おはようございます。
火曜日は「変わる、終わる、始まる」です。
この「変わる、終わる、始まる」では、社会全体のトレンド(流行や趨勢・すうせい)に関する情報をお届けしています。
時代によって、インフラが変わり、またこの変化によって人の興味も変わります。
激動の時代と呼ばれる昨今の中で、立ち止まって全体を俯瞰できる情報をお届けしようと更新しています。
是非活用してくださいませ♪
最近「もう中学生」がやたら弾けてますね。
どういう理由でブレイクしたのか気になって確認してみたのですが、特段大きな理由というか後ろ盾があったわけではなく、有吉さんの番組に呼ばれて大喜利をしたことがきっかけとのこと。そこから、人気がじわじわ上り始めて今があるといった感じだそうです。
もう中学生が、27日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演。再ブレイクのキッカケについて語った。 もう中学生、再ブレイクに導いた2人の芸人明かす 引退を考えた過去も… | RBB TODAY - RBB TODAY |
2019年のもう中さんは、あまりに仕事が無さ過ぎて芸人を辞めようと決意したそうなのですが……その時と思うと、今は雲泥の差ですね。
しかも、ありきたりの大喜利でブレイクって……これも時代の変化のたまものなんだろうなと思っています。
というのも、もう中さんのブレイクって、少し前の記事で取り上げた阿佐ヶ谷姉妹のブレイクと重なる部分があるなと思うんです。だから時代の変化なんだろうなって思ってます。
ちなみに↑この記事で、阿佐ヶ谷姉妹のブレイクには「日常の普通を求める」時代背景があるはずだと、書かせていただいたのですが、もう中さんにも同様のものがあるのではないのかなと思います。
また少し視野を広げて今人気のタレントさんを見ていっても、どこもかしこも「日本人らしい普通の感覚の人」が増えているように思うんです。
「日本人らしい普通の感覚の人」というのはどういう人かというと……、
基本気にしぃで、気遣いしながら悩むタイプの人。
約束を守ることに重きを置くから遅刻しないようにメチャクチャ早く現場についたりする人。
引っ張っていくというより、周りが何を考えているのかをよく見ている人。
明るくみせながらも、実は陰キャ。
礼儀正ししい。
自然と腰が低い。
などが挙げられます。
少なくとも「特別」を求めるタイプではないでしょう。
誰もを平等に公平に思い、しかしながら責任感に強いなど、日本人らしい気質があちらこちらに散らばっている人が多いように思います。
また、もう中さんのブレイクのきっかけになった有吉さんは毒舌キャラで有名ですが、有吉さんも実はこのタイプですよね。
また、現在活躍中のタレントさんに同じようなタイプの人は沢山いて、オードリーの若林さんとかパンサー向井さんとか……っていうか、最近あちこちオードリーよく見てるんだけど、あの番組見てるとほとんどの売れっ子さんはこれに当てはまっているなと私は思います。
ちなみに時代を経て、大ブレイクした出川さんも上記したタイプそのものだし、さらに言っとくと出川さんはあちこちオードリーの大ファンです。
それから、このような状況になった背景には、コンプライアンスをやたらと重視する社会環境も多分に影響していると私は考えいます。
なぜなら近年は、社会状況の流れを受けて、芸能事務所もコンプライアンスを重視せざるを得なくなった結果、いかちぃタイプの人っていうか、俺様系(俺についてこいタイプ)の人は、ことごとく業界を離れざるを得ない事態になりましたから。
分かりやすい所で言うと、手越君とか赤西軍団とか……宮迫さんとかカラテカ入江とか……オリラジあっちゃんとか西野とか、何かといかちくてガツガツしている感じの人は、ここ数年で業界を離れることになりましたし、Daigoさんのように成功マウントを取りたがる人も、炎上で排除される傾向にあります。
またコンプライアンスの問題だけでなく、youtubeの収益がテレビのギャラを軽々超える現状もありましたので、「枠組みから離れた方が得」っていう環境も後追いしていたと思います。ですから、前に出たいタイプの人が離れていきやすい環境であったとも思います。
こうしてガツガツさんがここ数年で消えていった影響もあって、いわゆる陰キャにとっては過ごしやすく、さらには脚光が浴びやすい状況になっているのだと思います。
しかし、こういう傾向がテレビ業界で強くなっていたとしても、民意の感触がそこに迎合しなければ、「もう中」や阿佐ヶ谷姉妹がブレイクすることは当然ないわけで……、そこを考えると見えてくるのは、民意の変化です。
あからさまに民意の求めるものは変わってるからこそ、このような事象が立て続けに起きているのだと思います。
私はこれまでの記事で、
陰キャ爆裂の時代になりそう!だとか、
ヲタク気質が発揮できる時代がやってきた!って書いてきたけど、
こういう推測がどんどんリアルに顕現されている実感を帯びています。
日本人として当たり前に持っている感覚の中でしか生きられない、ある種不器用とも言える普通の人にスポットが浴びる環境に時代は変化しているのだと、まざまざ思い知らされます。
これは庶民においては何より良いことだと思います。
そしてこういう時代に入ってきたのなら、凡人の集団によって引き起こされる奇跡が、ここからいろいろと見えてくることも予測されます。
ですから互いに凡人ですが、その凡人の良さ(日本人らしい普通の感覚)を大事にして、お互い普通に真面目に生きていきましょう。
ということで、今日のお話はここまで!
それでは、来週火曜日の7時にまたお会いしましょう♪
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法治国家でもなく、人治国家でもなく
徳治国家の道が開いてきましたね。
これより、古代の高い精神文明と現代の物質科学文明が融合する時がきました。まだまだ、ハードルはありますが兆しが見えてきたことは誠に嬉しく思います。
こんにちは。
仰る通り、私もその兆しを感じています。
焦らずゆっくりとその流れに現代社会がコミットしてくれることを祈っています。
それではこれからも宜しくお願い致します。