【みんな観るべき】Fukushima50は、エンタテインメントではないです!

昨日「Fukushima50」を観てきました。

「Fukushima50」は映画なんだけれども、日頃馴染みある映画とは全く別物の映画で、だから映画と呼んでいいのか悩むくらい…はたまた作品と呼ぶべきものかすらをも悩むくらいなのですが……国内海外問わず、みんな観た方が良いと思いました。

 

映画館の配慮が素晴らしかったです。

映画の感想の前に、映画館の状況からお伝えしておこうと思います。

私の住んでいる地域はイオンシネマなのですが、もの凄く配慮されて運営されていたことに驚きました。

普段でしたら、2日前から座席指定のチケット購入が可能なのですが、当日体調が悪くなったりする場合の配慮があって、今は当日分のチケット購入しかできないようになっています。

また座席も人と人が近くならないように、一席ずつ空けて販売していましたので、チケット全部が売れたとしても半数で満席です。

とはいえこういう時期ですから、映画館は人がほぼいませんでして、私が視聴した回は20名以下の来場でした。

地域によって人の混み具合は違うと思いますが、私の地域はこういう感じでした。

 

3.11を追体験する映画

映画って、日常とは違うワクワクやハラハラや感動を体感しに行くものだと思います。

個人的にはこのFukushima50にそういう部分(ワクワクやハラハラや感動)を求めていなかっただけに、いわゆる娯楽映画だったらどうしようという思いはありました。

トレーラーを観てると、どうしてもハリウッドっぽさのある映画なのかなって思ってしまいますから……。

しかし、そういう映画では全然なかったです。

ただあったことをそのままに映し出されているというか、あったことを忠実に再現するために映画を作って下さったという感じでした。

映画上、主役は佐藤浩市さんと渡辺謙さんということになっていますが「誰が主役というものでもない映画」でした。

もちろん娯楽でもないし、ドキュメンタリーでもありません。

あの日あの時の追体験であり、疑似体験をする映画」というのが一番相応しい表現じゃないかなと思います。

また映画を観た後一番求められる言葉は「感動した」とか「泣けた」とかじゃないかなと思うのですが、そういう言葉が陳腐に感じてしまうほど、この映画は別次元のものでしたよ。

知ってることの追体験でありながら、知らない部分の疑似体験って、とにかくすごく不思議な感覚なんです。

なんていうのかなぁ……感想というものとはこれまた別次元のものと言ったら良いのでしょうか……。映画はとにかくリアルに描こうとすることに忠実なのだけれども、体に蔓延る妙に不思議な感覚が残って……、つまりリアルなのに言葉にできない不思議な感覚が残るのです。一体これはなんと表現したら良いのでしょうか……全く言葉が見当たりません。

映画の内容についてもっと細かく話せばここら辺の上手く説明できない感情のこともリアルに伝えられるのかもしれませんが…、それをするとネタバレになっちゃうので、映画の細部についてお話しをするのは今日は止めておきます。

今日のところは細かい部分のお話はしませんが、ただただ「みんな観た方がいいよな」と素直に思う映画でした。

映画を観て何を思うとかを求めるのではなく、あの追体験や疑似体験をするために観た方が良いと私は思いました。

あちら側の人のイデオロギー発狂しまくってますが……

ちなみに、今日映画を観る前にググったら、こんな記事にぶつかりました。

福島第一原子力発電所の事故を描いた映画『Fukushima 50』が公開される。娯楽映画として、よくできている。しかし、大きな問題のある映画だ。
映画『Fukushima 50』はなぜこんな「事実の加工」をしたのか?(中川 右介) @gend... - 現代ビジネス

「どんな事実加工がされているのだろう?」と気になったのですが、観てからでも遅くはないだろうとこの記事を映画の前に観るのはやめました。

そして、観終わったからこそあの記事タイトルが逆に気になりました。

「どこに事実加工があるのだろう?」と思い、記事を確認してみたら……「東日本大震災当時、総理大臣をされていた菅直人氏の描かれ方が納得できない」とのこと。

ちなみにこの記事を書いている中川 右介さんは、菅直人氏の旧友だそうです。

それを知って「なるほど!」とは思いましたが、この記事が菅直人の器の小ささを露わにさせ、否定することが事実の強化に繋がるだけなのでは?と、私は思ってしまいました。

ちなみにこの映画を観て菅さんのイメージが今以上に悪くなることはないだろうって、私は思いましたけれども……。

っていうか、既にみんなが知っている菅さんそのものが描かれていただけだったという感想を私は持っています。(多分それが旧友及び菅サイドは気にくわないのだと思いますが、9年経ってもイメージ回復ができない実情の理由をきちんと探られた方が良いと思いました)

つまり映画においては特段悪く描かれているわけでもなく、もちろん特段良く描かれているわけでもなく、超フラットに描かれていたという感じなんですよ。

 

少なくとも、この作品にはイデオロギー色が全くないんですよ。

そしてイデオロギー色が無い変わりに、「日本あるある」「日本人あるある」が名一杯詰まっている映画ともいえると思います。

ですから映画を観れば、この作品はイデオロギーの主張など皆無であることが分かると思いますが、あちら界隈はどうにもこうにも納得できないようです。

津田君はこうおっしゃりますが…事実関係をいつだって齟齬してるのは、津田君界隈なんですけれどね。

 

あいちトリエンナーレの事実に即した映画がもしもできたのなら、あなたは菅直人以上の酷いさまが映し出されることになると思いますけれどね。こんな擁護して大丈夫でしょうか(笑)

調査報告書から見えるあなたの姿は菅直人以下ですよ。

【あいちトリエンナーレ】津田のスタンドプレーが凄すぎて……

2019年9月29日

そこにまずは気が付かれた方が良いと思います。

 

しかしながら……当事者である菅直人氏はもちろんのこと、あちら側界隈は当時の政府の描き方が気にいらないそうでして……だからこそ、プロパガンダ映画だと言い始めてます(^^;)

「君たちプロパガンダの意味を取り違えているよ!」というところから細かく説明&論破していきたいという思いに駆られてしまいますが、この思いは別の記事に譲ることにします。

とはいえ事実をそのままに描いたら、菅さんにとって直視しがたい無残な様相になるのは仕方がないことですが、それでは自分のプライドとブランドが許せないのでしょうね。

ちなみに私は、彼等の言いがかりを聞いて、蓮舫さんのブーメラン動画を思い出しましたよ。

自らの言動と事実認識が定まらないのは一体どちらでしょうね。

まぁ、こういう彼等の動きもあって、彼等が「Fukushima50はプロパガンダ映画だ」という風評(ディスカウントジャパン)を海外を含めてまき散らすことは容易に想像できますが、その言動に押されることなく、Fukushima50は今最も大切にするべき映画であろうと思いました。

何があったのかを後世にきちんと伝え残すことは大事な事です。

第二次世界大戦の事は、戦後しばらくきちんと伝え残してもらえないことが続きました。そして脚色されたフィクションの方が事実として受け容れられているようになってしまい、そして私たちは混乱しています。

このような事の二の舞にならないように、私たちで事実を守り抜いていかなくてはいけないなと思いました。

Fukushima50を大切にしていきましょう。

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takehisayuriko

View Comments

  • こんにちは。私も昨日「Fukushima50」を観ましたよ‼開始早々涙が止まらなくなりました。竹久様の仰る「追体験」でしょうか??私自身が体験した「3月11日」の記憶を思い出しました(号泣)
    当時、福島原発に対する世論(⁉)は十中八九が否定的なモノだったと記憶しております。時間が経ってしまいましたが、あの日福島原発で何が起こったのか・作業員の方々が何を感じどう行動したのかをようやく知ることが出来ました。
    ...実は、何度も予告編を見ていながらスルーしようと思っていた作品でした(;´Д⊂)
    この作品に関しましては予想通り(⁉)賛否両論
    (門田さんのTwitterを拝見)。でもでも、私は
    起こりうる最悪の状況をくい止めようと逃げずに
    戦い抜いた作業員の方々にただただ頭が下がる思いでありました。
    色々と書きたい事はございますが(^o^;)この辺りで止めておきますm(_ _)m改めてこの作品を教えて下さった竹久様に感謝。これからもブログ
    楽しみにしております‼
    追伸:当方、機械操作が苦手で(;´Д⊂)前回、非常に読みづらいコメント、大変失礼致しました。

    • こんにちは!
      そうなんですよ。自分の記憶と被りながら知らない話をみる感覚というのは今までの映画にはないですよね。
      ちなみに私もはじまってから早々に涙が止らなくなって、昨日は夜眠りにつくまで、ふと気がつくと泣いてました(^^;)
      またこの映画はあった事実を淡々と描いているだけなので、日本人からしてみるとその場の行動に何か特別なものはないというか日本人らしいなと思うくらいの事なのですが、その小さな積み重ねの凄さをきっと海外は感じるのだろうなと思ってます。
      また映画の中で、役者の皆さんがなぜかみんなどんどんやつれていくのがリアルすぎて、どうしてやつれていくのかが不思議でした。(ぶっ通しで取ってるはずもないから)
      まぁこの映画を批判するのは、いつもの人たちなので気にすることはないですし、国内でこれをやれば更に嫌われるだけ(被災地民を敵に回すだけ)のことだので、やってもらっても良いんじゃないかなと思いますが、海外に向けてプロパガンダを始めると思うのでそこは気をつけたいです。

      それではこれからもどうぞ宜しくお願い致します。

  • こんにちは。

    わたしは3.11に観に行こうと思ってます。
    行こうと思っている映画館もイオンシネマです。
    追体験してきますね。

    ところで、このツイッターにある動画のことはご存じですか?
    https://mobile.twitter.com/goodsmallforest/status/1236437241846624256

    韓国のテレビ番組なんですが、言ってることが日本のマスメディアと同じなんですよ。
    推して知るべしですよね。

    蓮舫さんの動画、知らなかったのですが
    ツボりました。

    • こんにちは!
      明日3.11ですね。
      是非追体験してみてください。

      この動画は今初めて知りましたが、この発言があったことはネットニュースで観ました。
      ほんと推して知るべしですよね。

      中韓からの入国制限が行われた後に、中韓を擁護し、反安倍に走れば走るほどおかしな言論になっていきますから、ここから彼等には張り切ってもらいたいなと思ってます。

  • ゆりさんこんばんは。
    Fukushima50是非見たいです!

    ゆりさん、本などをたくさん読まれているゆりさんにオススメするのも僭越ですが。。。
    子どもの影響で「鬼滅の刃」の漫画を読むことになりましたが、今の日本に必要があってブームになったのではと思わざるを得ない内容です。
    親子愛、兄弟愛が描かれているだけでなく
    人と人との協力の大切さや
    理不尽に世の中に取り残されてしまった魂の救済、
    人間が生きるということはどういうことか
    苦難を乗り越える強さ
    などが随所に散りばめられているように感じられます。
    何より平成のヒーローたちと違って
    炭次郎は日本人らしい純粋で努力家
    心優しい、無償の愛を持つ人間なのです。
    強さで一目を置かれているのではなく
    優しさや心がある、
    令和の時代ならではのヒーローなんです。
    いい年して漫画を読みながら号泣しています。

    今は国難の時期にあると思います。
    そのようなタイミングにこの漫画が大ブームになっていることにも意味があるのかなと思えますし
    これを多くの若い方々が読まれていることに
    力強さを感じます。

    もしお時間があるときにと
    心に留めていただけると幸いです。

    • こんにちは!
      素敵な漫画を教えてくださりありがとうございます。
      面白そうだし、学びにも繋がりそうですね!
      仕事が落ち着いたら是非読みたいと思いました。

      これからも宜しくお願い致します。

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