昨日も記事にした浜崎さんですが…
【浜崎あゆみ】NaNaのレイラに憧れ続けているんじゃないか説の検証
浜崎さんに世の中が感じる違和感は、時代のTOPを走っていたはずの人が今や時代に取り残され、遅れていると思われる時代錯誤な空気感なのでは?と思ってます。
どうしてそうなってしまうのか、その謎に迫りたいと思います。
世の中には、ついさっきまで普遍的でこれこそ真理だと思えたはずのことが、その時代を通り過ぎた瞬間、「古い」、「間違っている」、「おかしい」と感じてしまうことが多々あります。
トレンドと呼ばれるものや、その時代の思考性に蔓延る多くの考えは、この類に入ることでしょう。
どうしてこのような事が起こるかと言えば……
それは「時代の流れがそれを正当化せねばならないほどの、呪術的とも言える力を持ち合わせていたから」と、実業家であり哲学者でもある執行草舟さんは言います。
↓この本に書かれてます。お勧めです。↓
つまり、「その時代にだけにある魔法」が、その言動や認識を正当化させる力をもっているのです。
しかし、その効力は常に一時的なこと。
魔法が解けてしまえば、その時代の思考性は変に映り、非常識にも見えてしまうものです。
戦後の日本は、西洋の考えを真に受けすぎてしまった結果、
「人間は愛を体感するために生きてきた」と思い込む情報が盛んに飛び交いました。そして、多くの人がそこばかりに邁進してしまったように思います。
ちなみに私は、以前から「おしん」に蔓延る思想は気持ち悪いと伝え続けていますが、
その理由は、物凄く情愛に飢えながらも、情愛に生きることこそが、女の悲願とでも言いたげな内容でドラマが展開し続けてく所にあります。
さらに、いわゆるウーマンリブ(女性解放運動)的な発想も蔓延っており、男と張り合った末に、男と同じ土俵に立って一人前の女である的な感じの発想も多く……その結果トラブルを作っていくわけなのですが……そういった事を自己の責任であると捉えられないヒロインの存在も気持ち悪くて仕方がありません。
しかし、これが当時の女性の憧れというか、親近感を持つ女性像であったことは間違いのないことでしょう。
ちなみに、このブログでは古い朝ドラは「おしん」くらいしか言及していませんが……、他の朝ドラも似た感じです。
BSNHKでは、朝の7時15分から、昔の朝ドラを再放送していて、それを見ながら朝ごはんを食べるのがここ数年の日課なのですが、結構ひどいですよ。
ここ数年の間に私が観た昔の朝ドラ(10年以上前に放送されていた朝ドラ)は、
こころ(2003)、てるてる家族(2003)、純情きらり(2006)、どんど晴れ(2007)、ちりとてちん(2007)
くらいなのですが……
どっちもこっちも、おしんっぽい無理感が蔓延っており、びっくりするくらいにどれもこれも感情移入ができません。
どれくらい感情移入ができないかと言うと、「純と愛」なみです。
2012年に放映されたこのドラマは、NHK史上最高のクレームが入った朝ドラとして有名ですが、他のドラマも正直大差ないです。
NHK朝ドラ100作の黒歴史(3)夏菜「純と愛」に第1話目からクレームが殺到したワケ
逆に、このドラマが時代の切り替わりを裏付けるものだったのではなかろうかなと思うくらいです。
それまでは、やたら前にでる女、やたら愛を求める女、にも関わらず自己責任感がない女、だけどやたらとセンチメンタルで悲観的な女が、時代の象徴として愛され許されてたのではなかろうかと思うのです。
このような感覚が許されていたのも、言わば時代の呪術的作用と言えるもので、その時代が過ぎ去れば、感覚は反転し「受け付けない」という事に繋がっていくのでしょう。
つまり、あの時代誰もが熱狂して真実だと思っていたはずの世界は、女性が求める本質的なものではなかったと言えるのだと思います。
というか、そうだと思って突っ走ってみた結果、「それは真実の世界でないと多くの人が気が付く答えを手に入れた」という風にも言えるのではないかなと思ってます。
そして、「真実ではない」と既に多くの人が気が付いた時代の考えに囚われて生きていると、なんだかとっても寒くて、そして時代遅れのように見えてしまうのだろうなと、私は思ってます。
昨日の記事で書きたいと言っていた本題はこの事でした。
時代のトレンド、言わば「先端の考え方」に囚われることなく、日本人らしい当たり前の生き方を重ねることが、時代に左右されない軸を持つ生き方になるんじゃないかなって、思ってます。
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今回のお話を読んで、私は大好きな中原淳一さんの言葉を思い出しました。
ご存知かもしれませんが、彼は貧しかった日本人女性がどうすれば美しく(見た目も精神的な意味でも)なれるかを伝えるために命を捧げた方です。
彼の描く女性や服装は今見てもオシャレで美しく、品があります
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毎年、スカートが長くなったり、短くなったり、
ヘアスタイルもいろいろ変わったり、それから靴のカカトが
太くなったり細くなったり、そんなものを身につける新鮮さも嬉しいものです。
しかし、最近はマスコミが、人間の生き方や、ものの考え方にまで
これでもかこれでもかと流行を作って、そんな生き方をすることが、
また、そういう考え方をする方が、新しいといわれたり、
カッコイイ生き方だと考えられたりする傾向があるのではないでしょうか。
人生をスカートの長さや、ヘアスタイルのようには考えないで下さい。
いま、古いといわれている人間の習慣や生き方の中には、
事実、切り捨てなければならないようなものも数多くあるでしょう。
しかし、そんなものばかりではないはずです。
何千年もの長い年月を生きてきて、その積み重ねから、
人間を一番幸せにする基本のようなものが出来上がってきて、
それから今日まで続いているものなら、
それは、人間という動物の本質的なものだともいえるのではないでしょうか。
だから、ちょっとした興味本位な思いつきや、無責任に作り上げられた風潮で「そんなの古い」と片づけてしまえないものも沢山あるはずです。
「いつまでも古くならないもの」
―それこそがむしろもっとも「新しい」ものだとはいえないでしょうか。
人生はスカートの長さではないのです。
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これは、1971年に書かれた言葉だそうです。
私も若い頃は、流行に乗り遅れないよういつも必死でしたが、流行に乗るのって結局、周りの目を気にしてする行為なので、エゴが生まれる要因になるのかなと思います。
最近は、流行よりも自分に似合う服や化粧をし、自分の良さを発揮できる(社会に貢献できるという意味で)生き方をしようと思えるようになりました。
なんとなく今は「流行に乗る」「トレンドに乗る」という言葉自体がカッコ悪い感覚になっています。
竹久様のお話からちょっとずれているかもしれませんが、そんなことが思い浮かびました。
いつも興味深く勉強になる記事を書いてくださり、ありがとうございます。
おはようございます。
興味深い文章を紹介してくださりありがとうございます。
私も幼い頃から中原淳一さん絵が好きで、なぜこの人の描くものは色褪せずにいつ見てもお洒落で美しいと思うのかなと考えていたのですが、その理由が分かりました。
彼は人としての本質の美しさは何かが分かって描かれているから、時代を経ても色褪せることなくいつも美しいのですね。
今の世の中は昔のようなトレンドと言えるようなものが作り出せなくなりました。このような環境下の中で「トレンド」や「流行」という言葉でゴリ推しするのは、売り手側の本音が垣間見えるからこそ、消費者が興ざめするのだと思います。
服装は、相手に恥をかかせない小綺麗さとTPOをふまえて選べば、いいんじゃないかなと思うのですが、昨今の服飾業界があまりに不況なために、身体の美しさが全く反映されない服、またあまりにも安っぽい生地で作られる服ばかりになってしまいました。
感性豊かな若い時代に、美しいものに触れあうことができず野暮ったい服ばかりを着てお洒落だと勘違いしている今の若い子って、とにかく可哀想だなと思ってます。
それではこれからも宜しくお願い致します。
お早う御座います。
いつも楽しく読ませて頂いています。
【時代のトレンド、言わば「先端の考え方」に囚われることなく、
日本人らしい当たり前の生き方を重ねることが、
時代に左右されない軸を持つ生き方になるんじゃないかなって、
思ってます。】
時代は異なっても人はみな同じように生きているのですから。
【「先端の考え方」に囚われることなく】
【当たり前の生き方を】
【時代に左右されない軸を持つ生き方】
本当に大切ですね。
とても素晴らしい言葉をいつもありがとうございます。
おはようございます。
共感してもらえて嬉しいです。
時代は異なっても、源氏物語などの古い物語に感情移入できてしまうのは、人の考えや思いは基本的に変わらないからこそだと思います。
一方で、昨今のドラマは、あまりに人としてどうかしているとしか思えない言動や台詞が繰り返されるものも多数あり、どうなのかなぁと言うか……つまり先端を行こうとして空回りしてしまっているのだろうと思います。
今日も当り前の毎日を楽しく生きましょう。
それではこれからも宜しくお願い致します。
ゆりこさん、こんにちは。
いつもためになる記事をUPしてくださり、ありがとうございます。
夏菜さんが鼻にばんそうこうしている画像、一瞬ayuかと思ってしまいました。
ayuちゃん、色々なところで「なんで今更」と言われまくっていますね。
もしかしたら10月に発売される、ayuパチンコ新台プロモーションの一部なのかな?と
ちょっとだけ思いました。
実際、この本が話題になることで導入台数に違いが出るのかはわかりませんが、
本はayuを思い出してもらうただの話題作りツールで、本命はパチンコ台?
本よりパチンコの版権料の方が多分多額。
と考えると、絶妙な時期に出版されているなぁ、とも思えるのです。
パチ屋さんにayuの新台が入っていても、パチユーザーも「今更ayuかよ」と、
打ってももらえないかもしれませんが、
今この本を投入しておく事で、「あ、なんか話題になっていたな」と、
打ってもらえる可能性が多少は上がるかもしれないなぁと。
パチ系CS放送やパチ系YouTuberが取り上げて、稼働率が少し上がったりとか…。
以上ただの邪推ですが、もしプロモーションの一環だったら、
やっぱりやり方古い感は否めませんね(^^;
「M」を歌っている頃のayuちゃんは、本当にかわいかったなぁ(遠い目)
これからも、ゆりこさんの記事を楽しみにしています。
こんにちは!
あゆがパチンコ台になるんですか……。
話題にするたびに悲しくなるくらい落ちて行きますね……。
あのカリスマがパチンコ台ですか……。
しかも、毎日閉店していく斜陽産業に今さら参入してくんですね。
なんかもう……色々と可哀想すぎて……なんか……辛いですね。
プロモーションになったらいいのに……って思ってしまいました。
これからも宜しくお願い致します。