木曜日は「物語の時間で~すよ♪」ということで、私が書いた小説をお届けしています。
この作品は2017年3月頃に書いた作品です。
当時瞑想とかしたりするとこの作品に書いた映像が浮かんでしまいまして……そしてそれが日常生活でも消えない状況になってしまったので、浮かんでしまった映像をそのまま文章化した作品です。
どうぞお楽しみください。
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02迂闊な地球
今思えば、地球はあまりに無防備だった。
地球には、ムーの他にアトランティスと呼ばれる二つの大国がある。ムーやアトランティスの民は地球で生まれた人間だ。地球はここで生まれたこの二つの民族だけが住む星だったが、父の話によれば、僕が生まれる七万年前くらいから、他星団より地球に移住してくる人間が増えたらしい。
でも、地球の定着を許された民族は僕らムーとアトランティスを含めて五種に限られていたはずだった。「限られていたはずだった」というのは、星としてのはっきりした取り決めをしていないから、本当のところ、どれだけの異星人が地球に入り込んでいるのか分からないということを意味する。そして今、目の前で五種ではなかったことが明らかになっている。
どう考えてみても、この星の民の大らかさが、今この瞬間、仇になってしまったことは、はっきりしている。
さらに、ムーもアトランティスも武力に無頓着で無防備だった。だからこそ、星の滅亡に繋がるような異星人の流入を阻止することもなく、自由に行き来させた上、自らの首を絞めるような事態に発展させることになってしまった。
ただし、ムーやアトランティスが異星人の介入に無防備で無頓着に見えるのには、別の理由が存在する。言い訳になるのだが、少し説明させてほしい。
地球は常に波動をとても意識して運営されてきた星なので、この星の波動は常にとても穏やかな状態で保たれている。だから、粗い波動を持つ者にとって、地球のような穏やかな波動の場所は、居心地が悪く住みづらいのだ。
地球を穏やかな波動で保つことが最大の防衛だと僕らは考えていたし、それに問題を感じたことすらなかった。
なぜなら、地球に訪れ定着する異星人はこの星の波動に同期できる者でなければならないからだ。
だからこそ、この星を愛し敬ってくれていた。この地球を無慈悲に襲う可能性など、誰も考える必要のないことだった。
しかし、迂闊な僕らの目の前で起こった彗星の軌道移動。それは、僕らの考えが甘すぎたことが露呈されたにすぎない。あまりに幸せすぎる環境ゆえに、こんなひどいことをする者の想像すらできなかったのだ。
特にムーはアトランティス以上に武力に無頓着であり、軽視していた。
なぜなら、それと向き合うと波動がどうしても粗くなるのである。だからこそ、僕らは武力とは真逆の方法で波動安定をさせていた。そしてそれこれそが、ムーの長所であると考え続けていた。まさか、この大らかさがこの星を滅ぼす要因になろうとは、思いもしなかったのだ。
つづく
つづきは来週木曜日に公開です。
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毎週楽しみにしています。
大らかさが仇となるとはどんな展開になるのか?
良い波動でも防ぐ事ができないのか?
ムーやアトランティスの力でも異星人には抗えないのか?
救いのある展開を望んでいるのですが...
何か現在の世界情勢にも関連してるような感じもして、
これからどうなるのか目が離せませんね。
こんにちは楽しみにしてくださりありがとうございます。
これからどうなるのでしょうね。
ゆっくり楽しんで頂ければと思いますが……どうなることでしょう。。。
それではこれからも宜しくお願い致します。
この物語、大好きなんです!
今、また読むと最初に読んだころとは違う視点で読むことができますね。2017年3月から約2年半。私がこの物語を初めて読んだのが約1年前。私自身は本当にいろいろと変わったなぁ。と思います。この物語の続きはどうなるのでしょうか。読みたいような、読みたくないような。。。読む人によっては結末は違うのかもしれませんね。とにかく、楽しみにしております。
おはようございます!
ご無沙汰です☆
大好きと言ってもらい、素直に嬉しいです。
去年の今頃だったんですね。うめままさんがアメブロの最初の記事から最新の記事までひたすら読んで、「いいね」し続けてくれていたのって。
つい「懐かしいです!!」って思ってしまうくらい、時の長さを感じるっていうことは……、私もいろいろ変わる事があったのかなと思いました。
それではどうぞこれからも宜しくお願い致します☆