一攫千金を夢見る人は多いでしょうが、時代のトレンドは常に移り変わっています。
労働力になるのか、端楽なのか。
私世代が幼い頃は、大企業勤めさえできれば、人生が安泰だと言われたものでした。
ですが、世の中の移り変わりは早い。
今や、大企業ほど、今後の行く末が危うい企業はありません。
AIが浸透すればするほど、今まで必要だったロボット的な動きをする人間の役割は、AIが担いはじめます。
この流れに戦々恐々とする人は多いでしょうが、この流れは止められないはずです。
今日の虎ノ門ニュースで上念さんが言っていましたが、カード発行の審査をAIがするようになったら、あまりにもカード発行までの手続きが早くてびっくりしたと。
最近私も似たような経験があり驚いたことがあります。
↓該当記事↓
こういう作業は人間よりも、ロボットやAIの方が優れており、そういった分野における人の介在は減っていくはずです。
こういった状況が増えれば増えるほど、自分自身を「労働力」として提供して、お金を得ていた人たちは、路頭に迷いやすいかなと思います。
ですが、言い換えれば、人間が「労働力」になってこそ成り立っていた社会は、ようやく終わりを告げることができたとも言えます。
この時代の変化を悲観的に受け取るか、それとも好意的に受け取るかでは大いに違いがありますが、私は人間は「労働力」の為にあるのではなく、「端楽」ためにあるのだと思い続けてきたので、この変化は有難いことだなと思っています。
母体が大きい企業ほど、これからは厳しい。
AIが浸透すればするほど、「ロボットのような労働力」として必要だった人間の存在は不必要になっていくだろうと思います。
また、世の中に溢れる商品はどんどん多様化を極めていますから、一つの商品だけで莫大な利益を講じることは年々難しくなっています。
母体が大きな企業ほど、一つの商品に対して見込まれる売上規模はどうしても大きくなるもののですが、市場環境上それを望むのは年々難しくなっています。その為、大規模な設備を持っている企業であればあるほど、それを維持していくことが益々困難になっていくことと思います。
昔の人より現代人が努力していない訳ではなく、単に情報と流通の変化によって、簡単に欲しい物が手に入るようになってしまいましたし、今までだったら必要だった品や業者が不必要にもなりました。さらに情報流通の制限が外れたことによって、消費行動は扇動できなくなりましたから、誰もが狂喜乱舞するような消費行動の事象は生み出しにくくなっています。
それに、無理して新しい物を手に入れる意欲が必要ないほどに、物が溢れた環境の中で誰もが生きているのですから、多くの人々は物欲意識が以前と比べれば刺激されにくくなっています。
こういう世の中の変化を見極められないままに、それでも一攫千金を狙う人は多いと思います。
有名になったら、認められたら、当たったら、なんて言う過去から連なる成功事例を元手に夢を描く人は沢山いると思いますが、それは求めない方がいいと思います。
一発当てて、一攫千金。
こんなフレーズに魅了された時代は、確かにありましたが……それは時代の一つの産物に過ぎなかったように思いますし、一瞬のブレイクによって一攫千金を手にした、いわゆる一発屋の芸人さんのその後を見ていけば、その方が辛い現状を与えられてしまったように見えますよね。
あくまで淡々と日々の日常が謳歌できる程度の稼ぎを元に、慎ましやかに生きることができる環境の方が人は幸せに生きやすいように思いますし、それが個人の努力で可能となる環境が日に日に大きくなっているのではないかと思う今日この頃です。
今の時代は、母体が小さな企業の方がやりやすい。
今は、10年前では考えられないほどに、ネットと流通が進化しています。
この進化は、母体の大きい企業には大打撃ですが、母体が小さい家内工業と言える規模のような個人事業主ほど、有難い環境と言えると思います。
それまでは遠方とのやり取りに時間がかかり、遠方との情報環境の違いも大きくありましたが、今やそれはほとんどありません。
また、今までは情報を流通させるという事に関しては特に、大企業並の資本力がとにかく必要でしたが、今は情報流通と資本力は比例関係にありません。
そして、かれこれ20年以上続いた不況を背景に、企業は小さなニーズの仕事も取っていく環境を作ることが余儀なくされました。そのおかげで、今は小さなニーズの発注も破格とも言える安さのコストで企業形態を作り出すことができるので、経費を安価に抑えることができます。
ですから、今は本当は一人一人が自分で自立して「端楽」がしやすい環境にはなっているのです。
でも、この環境変化についてまだまだ気がついていない人が多く、一方で昔からの「一攫千金」的な考えが蠢く人が多いように思います。そして、「一攫千金」的な考えを実現しようと暗中模索するからこそ、こぞってみんながおかしくなっているだけなのだろうと思います。
淡々と稼ぎを得ようとする時に、今ほど在りがたい環境はないだろうなと、特に私は思います。
私は、東京の人と仕事することが多いのですが、今は東京の人と電話をしてても通信料は定額なので、通信費を気にする必要もありません。その上、電話だけでなく動画や写真など駆使してコミュニケーションを取った仕事ができるので、距離があることによる仕事の弊害を感じることは全くなくなりました。
昔はデータのやり取りに重さの制限がそれなりにかかってたので、重いデータは宅配やバイク便で送っていたけれど、今は重いデータも簡単に送り合える環境になったので、タイムラグのない形で仕事を完結できるので、距離によって生じざるを得なかったソワソワはもはやないですよね。
さらに、この度POD出版をして改めて思ったことは、初期投資の必要性がどんどん少なくなっているということ。
個人の人には重い初期投資という物が、あらゆるものにおいて定額化か無料化され始める環境が整い始めています。
昔は、個人がアマゾン流通させようものなら、それはそれは大変な物事だったはずなのに、超気軽にそれも利用できます。
このような環境下にいつの間にか変異していたことを鑑みると、今の世の中は大企業よりも、個人商店に利がある環境下に変貌しているように思います。
とはいえ、このような環境下で一攫千金を夢見れば、イタイ仕打ちを受けるだけだと思いますが、淡々と端楽生き方をしていく事を考えれば、これほどまでに整った環境はないだろうと思います。
人間の存在を「労働力」と捉える人には、辛い未来が待ち受けることになるだろうと思いますが、自由に「端楽」をしたいと思う人にとっては、これほどまでに好都合な社会はないだろうと、私は思いますよ。
自分を「労働力」とみれば今後は辛いだけの世の中ですが、「端楽」の世界だとみればこれほどまでに好条件な時代はないように思います。
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