先日こんな話を書いたら↓

【気をつけよう】本物のコンサルは、金になるかどうか分からない人を相手にしない

現在のビジネスシーンにおけるコンサルの意味は、私が認識しているものとはどうも違うということが、読者さんからのコメントによって分かったのだけれども、だからこそ、私たちの国は不安定になっているのだなと思いました。

 

人はその国に生まれるのではない、その国語に生まれるのだ。

先日実施した無料講座では、スピリチュアルに言及したのですが、私が与えられた時間の中でお伝えする本題は「言葉の曖昧さから生まれる誤解とその弊害」でした。

そしてその思いが乾かぬままの時に、「コンサルという言葉にもとてつもない曖昧さが宿っていたのだな」と知ることになりました。

そして、今日改めて聞いていた居島一平の歴史マジやばくね?にて、だからか……と腑に落ちる思いがしました。

↓腑に落ちた動画はこれ↓

https://www.dailymotion.com/video/x7bope7

ここで居島さんは

「一つの言葉は一つの定義。同意語とは別で、ちゃんとそのような意味をなされなくてはならない。これが人の世を律し、秩序を保つことに繋がる」と仰っていました。

以前三島由紀夫の話を聞いたときは別軸の事が頭に宿っていて、

↓このこと(ぶっちゃけバイな事情とか……)↓

ようやく三島由紀夫が分かった気がする。

だからこそこの面ふまえた上で、「死に至った三島由紀夫について、居島さんはどう思うのだろう」ということにしか興味がなくて、だからこそ三島由紀夫が残してくれたもっと大事なことに耳がいきませんでした。

なのだけれども、今回はたまたま言葉の定義の曖昧さは世の中の混乱に繋がるということが身に染みて理解できていた時期だったから、アンテナは違う部分に反応ました。

同じ話を聞いていても、人って時と場合によって、違う物事に反応するんだなって強く思ったけれども、今日は国語の大切さを改めて胆に命じる機会になりました。

だって、人はその国に生まれるのではない、その国語に生まれるのだ!から。

 

マザーテレサは言いました。

マザーテレサは言いました。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

と。

 

そして、改めて思考の後に訪れる言葉が曖昧であることは、とても危険であると思いました。

 

私たちの母国語、日本語・国語には、「雨」一つをとっても400語を超える雨の呼び名があります。

日本情緒あふれる「雨の呼び名」を紹介 一説には400語超とも

それほどまでに言葉の語彙を覚えることは、面倒くさいという思いも生まれるものですが、どうして祖先たちはそれほどまでに呼び名を変えてまで似たような表現を違う言葉にしていたのか……その気持ちは今になって分かります。。

私は、できるだけ曖昧さを排除したかったからではないのかなと思います。

スピリチュアルやコンサルなどの言葉に含まれる意味はあまりにも多岐に渡り、それゆえ人は混乱しています。

であれば、雨のように些細に違うニュアンスの言葉をどんどん作った方が良いように思うのですが、今時は融通がきいて曖昧な表現である方が、使い勝手が良いという側面が強くはたらいてしまっているようです。

そのため、それぞれが持つ意味合いで運用すれば良いとなっているのですが、それによって起きているのは秩序の乱れです。

映像などに常時触れあえる環境になった私たちは、言葉無くとも分かり合えるような錯覚を招き、それゆえに言葉を疎かにしてしまったかもしれません。

 

広告系の仕事は新語の開発に命かけてます。

また、私のような広告系の仕事に携わった人々は、新たな造語を生み出したり、本来同じ意味である言葉も新鮮さを与えるために敢えて言葉を変えてみることに命をかけている所があります。

なぜなら、広告業界で二番煎じはダサイからです。少なくとも私が業界で働いていた頃は、自分たちが最先端でなくてはならないという気持ちを持ってました。

しかしながら、この努力が、言葉の混乱を増やしてしまったことは否めないでしょう。

本当に申し訳無いことをしたなと今は思います。企画を通したい一心で、何かと新鮮味溢れる言葉(主にカタカナ語)を多用し、それが新たなトレンド的な感じを訴えました。決して新たなトレンドでは無く、単に言葉を換えて、新鮮味を出しただけなんですけれど……。

ただし、そんな雰囲気を企画書一杯にちりばめ続けた結果が、今の日本の混乱だと思うと、本当に時朽ちたる思いで全身が枯れてしまいそうです。

本当にごめんなさい。

あの時の私に「目先の利益のために」という思いは特段なかったのですが、企画を頼まれた以上は、企画は通したいものです。

そして、その頃の私には常に「新しさを与えないことには企画は通らない」と思っていましたから……結果あのような事になったのだと思います。言い訳するようで申し訳無いですが、当時そのような思いの人は私だけではないでしょうが……私を含めたそういった広告業界全体の努力の爪痕が、結果世の中を混乱させることになってしまいました。

本当にごめんなさい。

 

広告業界から離れると、日本語こそ楽しい。

毎日のように新たな企画書を提出しなくてはならない時代に生きていた時、一番都合の良い言葉は何より「カタカナ語」でした。

あまりみんなが理解していないであろう言葉、だけれどもキャッチーでお洒落で新しく感じる言葉を、私はずっと探し続けていました。

その結果が、世を混乱に導くきっかけになるとは、当時は思いもしません。もちろん同業者の人も皆、同じ気持ちだろうと思います。

私は会社を辞めてから、あまりに刺激的でない日常に狂いそうになる気持ちを多々抱えましたが、それでも今の日常を受入れ生きていたら、ようやく国語の持つあまりにも美しい世界に、そして、日本語が持ち合せる的確な語彙に魅了されるようになりました。

商業ベースで考えると、日本語のテンポはあまりにゆったりしていて、あまりに平坦で、あまりに淡々としているようにみえます。ですから性急な利益を得るためには、国語のテンポは無価値に見えるように思います。(経験談)

しかしながら、それを忘れてしまっているから、私たちは苦しんでいるのだと今強く思います。

国語に秘められた意味をきちんと理解した時、それぞれの苦しみは終わるのではないかと、今は思います。みんなが理解し直せば、それこそ社会の悪循環はここで打ち止めになるのではないかと思います。

私たちは、ただ日本という土地に生まれただけではありません。二千年以上続く日本という場所に宿った言葉の上に、意識を宿す民として生まれたのです。

そして、その意識の上に立つ民にとっては、そもそも幸せであることはあまりに当り前の日常なのです。みんなでそれ思い出していくために、日本語大事にしていきませんか?

私たちの国語である日本語は、本当に素敵な言葉ですよ!

今は昔の表現が差別用語だなんて言われる事も増えて、本来意味のある国語がどんどん使えなくされたりしてますけれど、その意味の深淵は決して差別的で無く、事実をありのままに分かり易く伝えていただけで、それを率直に伝えられる我国には、そもそも差別という感覚が無かったのだなと、今は思います。

 

大事にしていきましょう!国語!

これを大切にする事が、私たちを救う道だと私は思っています。

 

 

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takehisayuriko

View Comments

  • 塾講師やってる知人が、
    全ての学力の根本は国語の理解力だって言っていて、
    なるほどと思いました。

    理数系や英語やどんな外国語も、結局日本語がわからないと
    出題の意味を理解できずにどんな問題も解けないからです。

    心屋信者さんはじめスピ系によく見られる意味不明なポエムは、
    日本語が難しくてイメージの世界に逃げてるんだなと思っています。

    だから悲しいですが、彼らに何を言っても
    理解してもらえないのかなあと諦めております苦笑
    (これもある意味、波動の乖離?)

    • おはようございます。お返事遅くなりました。
      確かに、小学生の算数とかも、そもそも国語の理解力が伴っていなければ解くことそのものが無理なことって沢山あると思います。
      義務教育で国語と国史に力を入れてほしいなと思います。

      それではこれからも宜しくお願い致します☆

  • こんにちは。

    言葉って大事ですよね。
    以前、竹久さんが漢字について書いていましたが、日本語(日本語だけじゃなく、他国語も、その国の人達にとっては同じくらいなんですけど)って、本当に大切に使いたいなぁと思います。

    今回の記事に、自分なりの意見をちょっと補足させてもらうと、言葉って単語だけじゃないんです。
    特に今どきの広告業界ではそういう部分があると思うのですが、瞬間的に認識し、感情に訴える(揺さぶる)ためにキャッチーな言葉を使ったり作ったりしがちです。
    で、曖昧さを排除するために、いろいろな言葉を作っていくというのも一つの方法ですが、一方で、言葉によるコミュニケーションは、単語のやりとりだけではなく、文脈・背景、さまざまなものが絡み合って意味を形作ります。
    僕はビジネスの世界に生きていますので、竹久さんのおっしゃるように曖昧さを排除するように言葉を選び、補足説明をし…というやりとりが多いのですが、例えば俳句のように、5・7・5という限られた文字数の中で、いかに想いを伝えるかというのもまた日本語の良いところです。
    その中では、ひとつの言葉に複数の意味を持たせたり、文脈・言葉の流れから全く違う意味を汲み取ったりします。

    LINEなどの普及で単語だけのやり取りや、動画や音声によるやり取りが簡単にできるようになると伝えられる情報量も多く、便利な部分もすごく多いのですが、一方で、相手の心の内を慮る繊細な部分が失われていってしまうのではないかというところをちょっとだけ危惧しています。

    もちろん、それが成り立つのは言葉を発する方、受け取る方、双方の知性と教養が重要になってきますので、教育って大事だなぁ…って思います。

    • おはようございます。お返事遅くなりました。
      言葉を含めて最近痛感しているのが、何事も金儲け優先になると、歪むんだなと思います。
      広告業界が求める言葉のイメージは、もちろん消費動向を活性化させるためであって、そういうのが積もり積もると大切な言葉がおかしくなるものです。
      仰る通り、俳句の世界とかの単文は本当に素晴らしい文化で、毎週プレバトで俳句の勉強をしているのですが、俳句の世界観の奥ゆかしさに毎度魅了されています。
      ここ数年毎週プレバトを見ていて分かったのが、あの単文でも言葉の使い方次第で、多くの人が同じ映像と同じ思いを共有できるということ。本当にこれって凄いなと思います。まわりくどくならないシンプルな文章で、あのように同じような映像と意味を伝えられるような言葉の表現を自分に取り入れたいと思っているのですが、なかなか難しいですね。
      また、年々映像とメールとか進化によって、長い文章を書くのが苦手になっている人が多いみたいです。読むと書くとは違う能力ですが、自分の為にきちんと書く力を身につけた方がいいよなぁといつも思っています。

      それではこれからも宜しく願い致します。

  • こんばんは。いつも楽しみに拝見しています。

    わたしの心理学の師匠はこのマザーテレサの言葉の中の「思考」と「言葉」を
    入れ替えたほうがいいと言います。

    言葉に気をつけなさい、それはいつか思考になるから。
    思考に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。

    わたしもこのほうが実はしっくりきたりしてます。

    日本語は、母音を主体に音声認識をする、世界でも珍しい、
    とても特異性がある圧倒的に少数派の言語ですよね。

    殆どの言語は子音を主体に音声認識をする、どちらかと言えば「威嚇をする」言語。
    母音を主体に音声認識をする日本語は「融和をする」言語です。

    これらはどうやら、それぞれの言葉が生まれた(自然)環境が影響しているようです。

    何千年も続く豊かな自然が
    わたしたち日本人に、融和する母音語をもたらしてくれたので、
    母音語の使い手は自然とも融和します。

    母音を言語脳で聴き取り、身体感覚に結び付けている日本人は
    母音と音響波形の似ている自然音もまた、言語脳で聴き取っています。

    いわば、自然はわたしたちの脳に"語りかけて"きますから
    当然母音の親密感を、自然音にも感じることができます。

    一方、母音を右脳で聴き流す脳は、自然音もまた聞き流します。
    彼らの脳に自然は語りかけてはこないはず。
    そして多分、自然は彼らと対峙している。

    だからこそ、戦って支配するというスタンスの取り方しかあり得ず、
    「統制をとる」というかたちの調和しか思いつかなかったのではないでしょうか。

    西洋や大陸文化(思考)と日本文化(思考)の違いは
    その辺りにもあるかも知れませんね。

    ちなみに、母音脳になるか子音脳になるかは
    6歳くらいまでの養育者の語りかける言語で決まるそうです。
    なので、就学前に「英才教育」として国語以外を学ばせることは

    日本人の立場からすると、あまりお勧めしたくないなーと思っています。

    • おはようございます。
      頂いたコメントを読みなながら思い出したのが、虫の声の違いが分かったり、その響きに美しさや安らぎを感じるのは日本人くらいと、どこかで聞いたことがあります。
      このような価値観も、自然と調和した生き方と言語によるものなのでしょうね。

      明治の時代海外文化が一気に入ってきた時、明治の人たちは概念になかった言葉にいちいち漢字を当てはめ、そして新しい言葉を作り出しました。
      最近IT関係のトリセツとか読んでいると、一体どこの国の言葉なのかさっぱり分からなくなってしまうことが多々あります。
      そして、こういうのが続いていくうちに、本来の日本語とはかけ離れたものになってしまうのではないかと……コメントを読んでいて感じました。

      やっぱり日本語大事にしていきたいですね。
      どうぞこれからも宜しくお願い致します。

  • いつも貴重なお話しをありがとうございます。
    国語繋がりではありませんが、最近言葉に関する書籍で気に入ったもので、
    「I Love Youの訳し方」と言う書籍があります。
    英語で言うと非常に短い文章なのですが、それを日本語で表現すると、
    これほどまでに気持ちの伝え方があるんだと感心しました。
    ちなみに…ですが、私はしゃれた言葉をお相手に告げられるほど語彙力はありませんw

    • おはようございます。
      以前ケントギルバートさんが、英語を日本語に訳すのは簡単だけれども、日本語を英語に訳すのは難しいと仰ってました。
      https://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150325/dms1503251140002-n1.htm
      日本語には多様な表現があるので、訳す時はいろいろな表現ができて楽しいのだけれども、多様な表現があるものを英語にするのは逆に難しいと。
      そもそも持ち合せている言語の多様さを大切にしていきたいですね。

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