さて、昨日の続きを報告することにしましょう。
できれば、最初から読んでね。
この記事では、著者ごとに括り分けした出版書籍数から見えてくることをお伝えします。
やっぱり、2011年~2013年はスピ&自己啓発書籍の一大事だった!
表の文字が小さくて見づらかったらごめんね。
とりあえず、対象者と関連対象者にフォーカスして、出版書籍の情報を網羅した後、その本が何年に発売されたのかをグルーピングしてみたら、面白い結果が顕われてきました。
(ちなみに関連対象者の鳴海さんは、滝沢さんとの共著本だけしか出してないと思って、それだけピックアップしちゃったのだけれども、後からもっと沢山本を出していることが分かりました。全部で8冊本(予定含む)を出していて、デビューは2012年です。ちなみに8冊のうち、3冊が今年発売される本なので、どうやら次のヒットメーカーは鳴海さんなのかもしれませんね。)
では、話を戻しましょう。
まず表を見て頂いて色分けしている部分は特にこの表の中で注目して欲しい人です。
括り訳の理由は以下の通りです。
オレンジ色 ……2011年の世論転換を経て大ヒットメーカーになった心屋さんと奥平さん
黄色……2000年代にヒットメーカーだった望月さんと藤村さん
黄緑色……2011年以降の世論転換期以降で10冊以上の本を出している人。
青……小物界の大物的な動きを見せている阿部さん
私が調査に使っている情報は誰でも手に入れることのできるAmazonの情報
①著者名②書籍名③出版社名④出版日
をデータ化しただけ。
でも、これだけでも結構色んなことが見えてくるんですよ( ´艸`)
はい!ではまずはさっきのデータをグラフ化したのでそれを見てみましょう。
着眼して欲しい5名だけ分かりやすい色にしました。その理由は追って解説していきますね。
日本人の世論の転換期は2011年
やはり2011年というのは、日本人にとって大きな転換期であることが分かりました。この年に着目して分析していきます。
まず心屋さん(赤い線)から見えていきましょう。
心屋さんが出版界にデビューしたのは2011年のこと。2月、4月、5月と一気に3冊本が出ます。
どんな本か見てみましょう。
①「めんどくさい女」から卒業する方法 2011/2/24
②仕事が「ツライ」と思ったら読む本 2011/4/4
③「自分がイヤだ!」と思ったら読む本 2011/5/9
ポイントは2作目の間に起こったこと。この間に東日本大震災があります。
そして、たまたまのタイミングだったと思うのですが、その翌月に出している本が、丁度心が傷ついていたり、心が病んでいる時に目にしたらふと手に取ってしまいそうなタイトル。
東日本大震災の後です。日本国民全体の心が傷ついている最中です。このタイトルが思わず惹かれる人もいっぱいいたでしょうし、このタイミングでの心屋さんの耳障りの良い言葉は、多くの人の心の慰めになったのではないでしょうか。
どれぐらい本が売れているのかは分かりませんが、きっと売れたんだと思います。11月には2作の新刊が出ています。
大震災の影響によって多くの会社で作業の遅れが出ていたと思いますので、少し間を置いて2作同時というのは、確実に最初の3冊が時流に乗って売れたが故のオファーであり出版だったのだと思います。
心屋さんの大ブレイクの影には、東日本大震災という誰もが心を傷つけるタイミングと心屋さんのコンセプトと出版がぴったり合った。神がかり的なマジックが起こされたと推察されます。
追記
Amazonでは2011年からの本しかありあせんでしたが、その後の調査で心屋さんは、2008年から執筆活動をしていることが分かりました。関連記事:【再調査①】心屋仁之助と資本主義社会の盲点
望月さんと藤沢さんから見える時代の変化。
望月 俊孝さんと藤沢 あゆみさんは、大変失礼ながら「誰それ?」っていう存在だったのですが、調べてみたら、ある時期しっかりブレイクして、そしてもの凄く沢山同じような本を書かれている方だということが分かりました。
望月さんは、自己実現(夢を叶える宝地図)とレイキ。
藤沢さんは、モテル恋愛術。
二人の書籍のタイトルや表紙を見ていると、2000年代と2010年代って確実に時代が違うのだなぁとヒシヒシと伝わってくるモノがありました。
はっきり言って、お二人の時代の書籍の方が「ギラギラ感」が凄いんですね。
特にモテル恋愛術は、精神的な世界は基本的に無視して、表のテクニックで如何に人を自分の思い通りにさせるのかっていうHowto本だと思います。あの頃の日本人が概ねみんな向こう見ずで、誰もが天下を取りたがっていた時代の象徴なのだろうなぁと思います。
しかしながら2011年の大震災を経て、日本人の心は大きく変化していきます。
何かが間違っていた、このままじゃいけないという気持ちが誰しもの中に芽生えたことでしょう。そのような大きな気持ちの転換期によって、「ギラギラ感」を求める人口が減ったんでしょうね。徐々にお二人の出版書籍は減少していき、望月さんは最低でも2年以上、藤沢さんは3年以上出版歴がありません。
人々の気持ちが時代によって変化することによって、著者の立ち位置も変化することが露わになったと言えるでしょう。
このお三方の出版状況から見える考察からは、
2011年、日本人はギラギラの間違いに気がつき、真の癒やしを求める時代に突入した。
と言えるのではないでしょうか。
スピ界の激変は、やはり2012年の失敗(笑)
私は「アセンションという事象が事実だった」という経験を2011年からずっと積み上げてきているので、今も地球はアセンションの最中であることを実感しているし、あの頃出版社がこぞってアセンションに関する情報を一杯出版してくれたことを心から感謝している一人です。
しかし、そんな風に思って生活している人たちは、どうやら一部に限られているようで……、概ね世の中一般的な人はあれは「嘘だった」ということになっていると思います。
そして、こぞって熱狂されていたスピリチュアル民たちも一般民と同じようにっていうよりも、返ってそれ以上に実感を持てない日々を過ごしてしまったがゆえに(笑)、そういった不思議世界の熱というものが一気に冷めてしまったのでしょう。
そもそも2012年は、アセンションなどの不思議系の本に力を注いだ出版社も多いと思うので、今回調査した人たちにおいて出版数が減るのは致し方ないかなと思います。
ただし、出版社や著者として問題になるのは、結局wwwwwww
「アセンションはなかった!」「アセンションは嘘だった!」という、アセンションを上っ面の理解で知ったかぶりしていた人たちの世論が多勢になってしまったことだと思います。
さらに、アセンションに向けて真摯に活動されていた著者さんの多くは、「自分のやるべき役目はやり終えた」達成感もあり、良い著者さんが不思議世界の本を出さなくなったことも頭を悩ませる問題の一つになったのではないでしょうか。
私も、いろいろお世話になりました。
浅川嘉富先生は、2012年12月を待たずに出版界を引退されたし、
波動研究の第一人者とも言える江本勝先生は2014年にお亡くなりになられました。
エハンデラヴィさんは、今も定期的に本を出してくれているようですが、「アセンションは嘘だった!」と思っている人が多いからこそ、出版しても以前ように話題にはなりにくいですよね。
あの頃、船井幸雄や中丸薫などのガメツイ人たちがもの凄くアセンション情報を流していて、その中でエハンデラヴィさんは引っ張りだこだったと思います。
船井さんや中丸さんは色々ある人だけれども、その嗅覚たるやは素晴らしいモノがあって(笑)、彼らが見つけてきて有名にさせた一人だと思われるエハンデラヴィさんの情報は、アセンションにおいて特に参考になる情報でした。
それから不思議系出版界は、21世紀に入ってから、どうも確実に2012年を一つのゴールとして見定めて出版計画をしてきたところがあると私は思うんですね。
それが、あちら側の解釈ではすってんころりんしちゃって、さらに読者離れも引き起こしちゃう事態に繋がってしまったと言えるでしょう。
だからこそ、起こってしまったのが
不思議系(スピリチュアル)×自己啓発(自己実現)
という新しい分野だったのだと思います。
私が精神世界に向きあい始めた2011年頃は、完全にスピリチュアルと自己啓発の分野は大きく括り分けされていたと思うのですね。
自己啓発の分野は、藤沢さんに代表されるようなテクニック論で見える世界に特化したHowto本。
それが、2012年の大失敗による読者離れが進んでしまったことによって、何かしらつなぎ止める方法やもっと実践的な分野で(スピリチュアル)というものを提供していく必要に迫られたのではないでしょうか。
だからこそ、「引き寄せの法則」が俄然注目を浴び、一大ブーム化したのだと思います。
奥平さんがデビューしたのは2014年。
アセンションショックも静まって、新たな不思議を求める人には丁度良い時期とも言えますね。
それに、出版不況によって生まれた書籍トレンドである「楽」&「コスパ」とういものにもしっかりはまる品物です。
ブレイクするべくして、ブレイクしてしまう下地があったことは言うまでもないでしょう。
しかし、引き寄せの法則は、これこそ宇宙の法則でスピリチュアルど真ん中の話。これが自己実現の道具となると、非常に厄介な事態を実は引き起こします。
このことを語り始めると長くなるので、「引き寄せの法則の有効性と危険性」については、この報告書を書き終わってからにしましょう。
それから奥平さんへの助言は、著者分析の所で詳しく行いたいと思います。
まとめ
著者別×年別:出版数から見えたことは
①2011年を境に日本人の意識に大きな変化が生まれた。
②2012年のアセンションを実感できない人が多かったことで、不思議系出版界が迷走した。
③不思議系出版界の迷走と読者離れによって、不思議系(スピリチュアル)×自己啓発(自己実現)という最も危ないジャンルが生まれてしまった。
以上です。
報告書全リンク表
【偽スピ報告書:追記&訂正】Clover出版さんごめんなさい。
- 【偽スピ報告書①】書籍から見える世界:実施概要など
- 【偽スピ報告書②】書籍から見える世界:年別出版冊数
- 【偽スピ報告書③】書籍から見える世界:著者別出版書籍数
- 【偽スピ報告書④】書籍から見える世界:出版社別書籍数
- 【偽スピ報告書⑤】書籍から見える世界:著者別分析:Happy
- 【偽スピ報告書⑥】書籍から見える世界:著者別分析:天宮玲桜、大和田菜穂
- 【偽スピ報告書⑦】書籍から見える世界:著者別分析:LICA&FUMITO
- 【偽スピ報告書⑧】書籍から見える世界:著者別分析:子宮委員長はる
- 【偽スピ報告書⑨】書籍から見える世界:著者別分析:滝沢泰平、望月俊孝、鳴海周平
- 【偽スピ報告書⑩】書籍から見える世界:著者別分析:阿部敏郎
- 【偽スピ報告書⑪】書籍から見える世界:著者別分析:心屋仁之助
- 【偽スピ報告書⑫】書籍から見える世界:著者別分析:雲 黒斎、さとうみつろう
- 【偽スピ報告書⑬】書籍から見える世界:著者別分析:奥平亜美衣
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