アセンションに夢中になる人たちは、今も昔も船井幸雄が提唱した「百匹目の猿現象」を起こそうと、布教に熱中されているように見受けられますが、
そのロジック………根本的に間違ってます。
アセンションに夢中になる人は、「人の意識変革がアセンションを創り出す」という言葉を軸にして生きてられる方が多いかと思います。
言い方を変えると、船井幸雄が常々提唱していた「百匹目の猿現象」ってやつです。
宮崎県串間市の幸島に棲息するニホンザルの一頭がイモを洗って食べる事を覚え、同行動を取る猿の数が閾値(ワトソンは仮に100匹としている)を超えたときその行動が群れ全体に広がり、さらに場所を隔てた大分県高崎山の猿の群れでも突然この行動が見られるようになったという筋書きであり、このように「ある行動、考えなどが、ある一定数を超えると、これが接触のない同類の仲間にも伝播する」という超常現象の実例とされていた。
要は、布教(情報伝達)によって情報が広がれば、いずれみんな覚醒する的な????…話。
皆さんもどこかで聞いたことがあるかと思うし、アセンションに没頭している人たちはぶっちゃけ、9割9分こうういう感じの考えに陥っているんじゃないかなって思います(笑)
しかしながら、昨日の記事でもお伝えしましたが、そういう考え方に陥ってしまっている人は、今地球が大きく変革していることには気が付くことができません。
昨日の記事↓
だって、この考え方根本的に間違っているというか……一番見落としてはいけないところを見落としてるんですよね。
ということで、どうしてこの考え方が根本的に間違っているか、ここからお伝えしていきますね。
火曜企画「変わる、終わる、始まる」では、社会全体のトレンド(流行や趨勢・すうせい)に関する情報をお届けしているのですが、
この企画の冒頭では、毎回
「時代によって、インフラが変わり、またこの変化によって人の興味も変わります。」
という一言が入って本題に入っていることに気が付いてくれている人はいるでしょうか。
↓参考記事↓
先の項目で、船井が提唱していた「百匹目の猿現象」には、大きな見落としがあると私は言いましたが、それはこの部分なんですね。
人の意識の変革には、先にインフラの変革があるということ。
「百匹目の猿現象」で言えば、それは「イモ」です。
この話では、突如他の地域でもイモを洗って食べる猿が出たことばかりフォーカスされており、結果論的に「一定数の布教で世界は大革命する」という解釈に繋がっていますが、そもそも論として「イモを与える行為」が無ければ、この現象は起きないのです。
また百匹目の猿現象において「イモを与える行為」こそが、インフラの変革と言えるでしょう。
つまりインフラの変革(イモによる餌付け)があったからこそ、猿の中で意識変化が起き、伝播されていったのですが、精神世界に向き合う人ほどこの重要な部分(インフラ)に無頓着であり、ただただ布教すれば(言葉で伝えれば)世界は変わると思ってますが……残念ながらそんなことは起きません。
私たちの意識は常に身近な道具の変化によってもたらされることがほとんどで、それによって意識が変わります。
たとえば、車が出現した時代とその前、飛行機が出現した時代とその前、電話が出現した時代とその前、テレビが出現した時代とその前、さらにはスマホが出現した時代とその前の人々の意識を考えてみてください。
その前と後では、大きく人々の意識は変わっていますよね。
それと同じことです。
そして、これらのインフラは多くの人が願ったからできたのではなく、ごく一部の人間が開発した技術によって生まれたものです。
また、開発当初においては、多くの人々がその道具を必要としてなかったり、使い方が分からなかったりします。
このような事情からみても、多くの人が願って最新技術が開発されたとは到底思えません。
つまり、変革のきっかけに大多数の集合意識など本当は必要ないのです。
ごく一部の人たちが閃き、そしてその閃きが変革のきっかけを作り、そうしてようやく伝播していくだけのことなんです。
これは、アセンションについても同じことが言えます。
ここからは、アセンションに当てはめて解説し直してみます。
スピリチュアルに傾倒している人の多くは「アセンション情報を多くの人と共有したら、波動が高くなる」という考えになっていますが、本当は「先に波動の変革があって、その波動の影響を受けて人々の意識が変革しているだけのこと」なんです。
私が常々「アセンションするためにセミナーや学習などする必要はない、ただ人としてきちんと生きればいい」と申し続けているのは、妄信することが道理として矛盾を引き起こすからです。
また波動の変革は、地球の波動を宇宙に再接続されるかという事が重要な鍵になってきますが、それはもう既にやり終えています。
↓詳しくはこちらの記事で↓
↑上記記事にも綴らせて頂いておりますが、「地球の波動を宇宙(銀河系)と同期するための作業」は、役目をもって生まれた者だけで実行し、既に完了しています。
つまり、集団意識ではなく、少人数の閃きと努力で任務は遂行されたということ。
これは、飛行機や車、はたまた電話を作った人が少人数のチームで行われたのと同じこと。
「イモの餌付け」の作業員が一人であるのと同じこと。
それから、電気工事の作業は一人で行うのが基本なのと同じこと。
小説が、一人の頭の中から生まれるのと同じこと。
変革のきっかけとなる作業に、集団は必要ないんです。
専門的な素養がある人たちでできることなんです。
そこを西洋系の思想で大いに勘違いしてしまっているから、分からなくなっているだけだと思います。
っていうか、そもそも…もしも本当に布教で世の中が変わると言うのなら、キリスト教とイスラム教のもめ事なんて起きるはずもないですよね。
っていうか、布教が一定数済んだのなら、宗教と言うものすら必要のない世の中になるはずなのに、何千年も解決していないっておかしいと思いませんか?
しかも「布教すれば幸せになる」が前提なはずなのに、布教によって不幸を創り出しているって、おかしいと思いませんか?
どうしてこうなるかと言えば、冒頭に申し上げた通り、根本的に道理を無視し、間違った行動をしているから他ならないわけで、こういう点から見ても、「百匹目の猿現象(布教)でアセンションする」なんてことはあり得ないのです。
ですから、ここに気が付いた皆さんは、百匹目の猿現象を起こそうと布教にむきにならず、日本人らしく普通に生きてください。
それだけでアセンションできるように、波動環境は既に整っていますから♪普通に生きていきましょう♪
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なるほど、良いことを教えていただいてありがとうございます。
100匹目の猿現象、そんなこともあるのかな、なんて思っていましたが、なんてことない、インフラ導入の話だったんですね。
改めて、アセンションとは、超常現象などではないとしみじみ思いました。
こんにちは。
猿の意識が伝播する以前の話として、双方の場所で「イモ」が配られていなければおきないですからね。
今世界では誰もがスマホを持っていて、それに伴い、国は違えど似たような問題を各々抱えていますが、そういう現象と似ていると思います。
また、マーケティングで言えば、ある時一気に物事が浸透する「成長期」というのがあるのですが、それとも似ているなと思います。
それではこれからも宜しくお願い致します。