おはようございます。
火曜日は「変わる、終わる、始まる」です。
この「変わる、終わる、始まる」では、社会全体のトレンド(流行や趨勢・すうせい)に関する情報をお届けしています。
時代によって、インフラが変わり、またこの変化によって人の興味も変わります。
激動の時代と呼ばれる昨今の中で、立ち止まって全体を俯瞰できる情報をお届けしようと更新しています。
是非活用してくださいませ♪
先週の記事で、「道理は変わらないが、思想は変わるもの」とお伝えしました。
ですから、今週はもう少し身近な部分に踏み込んで、この辺の変化をとらえ直していこうと思います。
昨年勃発した、武漢ウイルスの脅威により、私たちの日常は大きく変化しております。
たとえば、「在宅ワークが当たり前のもの」と一気に変化しましたよね。
それから、外に出られない環境が継続したがゆえに、宅配や出前の需要が一気に増えました。
このような社会変化に合わせて、マクドナルドも去年から独自の宅配(出前)サービスを始めましたが……
これって、ほんの数年前の常識からしてみれば、全くもって考えられないことだと思いませんか?
私からしてみれば、「あのマックが?!」ですよ。
でもあのマックは世の中の動向を見極めているから変わっちゃうんです。
以前「『変わらない』は自壊を促す」という題目で記事を書きましたが、
時代に合わせて速度巧みに柔軟に変われる企業だからこそ生き残れるんですよね。
かれこれ6年前にマックは遺物混入問題によって、窮地に立たされましたが、
――今回、4件の内容について公表したが、これまでにもこのようなケースはあったのか。年間のべ約12億人のお客様に(食事を)提供している。その中で、お客様からの指摘はそれなりの件数をいただいている。こうい… マック"異物混入"、3時間釈明会見の全容 | 外食 - 東洋経済オンライン |
その窮地から抜け出せたのも、即座に出前を始められる柔軟さがある企業だったからなんだろうなぁと……今になって私は改めて思いましたし……、またこの柔軟性は、外資と日本の良き所を上手くミックスできているからこそ実現できていることだとも言えるのだろうなと思っています。
ちなみに、同じことはコカ・コーラにも言えます。コカ・コーラも外資系企業ですが、中はこてこての古き良き日本企業の風習を踏襲していると、私は思い続けています。
コカ・コーラもマクドナルドも海外の良き所と日本の良き所を絶妙な塩梅で取り合わせているからこそ、両社共に荒波を上手く乗り越え、柔軟に変化しているのではないのかなと思っていますし……だからこそ、数年前の世間の企業イメージから想像してみたら、あり得ないと思われることを平気でやって上手くいかせてしまうのではないのかな?と思ってもいます。
だって、マクドナルドがいち早く宅配に手をつるなんて、マクドナルドが持ち合わせる企業イメージからしたら本来あり得ないことだと思っていますが……これは、かれこれ12,3年前の水ブームの時、コカ・コーラが「いろはす」を売り出した時の「びっくり!」と被るなと私は思っています。
ちょっと「いろはす」の「びっくり!」について説明しておきます。
今やコカ・コーラが「水」を売っていても、誰しもそこに何の違和感を覚えることはないと思いますが、いろはすが出る前のコカ・コーラの「水」と言えば、長年ひっそり「森の水だより」だけを売っていて……メイン商品の一つとしてコカ・コーラが水に手を出すはずはないっていう空気感が世の中にあったことを、皆さんは覚えているでしょうか?ちなみに私はしっかり覚えています。
ですが、コカ・コーラが「水」に本格的に手を出した途端、一気にトレンドはコカ・コーラが陣取り、いろはすが市場を掻っ攫っていきました。ちなみに、今じゃ当たり前の潰せるエコボトルも「いろはす」が始めたことです。味より品質より「エコボトル」というキーワードで、後参入のハンディを「いろはす」はものともせず、市場のトレンドにのし上がっていってくさまは、端から見ていても清々しい気持ちになるものでした。
マックも宅配としては後参入ですが、タイミング・市場環境を含めて好奇なタイミングでの参入によって、ある種のトレンド感を勝ち取っている所が、「いろはす」の上昇気流とどうしても被って見えてしまうんですよね。
一方で、出前産業が拡大した結果、出前専門の企業も業態変革を余儀なくされています。
その典型例がピザ屋でしょう。
最近のピザ屋は、店舗受け取り(持ち帰り)にすると50%OFFにする企業が増えていますよね。ちなみに私の近所にあるドミノピザは、店舗受け取り(持ち帰り)だと50%OFFです。
ピザ屋のピザは価格が高いので、私はピザ屋から基本出前を取ることがなかったのですが、持ち帰り半額であれば納得の値段なので、最近はたまに買ってます。
それにしても、頑なに「宅配だけ」を基本にしていたピザ屋がここにきて、持ち帰りにしたのでしょう。
その答えは簡単で、業界に参入する企業が増えて、コスト的デメリット(ピザ屋の基本価格)が著しく高くなってしまったからだと思います。
マックが出前に参入してくれば、消費者的コスト的メリットで、ピザ屋はマックに勝てるはずもありません。
だからこその「持ち帰り(店舗受け取り)50%OFF」なのだと思います。
元々出前を専門にやっていた企業だからこそ、他企業の参入によって変革が求められたというのも本当に面白い話ですよね。
ほんの数年前なら、ピザ屋でお持ち帰りという発想すら消費者にはなかったのに、「50%OFF」と言われれば、消費者は張り切ってお持ち帰りします(笑)
そして、宅配するはずもなかった企業(マック)が宅配し、宅配専門企業(ピザ屋)がお持ち帰りを率先して訴えるなんて、ほんと時代の変化って面白いと思いませんか?
よくよく吟味して味わったら、この面白さ体感してもらえるんじゃないかって私は思ってますし……そしてこれこそが、思想の変化と言える部分です。
つまり、思想によって彩られた常識なんて、ある日突然変わるものなのです。
だからこそ、10年後なんてほんとはみんな分からないものなんです。
このように思想で作られている世界の部分は、ある日突然真逆の事態を作り出すことが多々あります。
ですが、世の中の流れに沿ってだけ生きていると、この劇的な変化に気が付けず、それを当たり前だと思ってしまいがちで……さらに「何の変化もない」という誤解すらしてしまいます。
これは大問題です。
今回例題としてお届けしたマックとピザ屋のように、私たちの社会の思想部分というのは、ほんの数年前なら絶対に考えられなかった180度真逆と言えることが当たり前に起きています。
この変化に敏感になれるようになることで、「変わらない部分」も見抜けるようになっていきます。
ですから、今在る日常と数年前の日常を振り返りながら、変わっていること変わらないことをぜひとも見極めながら生きていきましょう。
そうすると、新しい発見が沢山あって、きっと楽しいですよ♪
大事にするべきことは、「変わらない(変われない)部分」です。
そこに着目しながら、変われない部分を大事にし、変われる部分は柔軟に変化させて生きていきましょう♪
ということで、今日のお話は以上です。
それでは来週火曜日の7時にまたお会いしましょう♪
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それでは今日も張り切って働きましょう♪
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10年前と変わったと言えば、横断歩道で渡ろうとすると車が止まってくれる。
20台で1台くらいの割合で。
昔は止まってくれる車が無かったため、横断歩道があろうがなかろうが構わず渡っていたのですが、
現在は、止まってくれるため、はっきり言って横断歩道で渡るほうが安全です。
待っても2~3分以内で渡れます。
あとはセイタカアワダチソウを見なくなったことですかね。
今まで見ることができなかったススキがチラホラと見ることができます。
なんか・・・、変わりましたね。
おはようございます。
昔と比べて世の中が「タイムフリー」になってきているので、せっかちになる必要性が薄れてきているせいもあるかもしれませんね。
外来種に関しても目を向けられる余裕が出てきたんだと思います。
私の地域でも別の外来種の引っこ抜きに躍起になっています。
みんな穏やかに良くしたいと思っている現れなんでしょうね。
それではこれからも宜しくお願い致します。
ピザ屋の持ち帰り半額は10年前からありましたよ、、ということをこの記事を読んだ時思ったのですが、誰もコメントしていなかったのでコメントします。
おはようございます。
お返事遅くなりましてごめんなさい。
えぇぇぇ、10年前からあったの??
全く気が付いていなかったです。
私の見ていた印象としては、昔から持ち帰りだと数百円安くなる程度でした。
それから2枚目半額的なものも多かった印象だったのですが、昔からそうでしたっけ。
教えてくださりありがとうございました。
これからも宜しくお願い致します。