今回のよしもとの一連の流れで、「悪い人からお金をもらう奴も悪!」という正論まがいのものが、もの凄い勢いを持ち合せていますが……ここには多大なる矛盾が含まれているよなと思います。
根本突き止めて行けば、誰もがそこと関わっていることになるのではなかろうかと……。
「悪い奴からお金をもらった奴は、悪の仲間」
こんなロジックは、現代の世論の多勢を占めています。
これは、否定しがたい正論だと思います。
ただ、この論が成り立つのは、現代に生きる人々が、循環という単純な根本を忘れて、ピラミッド型の搾取という世界観の中に生きてしまっているからこそ起きることだと思います。
だって、お金と言う物は吸い上げたら終わりではなく、実質上、常に循環し続けているものだからです。
しかし、これが分からなくなっているのが現代でありまして……、どうして分からなくなっているのか、それは食物連鎖に通ずるものだと私は以前から思ってます。
参考になりそうな図↓
多くの人の気持ちが自我に支配され、世界観が搾取の構図で出来上がっているから、単純な循環なしくみを忘れて、目先の事しか見えなくなっているだけだと思います。
だって、そもそもお金は巡り巡って自分にやってくるものなのですから。
目先にいる支払者が聖人君主であったとしても、その先のその先のその先までそのお金の道筋を辿っていったら、同じようないきさつに辿り着く事なんて、誰しもあるのですものです。
そもそも循環するものを忘れて、そこを突き止めていったら、お金の流れの全てを止めることにもなる事実にも気がついてほしいです。
また今回は有名タレントであるから、世論もメディアに連動して騒ぎに騒いで大変な大ごとになっていますが、反社会の人がお金を使う場所は、もちろんここだけではないのですよね。
だって、彼らはスーパーやコンビニで何かを買ってるはずです。
それから、彼らだって公共料金(水道・電気・ガスなど)を払っているはずです。もちろん家もあるだろうし、携帯電話やネット契約だってしていることでしょうし、日々の生活に公共交通機関の利用は欠かせないはずですから、乗り物に乗ったり、それから車などの購入もしているはずです。そこに払うお金は咎められないのでしょうか。
また、常識はずれの悪さをしている人に限って、ラクジュアリーなブランドに身を包まれて、さらにセレブな場所で生活している事は多々あるわけで、とすればですよ……有名タレントだけの話でしょうか。
みんな日常の流れでお金を扱っているだけであって、レジで通りすがったあの人のお金は実は詐欺によってもたらされたものかもしれません。
こうして考え直してみると、同じようなことは有名タレントだけに起きていることではなく、誰しも「反社会からお金をもらっちゃったよ!」なんて事は、商売上の同義の上で当り前に起こってしまっていることではないのでしょうかと、私は思えて仕方ありません。
そもそも、反社会の人たちがタレントに使うお金など、言わばはした金であり、普段の生活は別の所にあるんですよ!そこを見落としていないですか?皆さん!と言いたいわけです。
ですから、
「彼らからお金をもらうとその時点で悪人になって、そのような行為をした人は必ず罰するべきだ」
と言うのなら、日本人のほとんどはどこかで間接的に関わっているとしか言いようがないと、私は思うのですが……、ここでタレントだけをやり玉に挙げて、自分は清廉潔白という感じの世論が、ぶっちゃけ気持ち悪いのです。
風貌の悪い人だからと言って、商品を売らない訳にはいかないし、逆に、もの凄い賢人ぶりを発揮している人が、裏で何をしているのかだって分からないし、仕事としてのやり取りをしただけのことが犯罪扱いされて、一生涯を棒にふらなければならないほどの世論形成をされてしまうこの世の中の方が、怖いなと思っています。
「反社会側を許すべき」だとか、そんな馬鹿げて飛躍した話をするつもりは毛頭ないのですが、有名人のお金の出所だけが叩かれて、庶民はお構いなしというのは、これはこれで行き過ぎた差別だと私は思うのです。
悪の排除は、単なる二元論で、エゴの仕業。
現代社会の一番良くない点は、「悪と決めつけたものを排除すれば、幸せが訪れる」とかいう、見当違いの妄想に囚われていることです。
そして、悪を見極めそれを退治している間は、束の間の恍惚感と達成感を得られる感触があるので、充実しているように錯覚してしまうのも質が悪いのですよね……。
これは二元論で社会が構成されてしまった害悪としか言いようがないのですが、
自分が二元論の呪縛の中の狭い虚像の世界に生きていた自覚が伴わない限り、人というのは、そこに夢中になっていきくので、生涯それが人生だと思い込むのですよ。
なんなら、二元論は自我(エゴ)が最も住み心地の良い環境であるため、エゴがそこを強化させる思考に仕向けていきますから、立ち直るきっかけを見つけにくいのですよ。
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だから、本質から外れていることが、分からなくなるんです。
そして、この本質から外れた行為によって、自分が不幸になっている自覚も伴わなくなるのです。
これが最たる不幸なのです。
それを忘れてはいけません。
締め付けのその先は、さらに面倒臭い社会と恐怖
二元論に縛られている時、必ず人は「撲滅」を良きものにします。
しかし、私たちは全て循環で生きているので、撲滅したらしたらで、必ず何かまた別の問題を生み出します。
問題が起きているのは、そもそも循環を忘れた意識の中で生きているからこそ起きているという、こんな単純な事が分からなくなっているから、問題がどんどん増えているだけです。
でも、そこが分からないから撲滅させようと、「悪」と認定した人たちの締め付けを極端に強くしたがるのですが、締め付けを強くすれば「悪」側は、生存本能がより発揮されることになり、法の隙間を割くように、更なる悪事を考え出します。
また、自分のしていることが悪事だと突如言われ始めて行き場を失った人は、海外に行って生計を立てることなども模索するはずですが、それもどうなのでしょう。
っていうか……
現在、私たちを悩ませている北朝鮮の収入源の多くは薬物(覚醒剤)ですが、この指導をしているのは、実は元日本人なのですよね。
現在日本では麻薬扱いされている「ヒロポン」は、今でいう「アリナミン」とか「リポビタンD」みたいなものだと私は思うんです。
ですが、色々その薬品のヤバサが分かってきた時に「ヒロポン」は製造できなくなりまして、その会社や社員は行き場を失ってしまいました。
そして、彼らは法的に禁止されていない北朝鮮に活路を見いだし、渡ったそうなのです。そして、現在の北朝鮮の資金源の大半を稼いでいると言われる麻薬の製造業は、かつて「ヒロポン」を作っていた日本人の頭脳とノウハウによって行われていると言います。
また一方で、日本の芸能人を始めとした著名人のストレスやお金は、その麻薬に使われており、金が闇社会や北朝鮮にも渡っているのです。
当時の日本はヒロポンの危険性に気がついたからこそ、ヒロポン撲滅に舵を切ったはずですが、この事によって、さらなる深い闇を作り出してる事実もあるのです。
二元論社会は、失敗もチャンスも与えない。
結局一番の問題は、二元論で統一されている社会の在り方にあると私は思うのです。
一度ダメと認定されたのなら、また一度でも悪と認定されたのなら、やり直しすらきかない社会の空気が、人を臆病にさせるのです。
そして、世論の基盤や馬鹿馬鹿しいルールに則って、ただただ生きるだけの事となり人は大いなるストレスを溜めることに繋がっていくだけなんです。
また、二元論に苛まれると、他人事と思うことが非常に簡単になります。
しかしながら、冒頭に書かせて頂いた通り、自分の頂いたお金のその先の先の先は誰のものだったのかなんて、誰しも分からないし、その上身近な仕事上のお金のやり取りの中にそういう人が混じっていることなど、かなりの確率で誰にでも起きることなんです。
ここに注視すると、他人事ではなく自分事でもあるという危機感に繋がるはずですが、二元論となると自分と事象が必ず離れるから分からなくなるんです。
これが、現代の混乱の本質であることに、多くの人が気がついてくれたらいいなと思ってます。
悪と罪を別事にしないと、問題は解決しない。
現代人は、そもそも悪と罪がごっちゃになってるから、おかしくなっているのです。
まずはそこを切り離しましょうよ。
そして、悪を排除するのではなく、悪とどう付き合うのか……というよりも、
日本人は、善悪でそもそも生きていなかったので、悪と罪の違いを知ることが大事かなと。
今の世の中では、殺人とか強盗とか横暴な言動みたいなことが「悪」的な立ち位置に君臨してますが、
日本人にとってそれは罪であっても悪ではなく、本質的な悪は嘘をつくことでした。
今回のことは、現代の「悪」と、日本人が最も嫌う「嘘」が混ざったから、より大きな問題になっていますが、
そもそも、「日本人が唯一嫌った悪は、嘘」であることを私たちは思い出しましょう。
悪と罪は違います。
日本人にとって、悪とは嘘をつくことであり、罪は人を傷つけることです。
今は嘘をついても、おおっぴらに人を傷つけていなければ許される環境が、世の中を混乱させていることに、気がつきましょう。
そして、本質的に言えば、罪よりも悪のが軽くなっていることにも気がつきましょう。
私たち日本人にとって最も許されない悪は、嘘をつくことです。
法を守るとか守らない以上に許されないことは、そもそも「嘘をつくこと」です。
今の法令は、そことは別次元にあるのですが、そこも私たちの民族性にあった本質に戻すべきです。
そこが分からなくなっているから、みんな混乱しているの。
悪とは「嘘をつくこと」
罪とは「人を傷つけること」
ですから、詐欺というのは、日本人にとって最も重刑に処するものであるはずなのです。
そこから考え直しましょう。
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悪は灰汁、
山菜の灰汁を取りすぎる味気ないのと一緒です。
平安時代は「悪」のついた武士の方多いですよ。
本来の意味は「突出した」と言う意味です。
罪は、包み
計らいや、取り繕う、嘘偽りなど、
神道の考えでは、
「極めて汚なきも溜まりなければ、きたなきものはあらじ
内外の玉垣、清く浄しと申す」
今の波動状況を見ると、無かった事にしてるとか、無いのに有ると思いこんでる人とか、そういう方がドツボにハマっていますね。韓国、偽スピ、吉本、左系、マスコミなど、分かりやすい例が世相として、教えてくださってますね。
今日も教えてくださりありがとうございます。
悪は本来は「突出した」が始まりだったのですね。
頂いた情報で、この記事書き間違えたなぁとすごく反省しております。
もう少しこの辺の事の理解が深まったら、再度記事を書き直そうと思います。
教えてくださり、ありがとうございました。
これからも宜しくお願い致します。
返信ありがとうございます。
悪は突出したと言う意味があるとお答えしましたが、
何からといえば、おそらくルールや常識からと考えています。
小さな循環から大きな循環に戻るのも、小さな循環の中にいる人からみれば、世界崩壊の危機なのです。韓国のホワイト国外しは、これからの世の流れが、わかりやすい形で現象化する事でしょう。
天地自然の法則とは、最も大きな循環なのでしょう。
さらに詳しく教えてくださりありがとうございます。
より深く腑に落ちました。
なるほど!なるほど!
小さな循環から、大きな循環!ここもなるほど!と思いました。
これからも宜しくお願い致します。