おはようございます。
火曜日は「変わる、終わる、始まる」です。
この「変わる、終わる、始まる」では、社会全体のトレンド(流行や趨勢・すうせい)に関する情報をお届けしています。
時代によって、インフラが変わり、またこの変化によって人の興味も変わります。
激動の時代と呼ばれる昨今の中で、立ち止まって全体を俯瞰できる情報をお届けしていきたいと思ってます。
朝のお供として、是非活用してくださいませ♪
テレビ局の資金難とワイドショー政治
近年のワイドショーは長々と政治ネタをやり続けるのが一般化していますが、意外とこの傾向は最近のものです。
ひるおびは、2009年の番組開始当初からその傾向が強かったとはいえ、他のワイドショーが同じように政治を長めに取り扱うようになったのは、そこから5、6年経った2015年くらいからです。
ちなみに、2015年というのは、安保法制が決議された年です。
当時メディアは、何が何でも安保法制を否決させようと、異常なまでのメディアスクラムを組み、そして安倍政権を罵倒していました。しかしながら、その努力は無残に砕け散り、安保法制は承認されたのですが……、ワイドショーはその後も政治問題を長尺で取り扱い続けるようになりました。
その理由は何より、コスパが良かったからでしょう。
どうしてコスパが良いかと言うと……政治ネタは、芸能人や一般人を扱うネタよりも、当事者から怒られることが少ない上に、適当に話し続けて尺が伸ばせます。また映像は報道から回してもらえるので、取材に使うコストが抑えられますし、専門家と呼ばれる文化人のギャラも安い。にもかかわらず、そこそこの視聴率が取れます。
金銭的にひっ迫していたテレビ業界において、政治コンテンツはある種「救世主」と言える役割を担っており、それゆえお昼のワイドショーはこぞって、政治を取り上げるようになりました。
特に、2016年に小池百合子が出馬した都知事選から、その色は俄然強くなったと言えるでしょう。
そしてこの時期くらいから、報道番組もワイドショーに寄って行く傾向がこの頃から顕著にみられるようになりました。かつての報道番組では、Topニュースが芸能人の結婚やアイドルグループの解散になることは考えられなかったのですが、その頃からこういうワイドショーネタが報道番組でも取り上げられるようになりました。
そして、ワイドショーと報道&ニュース番組の垣根が少しずつなくなり、ボーダレスとも言える状況が増えていきました。
ワイドショー政治によって、増えるフリップ芸
また、このような番組作りの傾向も相まって、如何に好意的に番組に取り上げられるかが、政治家の評価を分ける指針にもなっていきました。
現在多くの政治家が会見の時にフリップ(フィリップ)を片手に会見するのもその一つですね。(始めたのは小池)
小池都知事のフィリップ芸か……もはや懐かしいですね。悪までも五輪開催までの小池劇場としてのパフォーマンスだったわけで、今まさに重大な局面なのに気配を消してる。 pic.twitter.com/9cemlwv2UU
— 山また山 (@Mt_Wangel) August 5, 2021
小池都知事がこの手法をごり押しし始めたのは、都知事選を控えていた2020年初頭からと記憶しています。選挙のために少しでも自分の顔が映り込もうと試行錯誤された結果、フリップ芸が誕生しました。そして、この手法は、選挙で好都合な結果を出すために、かなりの効果があったと言えるでしょう。
だって、フリップ使えばそれなりに仕事しているように見えますし、自分の顔はしっかりと出ますしね。
ですが、こんな感じでテレビが政治のことを積極的に報道するようになったことで、視聴者もそれなりの見識を持つようになりました。
特に現在はネット社会ですので、一度興味を持ち深堀し始めたら、テレビが如何に嘘をついているのかお見通しできるほどの情報リテラシーを得ることが可能です。
ですから、ワイドショー政治が始まってかれこれ6年の間に、情報リテラシーが高まった情強と言える国民が多数生まれる事態となっています。
それゆえ、国民はワイドショーが作り出す情報の波にすっかり乗らなくなってきているんですよね。
だからすっかりテレビはその波すら作れなくなっていると言えます。
自民党総裁選の熱量は、テレビじゃないところから始まってます。
たとえば、今回の自民党総裁選が盛り上がったのも、テレビとは無関係の場所から始まったブームでしたからね。
でもあまりに世間が白熱していたからこそ、テレビが積極的に取り上げるようになりました。しかも、想像以上に視聴率が良いからこぞって取り上げるようになっただけのこと。
つまりは、今までとは逆なんです。
テレビが煽って、世論を作っていたのではなく、先にあった世論にテレビが乗っかっているということ。しかし、テレビは本質的な世論には乗ることなく、自分たちの言論に誘導しようと必死ですがね。
自民党総裁選で高市さんに起きていたブームを隠し、高市さんにだけキツイ質問をしたり、情報すり替えを行ったりすることが、その顕著な例の一つと言えるでしょう。
橋下徹氏
「高市さんは中国との取引なんかなくなったって靖国参拝行くのよ!と言っていたので心配だった」そんな事は言ってない。
外交問題にしてはいけないと言ったんだよ。
ウソを言うな! https://t.co/F3bbqHhi9c— kakikoSHOP (@shop_kakiko) October 3, 2021
ただ、こういうメディアの誘導についうっかり流される人も、日に日に減ってる様子を感じるので、メディアが作り出すワイドショー政治、フリップ芸などは、終わりに近づいていると言えるのではないかと思っています。
ということで、今日のお話はここまでです。
それでは来週火曜日の7時にまたお会いしましょう♪
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ワイドショー…そういえば井戸端会議の延長線なコンテンツでしたが政治系推しになったのは本当つい最近なんですね。
テレビは20年近くまともに見ていないので気付かなかったです。
小池さんゴリ押しも急降下気味なのも、小池節の影響で何も考えずセルフ経済制裁をする企業や地方自治体が相次ぎ、スポンサーが撤退し、メディアの懐がもっと吹雪くと分かったからかどうかは知りませんが、一時期と比べると影が薄くなったなーって思います。
頼りの二階氏がもう頼れない状況になった為、国政に戻った所で出涸らしだと算盤弾かれたんでしょうかね。
ネタとしての賞味期限が切れ、キャラの切り売り商売としての消費期限すらも切れる瀬戸際にありそうです。
メディアは数字が全てなので。
メディアで他にユーザーと力関係が逆転したなーと思うのは、面白ファミリービデオ系ですね。
ひと昔前ならメディアに応募されたり、海外から買い付けたローカルなフィルムを流していましたが、今やTwitterやYouTubeで配信者に直接お伺いを立てて、既存動画をマルチポストをするだけです。
そして地上波で流れたら、地上波でも流してもらったと逆に配信者にチャンネルの宣伝材料として利用されちゃったりと、なんともはやです。
こんにちは。
小池さんが国政政党「希望の党」を立ち上げて、消えていったのは最近ですものね……。
二度同じ手には乗らないと、さすがにメディアも思うんじゃないのでしょうか。
実際、希望の党の行動によって、誰より傷を負ったのは元民進党(民主党)の面々で、メディアもそちら寄りですから、さすがに国政政党にかかわるものは好意的に報道されないでしょうね。
二階さんの後ろ盾が全く期待できない状況になって、限りなく小池が焦っているのがとにもかくにも面白いなと思って見ています。
それではこれからも宜しくお願い致します。
竹久さん こんにちは。
テレビのインタビュー映像はヤラセもあることはわかっていましたが「クライシスアクター」と呼ばれる役者なんですね~。
https://kovlog.net/crisis-actor-conspiracy/
ドラマのみならず、情報番組にも「これは、フィクションです!」と付け加えてほしいですね~(笑)
こんにちは。
昔はドラマをフィクションだと割り切ることができない国民が多数いたことを考えると、国民全体のメディアリテラシーは随分向上しているように思いますが、報道やドキュメンタリーにはまだまだ騙されてしまいがちですよね。
メディアに対する割り切りが今後進むといいですね。
それではこれからも宜しくお願い致します。
こちらの記事、再度コメント失礼します。
自分のコメントで「クライシスアクター」のことを書きましたが、この「クライシスアクター」を以前にやったことがあったという人が、動画で暴露(懺悔?)しています。
https://www.youtube.com/watch?v=kzqeGx6fzTo
これからは正直の時代を思わせられますね~。黒歴史をいつまでも抱えていても重苦しいだけですからね。話して手放してスッキリできますし(笑)
こんにちは。
まぁあの時代は普通というか、制作側も演者も疑問を感じず当たり前だと思って、悪いことしてる感覚っていうものなど全くなかったと思います。
かく言う私もあの時代、今の時代だったらステマって呼ばれるであろうプロモーションをガンガンやってましたからね(笑)
めっちゃ思い通りに商品が売れて、意気揚々としてたし、めちゃくちゃ褒められてましたよ(笑)
だから、悪い事してるなんて一切思わなかったですね。
時代の変化というのは本当に大きいですね。
それではこれからも宜しくお願い致します。