㊋現代求められるのは、スター性よりも職人芸!

おはようございます。

火曜日は「変わる、終わる、始まる」です。

この「変わる、終わる、始まる」では、社会全体のトレンド(流行や趨勢・すうせい)に関する情報をお届けしています。

時代によって、インフラが変わり、またこの変化によって人の興味も変わります。

激動の時代と呼ばれる昨今の中で、立ち止まって全体を俯瞰できる情報をお届けしていきたいと思ってます。

また「変わる、終わる、始まる」も月曜日の「今日から使えるマーケティング講座」と同様、お仕事で利用して頂けたら嬉しいなと思っていますので、こちらも朝7時に更新していきます。

こちらも朝のお供として、是非活用してくださいませ♪

 

先週のお話しを別角度から見ていきます♪

今日のお話は先週のつづきです。

㊋やってきた!日本人のヲタク気質が発揮できる時代♪

2020年1月21日

先週は、情報流通の変化と供に博識の人のプライオリティが下がり、深度のある情報を持ち合せているヲタク的な人がこれから脚光を浴びるというお話しをさせて頂きました。

今週はこのことを別角度から見ていきましょう。

 

カリスマがもてはやされた時代に必要なもの

1990年代後半から急激に世に浸透した言葉の一つに「カリスマ」という言葉があります。

「カリスマ」という言葉は、フジテレビの「シザーズリーグ(1999年~2000年)」という料理の鉄人の美容師版みたいな番組がきっかけで広がるようになりました。

ですから、カリスマ○○の中で最初に定着したのは「カリスマ美容師」という言葉です。

ちなみに「カリスマ美容師」という言葉は、料理の鉄人が流行していた時代に、突出した専門性や技能を持っている人たちが「○○の鉄人」とか「○○の達人」などと呼ばれていたのと同じノリで浸透していったのですが、「鉄人」や「達人」という言葉と比べて「カリスマ」という言葉には、圧倒的な華やかさがありました。

それはカリスマの本質的な意味が「民衆をひきつけ心酔させる力」であったからでしょう。

つまり、達人・鉄人時代にはなかった職人芸に対する「スター性」というものが、カリスマという言葉の中には含まれており、またカリスマの浸透と供に一般人にも「スター性」が求められるようになりました。

その結果、猫も杓子も「カリスマ」を名乗るようになり、時代はカリスマブームに踊りました。

しかしながら、ある時を境に、じわじわとこのブームは過去のものとなっていくのですが、それはSNSの浸透と反比例の関係にあったと言えると思います。

つまり、SNSの浸透すればするほど、カリスマのプライオリティが低下していったということです。

なぜそうなったかというと、カリスマに最も必要な要素である「完璧さ」が、SNSの浸透によって保てなくなってしまったからです。

たとえば、本人がSNSなどで直接発信する言葉によって想像とは違った事実が浮かび上がったり、また本人がどんなに完璧さを貫こうとしていても、普通の人だとばれてしまうことが増えていきました。また、本人以外のSNS発信によって、カリスマの裏の顔が暴露されることも増えてしまいました。

このような社会環境の変化によって、多くのカリスマたちは普通の人だとバレると同時に、彼等が持ち合せていたであろう「スター性」も一気にしぼむことも相次ぎました。その結果、カリスマという言葉の威力が低下することになりました。

とはいえ、どの時代にも時代のスター(カリスマ)と呼ぶに相応しい人は存在するものです。しかしながら、そう自称するほとんどの人は、嘘で塗り固められた情報の産物であったことが、SNSの浸透と供に露呈してしまうようになったのです。

 

職人性優位の時代になりました。

SNSでの発信が盛んになるにつれて、自称カリスマを鼓舞していた人ほど嘘で塗り固められていた事が発覚するだけでなく、そういう人に限ってそもそも「秀でた職人性」も持ち合せてなどいなかったことも露呈するようになりました。

一方で、誰もが発信できるネット環境が整えば整うほど、自らアピールなどしなくとも「秀でた職人性」を持ち合せている人を探せるようにもなってしまいました。

また、多くの人が情報に踊らされる時代は、その「スター性」にすがることによって話題喚起や増収(スター性のある人が広告をしてくれることで、話題性が高まり収益増につながるなど)が見込めましたが、踊れる情報環境が少なくなればなるほど、その「スター性」に頼る必要性は失われていきます。

 

また現在は、マスメディアで情報をコントロールすることができないため、ほんの少しのミスが大きな批判に繋がることも多いのです。そのため、一時の話題性よりも着実に仕事をしてくれるかどうかの方が重要視される傾向があるように思います。

つまり「秀でた職人性」があるかないかが、ビジネスをするジャッジポイントとして重視される側面が強くなり、そこに華があるかないか(スター性)は、以前よりも圧倒的に重視されにくくなっているように思います。

一方で「秀でた職人性」を持ち合せていないのにも関わらず、おべんちゃらで仕事をしたり集客するようなことは年々しにくくなっていますから、付け焼き刃な知識で、人を騙せた時代ももう終わりに入ったと言えると思います。

逆に、地道な積み重ねの上に手に入れた職人芸を持ち合せている人は脚光を浴びやすくなっているでしょうし、これからの時代は地道の積み重ねをした人以外に受け容れられる土壌がどんどん無くなってくるだろうと思います。

その点ふまえて、これからの時代を生きていきたいですね♪

 

 

ということで、今日の話はここまでです☆

 

それでは来週火曜日の7時にまたお会いしましょう♪

 

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それでは今日も張り切って働きましょう♪

 

 

 

 

takehisayuriko