戦前までこの日は「新嘗祭の日(にいなめさいのひ)」でした。
新嘗祭は、天皇陛下が新穀を天地の神に供え、自らもこれを食する祭事で、五穀豊穣に感謝し、国が繁栄し続けることを祈ります。
この伝統は飛鳥時代の頃にはもう始まっていたそうで、長い歴史のある祭事で、日本に数ある祭事の中でも重要なものです。
そのため、明治からの新体制になってからも、新嘗祭は祝日でした。
当時のカレンダーでは、「新嘗祭の日」と定められ、お米の収穫をお祝いする日でした。
しかし、敗戦後のGHQ統治によって、この大事な祭事も隠されることになります。
政教分離させたいGHQの意向に従って、「新嘗祭の日」は廃止され「勤労感謝の日」となりました。
当時は、名前よりもこの祝日を残すことの方が大事だと思う日本の判断だったのだろうと思います。
また当時の人は名前が変わったくらいで「新嘗祭」のことを子孫が忘れてしまうことはなかろうとも思っていたのだろうと推測するのですが、残念なことにこの日が「本当は新嘗祭の日」であることを知らない人の方が増えてしまいました。
このブログの読者さんは、歴史に詳しい方が多いので、今さら新嘗祭のことを話題にするのもどうかなと思ったりしたのですが、
それでも世の中的には知らない人の方が多いので、敢えて記事にさせて頂きました。
日本は戦後の自虐史観や思想解体によって、多くの人が日本という存在を捉えきれず思想的迷子になっています。
ただ、ほんの少しでも歴史に興味を持ち、過去の流れをしっていくことで、日本に生まれた自分のことも見えてくるようになります。
ですから、この記事で「新嘗祭」という存在を初めて知った人こそ、ここからほんの少しでも過去の日本のことや日本神話に興味を持ってもらえたらいいなって思ってます。
ちなみに日本神話(古事記)のビギナー向け書物でおススメなのは「ラノベ古事記」です。
今日の日をきっかけに是非読んでみてくださいね♪
それではみなさん良き新嘗祭の日を♪
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2月17日に祈年祭で豊作豊漁を祈願し、
11月23日に新嘗祭で今年の実りをいただき感謝する
祈願とお礼参りがセットなのですが、祈願だけしてお礼参りしない人多そうですね。
お礼参り大事だけど、忘れている人多そう。
ただ時期的には少しずれても春の祭と秋の祭をやってる地域はまだ大丈夫なのかなとか思ったりしています。
それではこれからも宜しくお願い致します。