ってことで、ここからは気兼ねなくネタバレありきで話を進めていきます。
さっきーさんが「NHKにドン引きした3選」とはこれ↓
でした。
あまりに私たちの感覚とは違い過ぎて、びっくりした人も多いのではないのでしょうか。
市場原理の中で商売をしている人たちであれば、当たり前に「利益を最大化」するために、売上が向上するための努力をする一方で、原価や販管費を工夫して抑えて、良い商品をできるだけ安く提供していくのが普通です。
ですが、NHKのような公共企業体の場合、「如何に予算を取るか」というのが主眼になります。
見えない市場に対し、どうお金を得ようと考えるのではなく、既に存在しているお金をどう自分の懐に手に入れるのか?ということが大事になっています。
しかもNHKは無理して使っても使いきれない程のお金を持て余した状況が続いているのにも関わらずです。
来年早々、新会長が誕生するNHK。「ネット常時同時配信」に“待った”をかけられるなど課題は山積みだが、まず為すべきは受信料の値下げであろう。… 「NHK」職員年収は1千万円、3千億円も貯めこむなら受信料を下げよ | デイリー新潮 - デイリー新潮 |
市場原理の中で商売をしていれば、当然ながらこのような思考にはなりようがありません。
しかしながら、NHKのようにあまりに守られた企業の場合、そのような部分への危機意識は向かうはずもなく、いつかのために、もしものために、ただひたすら今ある利権の中での金集めに必死になります。
っていうか、NHKよりも高い電波料を支払わされている携帯電話事業社ですら使用料を年々安くしてるのに、NHKの受信料の高さってほんとなんなんでしょう。それから今時アーカイブで後から見れるのが普通なのに、それすらものすごくやりにくい形になってます。
って、NHKの悪口書き始めると、話が前に進まないので、話し戻します(笑)
ということで、NHKは満額予算の獲得のために、無駄に制作費でお金を使ったり、本質と離れた部分で必死になっているわけですが……これって、NHKに限らず、市場原理と逸脱した形の中で商売している企業(主に公共企業体)や行政が主導する事業では普通だと思うんです。
っていうか、そもそもNHKが存在する目的は「公共の電波を利用して、国民に有益な情報を届ける」ことだったのにもかかわらず、気が付けば与えられた利権を守ることに必死になっているわけですが、これもNHKに限らず公共企業体にはよくあることですよね。
予算が生活(事業維持費)に切り替わるから、なんとかして予算を得ることだけが目的となってしまう。
それから公共企業体の場合は、「たられば」的なものが存在しにくくなる(行政の管轄だから、最初から最後まできちんとしてなければならない意識が強い)から、さっきーさんが言う「台本ガッチガチ」のように、事前に決めた動きしかできなくなるというより、しなくなってしまうケースが多いと思います。
だから、民間のように「失敗してもいいじゃない」みたいな、自由なノリがどうしても作りにくくなって、それゆえ「常に正解である形(失敗したとしても失敗したとは言えない環境)」が強くなるのだろうと思います。
つまり攻めるより、守ることばかりに意識が向くようになるんだと思います。
だから、たとえトラブルがあっても、内部に問題を抱えても、改善するより、なかったことにするのに必死になるんだと思います。だって、そんなのがバレたら、予算が削られますから。
ゆえに悪い部分が浄化できずに、膿で溜まりまくってしまうんだと思います。
公共放送としての使命は、受信料に応える番組作りと、襟の正し方であるはず。ところが、そこは「不貞パラダイス」でもあった。参院選の政見放送において、皮肉にも反対勢力の「NHKから国民を守る党」の辛辣な言葉... 女子アナが溺れた「背徳の不貞」30年史<皆様のNHK篇>「カツラ変装」を持ちネタに... - エキサイトニュース |
しかも、NHKの場合は自分たちの体裁を守り抜くために、気がついたら左翼と敵国メディアに内部を乗っ取られるという大顰蹙な展開にもなってます。ほんと、笑いごとじゃないけど、市場原理から外れて国家に守られる企業体になると、こういう変な保守的思考(自分たちの利権だけを守り抜こうとする内向きの考えの事)が横行するようになり、あらゆることが本末転倒になりがちです。
それゆえ、今はあらゆるところで民営化が叫ばれています。
もちろん民営化すれば、外国資本が入り込まれたりするデメリットや不安ももちろんあるわけで、それはそれで危険なのですが、国家で守る場合も、このような別のデメリットが存在するものです。
そこを私たちももっと理解して世の中を見つめていく必要性があると思ってます。
ですからこのお話を「NHKだけのこと」として割り切らず、多くの公共企業体もこのような体質になりがちであることを理解して、私たちも対応していきたいですね。
それでは今日も楽しく働きましょう。
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