おはようございます。
火曜日は「変わる、終わる、始まる」です。
この「変わる、終わる、始まる」では、社会全体のトレンド(流行や趨勢・すうせい)に関する情報をお届けしています。
時代によって、インフラが変わり、またこの変化によって人の興味も変わります。
激動の時代と呼ばれる昨今の中で、立ち止まって全体を俯瞰できる情報をお届けしていきたいと思ってます。
また「変わる、終わる、始まる」も月曜日の「今日から使えるマーケティング講座」と同様、お仕事で利用して頂けたら嬉しいなと思っていますので、こちらも朝7時に更新していきます。
こちらも朝のお供として、是非活用してくださいませ♪
今日は当初の予定では「一攫千金ってもうダサイでしょ?」というネタで書かせて頂く予定でして、このネタでの更新を楽しみにしていた方もいらっしゃるかもしれませんが、どうしても先に訂正させて頂きたい事があったので、予定を変更させて頂き
「電通!まさかの赤字転落!!」
でお届けします。
というのも、第二回目のこのコーナーで電通を取り上げたのですが、
実は分析を間違えてしまった所があったのですよね。
肌実感では電通はそろそろヤバイと思っていたのですが、データーをきちんとみたら、売上額が増大していたので、増収増益だと勘違いしてしまいまして……(^^;)、事実と異なる記事を上げてしまいました。
ですが、実は電通は赤字だった事がようやく分かったので、この点の訂正含めてどうしても早めに記事を上げたかったので、許してください。
いやはや前回の記事では、未だに電通は絶好調だったのかと勘違いしてしまったので、ちょっと間抜けな記事を書いてしまったのですが、渡邊哲也さんや読者さんから頂いたコメントで、電通は既に赤字だということに気がつきました。
こちらの日経記事は、読者の方から教えて頂きました。
この記事をあの記事書く前に見つけられなかった事が非常に悔やまれますが、仕方ないです。
教えてくださったをとはさん本当にありがとうございました。
さてさて、本題に映りましょう。
電通が赤字になったそれだけのことで、わざわざ一記事書こうとしているのは、単に前回の訂正をしたいだけではなく、社会にとって大きなことだからです。
平成の時代は、情報化社会の時代と呼ばれ、有益な情報を持ち合せられているポジションにいる人の方が世の中を渡りやすい構造がありました。
そして、その情報の要を握っていたのが、電通と言えるでしょう。
なぜなら、電通のような広告代理店が広告を入れてくれて、日本のマスメディア(テレビ・新聞・ラジオ・雑誌)のビジネスモデルは成り立っているからです。
つまり、マスメディアを牛耳っているのは電通などの大手広告代理店という言い方ができ、マスメディアを支配できるということは、情報のさじ加減も電通が行えるということでもありました。
そして、今の電通のビジネスモデル(収益構造)が終焉の時を迎えるまで、電通に従わざるを得ない環境も終わらないということでもありました。
しかし、電通が赤字になりました。
ということは、今までのビジネスモデル(収益構造)が終焉の時を迎えたというサインでもあります。
とはいえ、2019年の後期に関しては、ラグビーワールドカップによる多額の臨時収入があるはずなので、一旦黒字に転じ、さらに来年は東京オリンピックがあるので、やはり来年も黒字であろうとは思いますが、このような国際的ビッグイベントによる臨時収入がない限り、増額は見込にくい状況であると言えるでしょう。
つまり電通は、平常運転でのビジネスモデルでは、もうやっていけない崖っぷちに立たされていると言えます。となると、利権構造がガラリと変わる事態が起き始めます。
だから、社会にとって電通の赤字は大ごとなんです。
先週の記事で「オリンピックの後は、既得権益者VS反既得権益者の戦いが激化して混沌とするよ」と書かせて頂いたのは、オリンピック後の電通は、より一層の混迷期に入るからです。
渡邊哲也さんがよく仰っている言葉に、
「貧しい国が豊かになると戦争が起き、豊かな国が貧しくなると内乱が起きる」
というものがあります。
国を人と言い換えてみても同じ事が言えると私は思ってます。
「貧しい人が豊かになると戦争が起き、豊かな人が貧しくなると内乱が起きる」
2020年以降の日本は、電通の低迷と同様、今まで豊かだった人の中から、今まで通りにいかない人が多発すると思われます。
彼らは最後まで自分たちの利権を固持することに必死になるでしょう。そのための内乱が起きやすくなるのです。
自分たちの利権を守り抜くために、自分たちにとって都合の良い情報ばかりを流す事は容易に考えられます。また自分たちの利権を守ってくれそうな政治家をやたら推し、否定的な政治家は根こそぎ潰すという手段も横行すると思われます。
それに流されれば、既に崩壊したビジネスモデルを踏襲することに繋がり、反って日本全体が貧しくなるのですが、彼らはそんなことはおかまいなしで、戦い始めるでしょう。
ですから、強引な言論統一や洗脳を行おうとする行為も多発すると思われますので、大手メディアが流す情報については、今まで以上に慎重に取り扱うようにしましょう。
旧態依然としたメディアの構造を壊し乗り越えられれば、社会は今よりも民主的になれると思うので、旧態依然としたメディアの情報操作の荒波を乗り越えられるように頑張って生きましょう♪
ということで、今日のお話は以上です。
来週こそは「一攫千金ってもうダサイでしょ?」と題してお届けしたいと思います。
それでは来週火曜日の7時にまたお会いしましょう♪
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こんにちは、毎日興味深く拝見しております。
私の親戚に電通と仕事をした人がいます。
「彼らは取引先にはものすごく腰が低いが、社内の目下の人間に対しての扱いはまるでヤクザ。あなたが電通と関わる仕事をしなくて本当に良かった」と言われました。
親戚は色々な立場の人と付き合いのある、グローバルに活躍する人なので、尚更その異常性にびっくりしたようです。
その話を聞く前から、あまり電通の印象は良くありませんでしたが、日本の理不尽なブラック企業がなかなか消えないのは、彼らの影響もあるのでは無いかと勝手に思っています。
おはようございます。
メディアや広告代理店などは、理想的なスローガンを世に送り出すことには性質上長けてますが、一般的な企業よりも旧態依然とした体質が強い業界だと思います。
それは、「情報」という圧倒的権力によって、自分たちへの批判を幾らでもかわすことができたからじゃないかなと思います。
私自身は、電通の人との仕事で特段嫌な思いはしたことがないですが、電通に限らずいわゆるギョーカイ及び一流企業は横柄な人の比率が高いと言えるでしょうね。
目上目下という感覚が、目上と呼ばれる人にも目下と呼ばれる人にも息づいてるから、横柄な社会を容認しているのだと思います。
自分自身がその感覚を外して付き合えば、個人レベルの日常においては、そういうことに振り回されなくにくくはなりますが、グローバルな企業で社会経験を積んできた人から見れば、異常そのものに映って然るべき状態だと思います。
それではこれからも宜しくお願い致します。