㊊マーケティングは何のためにするの？

さぁ！今日は月曜日！

今週も「今日から使えるマーケティング講座」の日がやってきました。

昨年10月から開始したこの企画も、この記事を含めて後2回で終わりです。

今まで読み続けてくださった方も、今まで読んでいなかった方も、それから今日初めて知ったよという方も、最後まで読んで頂けたら幸いです。

ではセミファイナル！始めます。

 

超根本的な事を言い忘れてました……。

昨年10月から、毎週月曜日に欠かすことなくお届けしてきた「今日から使えるマーケティング講座」では、マーケティング実務を15年やってきた経験を通して、いろいろ角度からマーケティングというものをお伝えしてきました。

それもいよいよ来週で最終回を迎えるのですが……最後の最後で超根本的な事をお伝えするのを忘れていたことに気が付きました(^^;)

 

それは「何のためにマーケティングをするのか？」

ということです。

 

この超根本的なことを伝え忘れていたことに今さらながら気が付きましたので、最終回近くになってしまいましたが、今日はこのことをお伝えしていきたいと思います。

 

マーケティングは成功するためのツールではありません。

マーケティングというのは、ビジネス用語であるため、ビジネスだけの中で使う考え方だと思われる方も多いかと思いますが、この企画の一番最初でお伝えさせて頂いた通り、ビジネスだけで利用できる考え方ではありません。

↓一番最初の記事↓

マーケティングは、普段の生活においても活かせる事が沢山ある哲学の一つだと私は考えています。

しかしながら、今はそういう基本から外れて「ビジネス的な成功を得る為のメソッド」として、マーケティングを捉える人が増えてしまいました。

以前、「マーケティングとマーケティングメソッドは別物だよ！」と書かせて頂いたことがありますが、マーケティングの根本は何かを理解しないままに、誰かが提唱した流行の方法を実践することがマーケティングだと誤解されるケースも増えてしまいました。

そのため、「マーケティングは、ビジネス的成功を得る為のツール」と考えている人が多いのではないのかなと思いますが、これは違います。

マーケティングは、成功に導くためのメソッドでもツールでもありません。

マーケティングは、現状を的確に捉え、事業をできるだけ円滑に、そして継続できる状態を維持し、模索するためのノウハウであり哲学なだけです。

 

昨今の社会は、とかく急ぎ足に上に登った人が「イケテル」的に見られる風潮があり、それゆえマーケティングも上に登るための成功ツールの一つとして捉えられる事があまりに増えてしまいましたが、マーケティングってそもそもそういう為のものじゃないんです。

 

こういうことを言うと、「マーケティングをやる意味なんてない」なんて思う人も多いかもしれませんが、事業やビジネスで一番大変なことは維持継続です。

ですから、継続できる環境を確保することがビジネスシーンにおいては何よりも大事なことであり、これは一瞬上に登ることよりも、実は難しいことです。

その難しい状況をなるべく分かり易く、しかも合理的に舵をきれる状況を作る為に、マーケティングはあります。

 

マーケティングは何のためにするの？

さぁ改めて、一緒に考えてみましょう。

 

「マーケティングは何のためにするの？」

 

あなたの答えは出ましたか？

 

 

私は「マーケティングは、今の自分のできる範囲の中でビジネスを継続し、普通の状態を維持するためにある」と考えます。

 

 

この1年でどれほどお伝えできたか分かりませんが、マーケティングの利用の仕方が分かれば、今自分のできる範囲の中で最適なビジネスが展開できるようになるだろうと私は考えています。

そして、そのビジネスも継続しやすくなるだろうと考えています。

 

また、もっとゆるい言い方をすれば「無駄な支出や方策を排除し、なるべく穏やかに生きていくためにマーケティングはある」とも言えるんじゃないかなと思ってます。

今時の世の中が言う「成功」とは真逆とも言えますが……事業規模が小さかろうと、維持継続ができることは「成功」と言えるはずなのになって私は思ってます。

とはいえまだまだ今は「世の中が認める成功のためにマーケティングはある」と考える人が多勢です。

しかし、何度もお伝えしたとおり、マーケティングが持ち合せている本質は違うものです。

この企画を通してそこに気が付いてくださった人がいれば幸いです。

 

それではいよいよ来週で最終回！

最終回も宜しくお願い致します。