おはようございます。
火曜日は「変わる、終わる、始まる」です。
この「変わる、終わる、始まる」では、社会全体のトレンド(流行や趨勢・すうせい)に関する情報をお届けしています。
時代によって、インフラが変わり、またこの変化によって人の興味も変わります。
激動の時代と呼ばれる昨今の中で、立ち止まって全体を俯瞰できる情報をお届けしようと更新しています。
是非活用してくださいませ♪
今の世界の社会体制は、そろそろ時代錯誤かも…。
今の日本の社会体制は、154年前(19世紀)から始まった明治の時代の変化が大きいです。
ですから多くの日本人は現代の社会体制を「明治から続く形」と思う人が多いことでしょう。もしくは学校教育によって「戦後になって日本は変わった」と思い込まされている事が多いので、「戦後から続く形」と思う人も多いはずです。
しかしながら、厳密に言うと(世界という視点で見ると)……これは両方とも間違いです。
まず、明治と戦後では随分違う日本になっていると思われる方がいるかもしれませんが、変わったのは愛国心を失わされただけのことであって、社会体制は同じです。ですから明治も戦後も基本的には同じ社会システムで成り立ってます。
ですから変わったのは日本においては明治というのが正解です。
しかしながら、今の日本の社会体制は、明治から始まった日本オリジナルのものではありません。
明治の日本は、オリジナルであった江戸型統治を放棄し、西洋型にとことん合わせました。
ですから、現代の社会体制の雛形は西洋にあります。
では、西洋の近代社会体制は何がきっかけで生まれたかと言えば、それは18世紀後半から始まった「産業革命」でした。
産業革命が、西洋の社会体制を大きく変えました。それまで王政であったヨーロッパの社会体制を、産業革命が変えていったのです。
そして日本も、18世紀頃に西洋で始まった産業革命以来の社会の形を継続しています。
ただ具体的にどこがどう産業革命と現代が同じなのかが分からないかもしれないので、岡田斗司夫さんの本(僕たちの洗脳社会)から分かり易い説明を少し引用しますね。
工場中心という発想は、教育システムまで大きく変えてしまいました。
十九世紀のイギリスの社会学者、アンドリュー・ウールは次のように述べています。
「いったん成長期を過ぎてしまったら、農民の子でも職人の子でも、優秀な工場労働者に仕立てるのは不可能である。若者を、あらかじめ産業制度用に育てられれば、あとの仕込みの手間が大幅に省ける。すなわち公共教育こそ、産業社会には不可欠である」
これに関して、トフラーはこんな感じで分析しています。
「工場での労働を想定して、公共教育は基礎的な読み書き算数と歴史を少しずつ教えた。だがこれは、いねば『表のカリキュラム』である。その裏には、はるか に大切な裏のカリキュラムが隠されている。その内容は三つ。今でも産業主導の国では守られている。時間を守ること、命令に従順なこと、反復作業を嫌がらな いこと。この三つが、流れ作業を前提とした工場労働者に求められている資質だ」
今、私たちみんなが受けてきた義務教育には、実はこんな目的があったのです。
義務教育の目的として、最も大切なことは知識の修得ではなくて、集団生活を学ぶことだ、とはよく言われることです。
が、「集団生活を学ぶ」というのは、実は工場で機械的な集団作業をこなすための練習だったのです。つまり流れ作業員養成用特別システムです。
お気づきになられましたか?
分かり易い所で言うと、私たちが義務教育として与えられている教育体制です。この教育体制こそ、産業革命によって開発された代物なのです。
また企業の在り方も、産業革命以来大きく形を変えてはいません。
この部分が分かるだけでも、世の中の見方は大きく変わりますよね。
※また引用した岡田さんの本(僕たちの洗脳社会)を買うと高いですが、岡田さんの公式HPで全文無料公開してくれているので、気になる方はこちらからお読みください。
インタラクティブな社会は、産業革命体制とは違う。
しかしながら、皆さんもじわじわと気が付いている通り、産業革命時代から当たり前になっていた社会の形は、そろそろ時代に合わなくなってきています。
たとえば工員育成のために拡充された集団教育(義務教育)も、もはや時代錯誤と言えるでしょう。だって、今やAI時代に切り替わり、単純作業をする工員よりもAIの方が良い仕事をしてくれる時代です。ですからそんな教育を続けていたところで、日本の発展は返って望みにくくなるのが誰の目にも明らかです。
しかしながら現在の世の中ではまだ「今は産業革命からの切り替わりの時代だ」という認識があまりにも低く、また無意味に今までの時代にしがみつこうとしてしまう意識も多いため、あちらこちらで混乱が起きてしまっています。
ただ、どんなに人間が混乱しようとも、インターネットの登場と共に切り替わってしまった社会のしくみをもう元に戻すことはできませんし、あり得ません。
ですから、私たちがどんなに前時代(産業革命から続く社会の形)にしがみつこうとしても、時代はどんどん新たに生まれていく形に変容していきます。
そして、気が付かず過去の形にしがみつこうとしている人たちが、どんどん溺れる事態に陥っていると言えます。
たとえば、変わることを嫌う左翼の皆様や前時代の既得権益にどっぷり浸かってしまっているオールドメディアの居場所がどんどん失われていることは、皆様もお気づきのことでしょう。
そして、コロナ禍や戦争という非日常を経験したことで、私たちの気持ちも少し変わりました。またこういう事態はこれから益々増えて行くでしょうし、多分ですが2022年度はさらに分かり易く「産業革命の時代の終焉」を色づけることになるのではないかと思ってます。
ですから、どうかここを意識してほしいなと思っています。
新しい文明のキーワードとなるのは?
ただ意識するとは言っても……あまりに新しい社会の形が見えなさ過ぎて、不安や焦りが大きくなっている人もいることでしょう。
しかしながら、そうなってしまうのは悪手以外の何物でもないと思ってます。
だって、焦りや不安というのは、過去にしがみつく意識以外の何物でもないですから。
ですから、焦っても不安になても仕方がないと私は考えます。
ちなみに私は、次世代のキーワードは「のんびり」なはずだと思ってます。
↓詳しくはこちらの記事で↓
変容が激しい時代に「のんびり」なんて無理だと思う人も多いかもしれませんが、それこそ前時代の考え方に馴染んだゆえの思考だと思うので、今年こそ「のんびり」を馴染ませるように努力してみましょう。
ということで、今日の話はここまでです☆
それでは来週火曜日の7時にまたお会いしましょう♪
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それでは今日も張り切って働きましょう♪
大量生産された似たような人生も終わりますね。
一人一人の課題あった人生を送れるようになれば修行場として地球の役割も果たせる事でしょうね。
こんにちは。
お返事遅くなりました!
ほんと終わってほしいですね。
いろんな人といろんな感性が調和していく本来の日本の在り方に戻ることが地球の道理に合いますものね。
それではこれからも宜しくお願い致します。
こんばんはー
のんびりといえば2、3日前の新聞の投稿欄に73歳の女性がこんなことを書いておりました。要約します。
「夜の8時きっちり私はパソコンの前に座る。それから三人のお友だちとZoomでおしゃべり。お茶だけで時には日をまたぐこともある。設定は後期高齢者の機械に強い方にやってもらった。コロナで直接会えなくなったけど新しい楽しみが増えました」。
おしゃべりをしたい。でもリモートのやり方がわからない。そしたらその中で少し詳しい人が設定を手伝ってもらった。動画なんかも参考になりますし。これからはこういったスタイルが増えていくのではないでしょうか?
設定に焦ったりせず少し出来る人に手伝ってもらってITを使いこなしておられる光景を思い浮かべ嬉しくなりました。
こんにちは。
お返事遅くなりました。
とってもほっこりするお話教えてくださりありがとうございます。
日本人にはのんびり、ほっこりが合いますよね。
せかせか世代も本来の日本人ののんびりに戻っていきたいですね。
それではこれからも宜しくお願い致します。