この間の記事で、2年くらい前から「後世」について考えるようになったというか、「後世」という視点を持ち合せるようになった事を書いたのですが、
この視点を持ち合せるようになってから、未来に対する視点が大きく異なるようになりました。
私たちが考える未来志向というか、未来の捉え方というのは、図にすると概ねこんな感じじゃないかなと思います。
過去があって現在があって、そして、自分の今歩いている先に未来があるように感じている人が多いと思います。
これが間違っているとまでは言わないのですが、これが私たちを苦しめる要因なのではないかなと最近の私は思ってます。
その理由はなぜかというと、後世という視点で未来を考えると、時間の流れ方が逆に感じるようになるからです。
図にするとこんな感じに。
同じように過去があって、現在があって、未来があるのですが、流れが真逆に感じるようになるのです。
「後世」という視点を持ち合せると、今までにはなかった自分の背中の後ろに、後に続く人がいるという感覚が芽生えるようになります。
つまり、今までの未来の捉え方だと、未来は「先」なのですが、後世という視点で捉えると、未来は「後」になるんです。
凄く些細な視点の違いなのですが、この視点の変換がもたらす意識変化はとても大きなことだと、今は私は実感しているので、記事を書いています。
現代の世の中は、目上の人が目下の人に顔色を伺わせる事が増えておりますが、それって結局未来の捉え方に関係があるんじゃないかなと感じています。
というのも、後世という視点を持ち合せると、見えるのは過去の背中だけ。同様に未来の人たちに見せられる自分の姿も背中だけです。
一方で、今の現代の考え方は、顔を見てしまうんですよね。ですから、顔色を伺うばかりになっている世の中の原因の一つはこれじゃないかと思ってしまうのです。
それから、一般的な今の考え方で未来を描くと、必ず自分中心に未来を描いてしまうのですよね。自分の視点の先に未来があると考えるから、そうなってしまうのです。
だけれども、後世の視点になると、そこに自分が存在していない未来に切り替わるのです。自分の背中の後ろに未来があると考えるから、自分をそこに存在させられなくなるんです。
そして、気になるのは自分の作った道のことだけ。自分が歩んで来たこの道のことだけ。
この道は後世において意味のあるものなのかどうなのか、そこが気になるようになります。
自分のことではなく、自分が作ってしまった道に対して意識が向くようになっていきます。
だから、意識せずとも無私や滅私な状態で、未来を考えられるようになるのです。
この違いは、とても大きいと思います。
だって、現代の一般的な未来の描き方は、私利私欲やエゴが強くなり、もう一方の未来の描き方は、無視や滅私な状態になっていく程の真逆の意識の違いが生まれるのですから。
そして、「過去の日本人は、後世を考える形で未来を考えるのが一般的だった」からこそ、「日本は日本であり続け、そして世界で最も歴史のある国になったのだ」と、思うようになりました。
今日は「即位の礼 正殿の儀」です。海外から多くの国王や王室の方がこの日のために集まっておられます。そこで改めて、日本の統治と他国の統治の違いについて知っておいて頂けたらなと思うので、そのお話しを掲載します。 日本の地球で希有な国です。私たち日本人のように和の形のしくみで社会が成り立っていた民族は地球の中では希有な存在ですが、私たちはその稀有さに気が付いていません。気が付いていないからこそ、私たちは苦しんでいるのだとようやく数年前に私は気が付きました。 少なくとも私は数年前まで、日本が... 【和のしくみ】日本の統治は、世界の理想型 - 竹久友理子のパルプンテ |
少なくとも現代の日本は、大人が子供たちに顔色を伺わせてばかりです。
それが子供の萎縮を作り出していることは、自分たちも通ってきた道だから分かることでしょうが、私たちも同じ事をしているのは考え物です。
※こちらは、以前私がアダルトチルドレン(現在の自分の生きづらさが親との関係に起因すると認めた人)の問題に向き合っていた時に書いた内容を掲出しています。できれば最初からお読み頂ければと思います。→0.はじめに目次はこちらから→目次アダルトチルドレンは国民病?!第五章 アダチル連鎖を断ち切るために 5-5.子供は大人の顔色と背中を見て育つから ここまで読み終えたのに、先の二項目を読んでがっかりした人もいるんじゃないかなって思っています。きっとこの本を読む方は、親に対して好きになれない感情を抱えていて、... 5-5.子供は大人の顔色と背中を見て育つから - 竹久友理子のパルプンテ |
大人が気合いをもった背中を見せれば、きっと子供たちはもっと伸び伸び自由に、そして逞しさを持ち合せるんじゃないかなと思っている人は多いと思いますが、しかしながら私たちにはなかなかできません。
その私たちが今までそうしたくてもできなかったこと!が、「子供たちのために」ではなく「後世に!」と思うだけで随分できるようになるのは、すごい事じゃないかなって思ってます。
ですから、子供たちに背中を見せたいと思っている大人諸君は是非とも、「後世」を意識してほしいなと思っています。
また「後世」という視点が腑に落ちれば落ちるほど、自分自身も生きやすくなるはずなので、是非新たな視点として持ち合せてみてください。
後世の事を考えれば考えるほど、自分がこれからどうなるかなんて事は気にならなくなります。するとまず不安が軽減します。
そして何より今の自分や未来よりも、後世のために尽くそうという気持ちが大きくなるので、何かの役に立とう、社会に貢献しようという気持ちが大きくなるんですよね。
そして、そういった気持ちの中で日々生活していると、認められているとか認められていないとかちっぽけな事は気にならなくなって、貢献したと自分が感じる満足感の中で生きられるようになりますよ。
こういう日常の方が幸せじゃないかな?どうかな?
少なくとも私はこっちのが幸せだと思ってるから、気になる人は試してみて!
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おお!なるほど!
これはこれは、目から鱗!
ゆりさん、凄いですね~!
自分の後ろに未来…納得です!
自分の前に未来がある、と思うと
確かに、自分の力で…自分中心で、
欧米的な自己選択、自己責任…の世界ですが、
自分の後ろに未来が…と思うと、
お役目に生きるだけ、成すべき事を淡々とする、
変な期待や成功体験を求めないで
スッキリ生きられる感じがします。
いや~この視点の転換は
大きい!です!
日々噛み締めたいと思います。
いつも記事楽しみにしています。
ありがとうございます。
おはようございます。
視点の違いの大きさに共感してもらえて、嬉しいです。
結構違いますよね??
後、この記事では書かなかったのですが、後ろに未来があると思うと、「今日」という日が時代の先頭という感覚も増えます。
今自分が先頭を歩んでいるのだという思いが現われるよになると、何かに追随しようという思いも減るんじゃないかなと思います。
それではこれからも宜しくお願い致します。