそれが正しく見える気持ちは良く分かります。
      しかし、それが正しく見えるのはデュープスだからです。
      特に二元論の考え方に縛られているからです。
      だから正しく思えて仕方のない気持ちも抱えますが…この思考に囚われていると、最終的に自分の思考と一致するのは共産党ということになっていきます。
      つまりは山本太郎さんの言っている事が一番正しく見えるようになります。

      気が向くときがあったら、こちらのカテゴリーのブログ記事を読んでみてください。
      https://takehisayuriko.tokyo/category/syoseki/adachi/
      知らず知らずのうちに私たちがどのようにしてデュープスになってしまっているのか、またこの思考性を利用したプロパガンダがどのように行われているのか考える糸口きっかけになるのではないかなと思います。

      それではこれからも宜しくお願い致します。

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