ひょんなことがきっかけで、
↓きっかけを書いた記事↓
【調子に乗るって怖いww】大切な友人の為に紙書籍にするって言ったけど(笑)
私は今母娘間の問題を調べています。
そして、ようやく仮説が生まれたので、整理の為に記事にします。
アダルトチルドレンは増加していますが……。
まずは、アダルトチルドレンという用語から説明しますね。
子供のころの家族関係などが原因で、精神的に不安定な状況で育ち、成人後も生き方に悩んでいる人。元来は米国で、アルコール依存症の親のもとで育った人をいう。アダチル。AC。
[補説]子供の状態から抜け出せないでいる大人の意味で用いるのは誤り。→ピーターパンシンドローム
この言葉は、親子問題を主体にカウンセリングを実施されている信田さよ子さんの書籍で繰り返し出てくる言葉です。
現代は顕著にアダルトチルドレンと認定すべき中高年は増えていて、この増殖が様々な社会問題を生み出してもいることが、信田さんの本を読むことでより深く理解できてきました。
たとえば、心屋さんが世の中で脚光を浴びた理由の一つには、アダルトチルドレンの増加という社会背景は確実にあったものと思われます。
心屋さんのメソッドに嵌りやすいであろうロスジェネ世代は、時代背景によって、多くの人が劣等感や不遇感を持ち合わせやすい世代であり、そのような影響もあり、親子関係にしこりを感じている人が多いですから、そこを突かれれば誰もが共感してしまう部分はきっとあるのだと思います。
この事実を認識する必要性は確かにあるとは思いますが、認識しただけではもちろん問題は解決できません。
さらに、自己肯定の為に、身近な人間関係を否定するようになれば、生活そのものが破綻していきやすくなります。
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ですから、大変慎重に扱わなくてはならない問題なのですが、東日本大震災を受けてより強い不安を持ち合わせていたアダルトチルドレンの多くはその鬱憤を吐き出すことが先決だったのかもしれません。(調べてみたら、心屋さんのブレイクは2011年の震災直後だと分かりました。)
↓調査記事↓
しかし、鬱憤を吐き出しただけで、物事が解決するはずもありません。その上、指南の方法を間違えれば、より大きな問題を引き起こすことになります。
事実、心屋さんがブレイクすると同時に、単に常識をわきまえることができない残念な大人が増殖してしまいました。
また出版不況の煽りを受けて、出版業界が迷走してしまったが為に、自己啓発×スピリチュアルという絶対に不幸になるとしか思えない方向性の書籍カテゴリーが生まれてしまいました。その書籍群によって、罪深いとも言える間違った認識が広まってしまったことも起因して、心屋さんとは違う方向性から始まったとしても、結果多くの人が似たような思想に陥りました。そして、抜けられない沼に陥る中年層が多発してしまいました。
ですから、これは慎重に扱わなくてはならない問題だと痛感しています。
以前、私が書いた電子書籍は、単に自分が「親が嫌い」という感情を抜け出した軌跡を書いただけのものですが、新たに書き直すのであれば、もっと広い視点を用いたものにしたいと思っています。
ですから、今改めて、克服したはずの母娘問題に向き合い直し、考察を進めています。
アダルトチルドレンは現代だけに存在しているものではない?!
アダルトチルドレンという言葉が日本で浸透し始めたのは、1990年代のことで、この問題を実直に向き合い始めると、現代の問題点ばかりに目に行きます。
しかし、俯瞰して見れば見るほど、現代人と同じようなことに悩み苦しんでいた昔の人たちは沢山いたことに気がつきます。
現在は、その悩みが万人的になっているという点では昔とは違うと言えますが、昔の人のどのカテゴリーが同じ悩みを抱え、どのカテゴリーがその悩みを抱えずに済んでいたのかを考察すれば、意外に問題の解決はシンプルに見えてくるのではないのかなと、この一週間悩みに悩み抜いてみた結果、思うようになりました。
同じ悩みは平安時代も室町時代にも存在します。
アダルトチルドレンの根深い悩みの事実を読みふけっていて、だんだんと自分の心も疲れていた時に、ふと随分昔の人も似たような悩みを抱えて苦しんでいたということを思い出しました。
ふと頭に浮かんだのは、小桜姫物語に出てくる敦子様のことです。
小桜姫は、室町時代に生を受けて生きたお姫様の一人です。この方が、ある日、ある女性の夢枕に立ちました。そして、その女性の言葉を事実として受け止めて、一冊の本にまとめたのが小桜姫物語です。
昭和12年に書かれた本ですが、今から15年前にリバイバルされています。
ネットでも読むことができますが(下記リンクしています)、古語文体を横文字で読むのは疲れますので、書籍の方が情報が頭に入りやすいだろうなと思います。
さて、話を戻します。
小桜姫物語に登場する敦子様は、親に結婚を反対され、親に対する憎悪を抱えながらも、親が選んだ縁談を受け入れ結婚しました。その結婚は表面的には穏やかなものの敦子様の心は寒々としたもので、その思いが募り募って、敦子様は遂に自害してしまいました。敦子様は、霊界にいってからも、様々な心の苦しみを克服できずに苦しんでいることが、小桜姫の報告によって、「小桜姫物語」には書き連ねられています。
同様にもう一つ思い出したのが、幼少期の頃NHKの教育テレビで毎日見ていた「蜻蛉日記」のお話です。
今振り返って見れば、こんな大人のおどろおどろしい思いを子供向けに流すのってどうなんだろうって思う部分は多少あるのですが(笑)、当時私は小学校低学年くらいだったと記憶しているのですが、普通のアニメを基本は楽しく見ていたはずなのに、結構「蜻蛉日記」の教育テレビは面白くて、のめり込んで見ていたんですよね。
当時の私が大人の気持ちなんて、ましてや平安時代の女性の気持ちなんて分かるはずもないのに、「なんか分かる!」って気持ちを持って、「昔の人も今の人も抱える悩みの種は同じなんだなぁ」なんて思っていた記憶があります。
蜻蛉日記なにそれ?って思った人はこちらのブログで確認を
蜻蛉日記が超面白い!あらすじとかをわかりやすく解説【浮気性の夫に悩む …
さらに、世界で最古とされている小説「源氏物語」のどろどろ具合は、現代人がみても楽しめますし、ドラマ「大奥」で繰り広げられたどろどろ具合の感情も、やっぱり今に通ずる所は沢山あるように思います。
ただ、今ご提示した4つの作品(小桜姫、蜻蛉日記、源氏物語、大奥)というのは、現代社会から遠ざかること何百年前、源氏物語や蜻蛉日記に至っては、千年以上前の人々の感情です。
それが分かるということは、私たちは同じ心を持ち合わせているということだと言えます。
そして、この4作品に付帯する憎悪や妬みや嫉妬、親に対する反感などが、結局、アダルトチルドレンの感情に大いに通ずることがあるなと思うのです。
戦前の日本は子育て進国と言われていました。
先日の高山先生のブログで初めて知ったのですが、戦前の日本は海外から素晴らしい子育てをしていると言われていたそうです。
江戸時代の時点で、庶民の識字率は極めて高く、また現代の一般庶民では到底解くことができないだろうと言われている数学的な問題が書かれていた書物が高額なのにも関わらず、飛ぶように売れていた江戸時代。
私たちが想像している以上に、当時の人々の見識は高く、だからこそ、明治維新をやり遂げた後、アジア人なのにも関わらず、すぐさま列強国の一員になることができたのだと思います。
では、当時の庶民の子供たちは何を学んでいたかというと、今ほど特別な知識を覚えることに時間と労力を使うことはせず、生きることに必要なことだけを学んでいたように思います。
寺子屋では、読み書きそろばんを覚え、生きることに必要な事を覚えた人から卒業という形だったことでしょう。
また、戦前までの子供たちの写真を見て目につくのは、赤子を背負う子供たちの姿です。
戦前までの日本の庶民は、親が子供を育てるのではなく、子供が子供を育てるのが当たり前だったのではないのでしょうか。
そして、その方が、赤子にとっても子供にとっても心地が良かったのかもしれないなと思います。
私がなぜそう思うかと言えば、自分の子供の頃の記憶によってです。
大人と一緒にいる時間よりも、子供同士で子供だけで過ごした時間がなによりも楽しかったからです。
特に、5歳、10歳ほど違うお兄ちゃんやお姉ちゃんと過ごしている時間が、心底楽しくてしかたなかったからです。
ほんの少し年上の存在が、あやしてくれて遊んでくれた方のが、子供は楽しいのだと思います。
逆に、少し年上の存在は、年下をあやす事で大人になっていく過程を自然と学んでいくのだと思います。
昔の日本は、「子供が大人になるための必要最低限の教え」だけを大人が与え、後は子供同士で切磋琢磨し、協力し合う環境が与えられていたのではないのかなと、今の時点では思っています。
また昔は、でっち奉公などで、早い歳で親元から離れなければならない子供たちが多数いました。松下幸之助さんもその一人です。
貴族社会で目に触れる書物の多くが、現代社会と同じような心持ちを持ち合わせ易いのに対して、庶民社会が圧倒的に大らかな心持ちを持ち合わせていたように見受けられるのは、
でっち奉公などによって、親離れをしなくてはならないことが早くにあった時代の常識や、子育てを子供同士で行える環境だったことが理由の一つに挙げられるのではないかと、今は思っています。
ですから、貴族社会と庶民社会の違いにあったものは何かを探ることが、問題解決の糸口になるかなと思ってます。
そして現代は、誰もが「昔の貴族社会」のような生き方を強いられることになっているからこそ、蔓延的なアダルトチルドレンの増殖に繋がっているのではないのかなって思ってます。
数日前は、自分はもう克服したのに、なのに今さら母娘問題に目を向けなくてはならなくなってしまったことに正直面倒くさくなっていたんですが(笑)、日本の貴族と庶民の違いにあったことはなんだったのか、そこを見つければ問題は解決しやすそうな事に気がついて、ちょっと楽しくなっています♪
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ゆりさん、こんにちは!
平安時代が好きで、蜻蛉日記を読んだことがありますが、主人公の息子に感情移入しすぎて辛くて最後まで読めませんでした。
主人公のドロドロした嫉妬心よりも、そちらに心を痛める私はまさしくアダルトチルドレンなのでしょう。
一時期、心屋にはまってしまいましたが、ある女優さんと仲良くなり始めてドヤっ!!という日記が溢れた時に気持ち悪くなって離れました。(その女優さんが亡くなった時のポエム日記も気持ち悪かったです)私としては、なんとなくハマり、なんとなく離れたで終わっていたので、また違う怪しいものにハマる可能性もあったけど、ゆりさんの分析の結果で、自分があの時ハマる心理状態や、何が危なかったのかを冷静に受け止めることができて、良かったです。
これからも宜しくお願いします!
こんにちは!
やえさんも蜻蛉日記読まれたんですね(^_^)嬉しい。でも、私は全然主人公の息子のことが頭から消えちゃって思い出せないです。人それぞれフォーカスする部分って必ず違ってきますよね。
心屋さんにはまりそうなタイミングは誰にでも訪れますものね。なんとなくで終わってよかったです。
こちらこそ、これからも宜しくお願い致します。