※こちらは、以前私がアダルトチルドレン(現在の自分の生きづらさが親との関係に起因すると認めた人)の問題に向き合っていた時に書いた内容を掲出しています。できれば最初からお読み頂ければと思います。→0.はじめに
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アダルトチルドレンは国民病?!
第三章 戦後教育・戦後社会とデュープス
「革命」と言うと大ごとだと思われるかもしれませんが、残念ながら、現代人の多くはいわゆる革命思想の中に生きてしまっています。
ですから、ここで改めて革命思想について整理していきましょう。
革命思想に必要なのは、
①現状に対する不満が顕在化していること。
②不満の対象物を敵視する感情を持ち合わせていること。
③敵視する相手を倒せば(変えれば)、現状が良くなると思っていること
です。
親を憎いと思っている人の気持ちは、大概の所ここに収まっているのではないかと推察します。
誰でも日常に対して不満や不安を持ち合わせる時があります。しかし、このような不満や不安を解決するために最も必要なことは、外界を敵視することではありません。
「どうして自分の心が不安や不満を持ち合わせているのか?」ときちんと向き合うことです
問題なのは「あなたの中でどうしてこのような思いが生まれてしまうのか」ということです。
問題は私たち自身の中に必ずあるのです。
しかし、私たちの日常にあふれている思考性の中では、自分に向き合っているようで、実は向き合えていません。自分と向き合わずに、自ずと外界のせいにしてしまいがちなのです。
例えば、もっと給料がほしいと思いながら、会社の事が嫌いだと思っていたり。そうかと思えば、会社で認められる存在になりたいと思っていたり。だけど、会社で本領が発揮できないのは、上司のせいだと思っていたり。はたまた、結婚すれば、全て解決できるような気になったり。そうかと思えば、宝くじ屋の目の前を通って、三億当たったら全てがバラ色に変わる妄想をしてみたり。
はい(笑)キリがないので、ここら辺でやめますが、戦後世代の私達の思考性には、自分の心持ちにしっかりと向き合うことなく外部に問題があると思い込み、解決しようもない内容で解決を試みようとする傾向があります。
一体、この例題の人の本質的な問題は何でしょうか。現状に満足していないということだけは、この文面からは分かりますが、本質的な問題は何一つ見えてきません。
つまり、自分の抱えている本質的な問題を見抜きもせず、それによって生じた外界的な問題に悪態をつき不満をもらしているだけなのです。
そして、この何気ない私達の思考性に革命思想が潜んでいます。私達は外界にあるあらゆるものを敵視することで自己の正当性や自己評価を作り出そうとしてしまう思考癖から抜けられないからこそ、様々な問題を生み出しています。そして、一向に問題解決に導かれない日々を送ることとなり、心が閉塞していくばかりになっています。
なぜ私たちの思考性が自分たちでも気がつかない間に革命思想になってしまうのか、その理由を学校教育の中にある指導から見つめていきたいと思います。