昨日から突如始まった企画というか、連載です。
「野の医者は笑う」を読んで、ようやく腑に落ちたことを書き綴っていきます。
スピは、結局ビジネスですから。
スピについて、私が常に不思議に思っていたことは「広告業界さながらに新しさやキャッチーさを求めたがる」ということでした。ちなみに私は、元々広告系の仕事をしていたので、たいして新しくないことであっても、新しさやキャッチーさを如何に植え付けるかを考えなくてはならない環境の中で生きていたこともあって、私が精神世界に求めるものは、普遍的でありシンプルなものでありました。
また、そもそも精神世界というのは古来より変わらないもので普遍的であって然るべき分野であるはずでしょう?なのに、毎年のように新しい解釈や新しいメソッドが生まれてくることが不思議でしょうがなかったんですよね。
ですから、少し前に一世風靡をした派手なスピ系(Happyさんとか八木さやさんみたいなの)について、個人として惹かれる思いは現れなかったものの、彼等が本質を曲解した情報を流布することについては、知れば知るほど疑問に思うばかりでした。
そして、そんな彼等ことをある時から全く許せなくなり、かれこれ2年ほど前からスピ系を糾弾するような記事を上げ続けることに至りました。
ただ、彼等があのような曲解した情報を流すのかの本当の意味は、「野の医者は笑う」を読むまで「分かっていなかったな」と思いました。
私は彼等が曲解した情報を流しているのは、単に馬鹿なのか、それともこじれた自己承認欲求ゆえに引き起こしたことなのかなと思っていたのですが……違うんですね。
ごくごく純粋な金稼ぎのためだったということを、ようやく私は理解しました。
オリジナリティがなければ独立できない、スピのヒエラルキー
スピのビジネス構造はだいたいの所、師匠を模倣する形での「のれん分け(FC・フランチャイズ)」で独り立ちしていくか、師匠とは別のメソッドを作ってビジネスを展開していくの2パターンしかないそうです。
ちなみに「野の医者は笑う」では、スピ系で商売する人をトカゲとドラゴンで区分けしており、トカゲになる人は「のれん分け」タイプ、そして「別のメソッドで独立」する人たちがドラゴンと呼ばれる人たちでした。
ドラゴンとトカゲ……言葉の印象で、何が言いたいか既に察しがついている人もいるでしょうが……もう少し、このドラゴンとトカゲについて説明します。
スピ系ビジネスには必ずと言って良いほどスクール(セミナー機関)が併設されていますよね。
そして、そのスクールの受講をすると誰でも資格者となり、のれん(FC)を掲げて開業できるシステムとなってます。つまり、これがトカゲになれるシステムですが……これって、スクールと言う名のフランチャイズなビジネススキームなだけなんですよね。
ですから、お金を払ってトカゲになっても、それはどこまでもフランチャイズで商売するだけのトカゲでありまして、教祖さま(ドラゴン)ほどの集金力は持ち合せられません。
また、スピ系の集金力というかビジネス構造は、ネットワークビジネスと同じ構造であるため、ヒエラルキーの上位にいなければ旨味がありません。
ですから、下位のトカゲになればなるほど、旨味がなく搾取されるだけの状態に陥ります。
そのためこの構造に気が付いた人ほど、ここから抜けるか、もしくは頂点を目指すための作業に切り替わることとなります。
野心家であり、商才がある人ほど、新たなヒエラルキーを作り、そしてその頂点に自分が君臨する環境を作ることとなるでしょう。
こういう時に必要になるのが、「新しいメソッド」です。
精神世界なんて問い詰めれば問い詰めるほどシンプルで新しいメソッドなんて作りようもないはずなのに、それでも雨後の筍のように新しいもの(解釈やメソッド)が生まれる理由はここにあったんだなとようやく気がつけました。
私はこの数年代わる代わる新たな馬鹿馬鹿しいスピ系メソッドが生まれる度に辟易した思いに駆られていましたが、これもそれも商売のために引き起こされていることと、分かれば飲み込みはスムーズです。
彼等は、精神世界というものを扱いながら、かつて私がいた世界(広告業界)と同じような、新しさやキャッチーさを求めた商売をしていただけなのだということが、ありありと分かってきました。
精神の構造など、たった数年で変わるはずもないのに、「新しくなくては商売ならない」そういう資本主義の呪縛を背負った商売を彼等はしていたのだなと、分かってしまいました。
資本主義社会は、精神世界からは一番縁遠いものなのですが、彼等の精神世界での目的は、資本主義社会で生きる為なのですね。
だからおかしなことになっていたのだと、ようやく理解し始めています。
皆さんはもうお気づきのことなのかもしれませんが、私にとっては滅茶苦茶開眼でした!
しかしながら…彼等が、トレンドを追いかけるからこそ持ち合せざるを得ない空虚な実情を知らないまま、そこに突入していくのは本当に可哀想だなと思いました。
だってそれって花火を上げることになるのに。
精神世界で築き上げることは、大木のようなものなのに。
「野の医者は笑う」を読んで、精神世界の本質とは真逆の目的を持って精神世界に没頭する人たちが多いことがよくよく分かりました。また、その没頭する理由の根底にあるのは「金の欠乏であり、金への渇望である」こともようやく分かりました。
この最初の基点にあるものを私自身が理解しきれていなかったがために、彼等の行動は辻褄が合わないことだらけに見えていたのですが、最初の基点を理解したのなら、急に辻褄は合うものなのですね。本人たちの中で矛盾がないという感覚も分かってきました。
まだまだ書きたい事はありますが、この記事はこの辺で……。
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本当に悟りを開こうとしたり、修行するひとは、
情報出していないですよね。
そして、金銭的な稼ぎは別になっている方が多い。
おはようございます。
本気になったら、人とつるもうとは思わないですものね。
っていうか、本気でやりだす時、お金とは無縁な世界に自分が首をつっこむ自覚があってやり始めるものだと思うので。
それに精神世界の分野でお金を稼ぐことは、矛盾が生じやすいことに容易に気が付くし。
また精神世界を整えたのなら、普通の仕事でも上手くいくはずだから、そこを専門業にする必要もないと思うはずなのだけれども……その前の段階の一般社会の中で傷を負い普通に生きられなかったという前提が入口にあるから、こういうことが起きているんだなぁと、私はようやく気が付けました。
それではこれからも宜しくお願い致します。
返信ありがとうございます。
あと、金儲けに走りすぎた能力者や占い師は、
能力を失うか、狂うかどっちかになるとも聞きました。
細木和子氏がいい例かもしれませんが。
こんにちは。
だいたいみんな途中で能力失いますよね。
我欲が繋がりを絶ってしまうのでしょうね。
細木さんは入口から実はそんな人だったんじゃないかなぁなんて…私は思ってます。
それではこれからもよろしくお願い致します。