【虎ノ門ニュース】番組終了とDHC渋谷スタジオ

経営上の判断で、虎ノ門ニュースが無くなってしまうのは悲しいですね。

その経営上の判断について、私なりに推察してみました。

 

問題は虎ノ門ニュースではなく、渋谷スタジオでは?

来週突如、虎ノ門ニュースが番組終了することが公となり、保守界隈はちょっと気持ちが不安定になっています。

内部の人は至ってシンプルな経営判断と仰っているものの、巷は陰謀めいた情報(言論弾圧など)も飛び交ってます。

またyoutubeの収益では賄えなくて持ち出しが多かったという話が飛び交っていますが……これも一つの理由でしょうが、DHCテレビが虎ノ門ニュースだけをやっていくのであれば、なんとかなっていたんじゃないかなぁと私は思っています。

っていうか、今回の番組終了の原因を「虎ノ門ニュース」単体で観ようとしている傾向が強くて、それがおかしいんじゃないかなと私は思っています。

だから、憶測ながらも推察的な記事を書くことにしました。

 

なぜなら原因は、虎ノ門ニュースにあるのではなく、DHC渋谷スタジオの存在にあると私は思っているからです。

 

共同通信会館取り壊しとDHC渋谷スタジオ

DHCテレビは、共同通信会館にある虎ノ門スタジオ拠点に配信している「虎ノ門ニュース」だけをやっているのではなく、高校生向けの番組や中年女性向けの番組も制作して配信している会社です。

また、高校生向けや中年女性向けの番組は、渋谷の自社スタジオ(DHC渋谷スタジオ)で撮影しています。

ただし、虎ノ門ニュースが開始された2015年4月の時点では、自社スタジオは共同通信会館にある虎ノ門スタジオだけでした。その頃は虎ノ門ニュースの認知度も低かったのですが、じわじわと人気が出始め、番組開始数年後には、数十万再生されるのは当たり前の人気youtube番組に成長しました。

そして、渋谷スタジオを設立させることに踏み切った2019年頃には、虎ノ門ニュースの番組再生数が100万回を超えることも当たり前になっていたので、新スタジオを持つことは今後の事業拡大に向けて当然の成り行きだったと思います。

また渋谷スタジオを設立させることになった背景には、現在虎ノ門ニュースが配信されている共同通信会館が2023年に再開発のために取り壊しになることもあったでしょう。

ですから、虎ノ門ニュースも共同通信会館の閉鎖時期に合わせて、虎ノ門から渋谷にスタジオを移動させる予定だったのではないかなと思います。

しかしながら、渋谷スタジオの運用が当初想定していた結果を全く生まず、お荷物施設になってしまっていたことが、今回撤退せざるを得ない事態になったのではないかなと、私は考えています。

ニュース女子終了、女子高生企画は空振りの渋谷スタジオ

2019年に開設されたDHC渋谷スタジオは、DHCの新たなファン層(若年層)を獲得するために開設されたと、当時のプレスリリースには書かれていたと記憶していますが(うる覚え)、スタジオ開設の背景に共同通信会館が取り壊しになる事態を想定した上でのことなのだろうと思っています。

虎ノ門ニュースが絶好調の間に、新しいエリアの支持も獲得し、その上で虎ノ門ニュースを渋谷に移動させる段取りがあったのではないかなと思っています。

また2019年当時は、民放(東京MXなど)でも放映されていた「ニュース女子」の制作をDHCテレビが手掛けていたことも経営分析として見逃せない事柄であると考えます。というのも、渋谷スタジオができる前は、「ニュース女子」六本木のベルファーレで撮影していましたから。しかし、「ニュース女子」を渋谷スタジオに移すことで、制作費の採算はトントンのレベルまで持って行けるという算段があったのではないかなと思っています。

しかしながら、渋谷スタジオの収入の要であった「ニュース女子」はスポンサー(DHCではない)が降りてしまったことにより、2021年に番組が終了します。

このことによって、渋谷スタジオの赤字化が急激に進んだことは容易に想像できます。

さらに、渋谷にスタジオを作ったからには、youtube視聴者層である若年層の支持を得ようと、オルガン坂生徒会というチャンネルを作って、若年視聴者層の支持拡大の努力を続けますが、どれも空振り。しかも、結構な人気タレントを使った番組を連発していたのに、どれも空振りに終わりました。オルガン坂に使った制作費はかなり高額であったのではないかと見受けられます。

最終的にオルガン坂は、高校生に向けて虎ノ門ニュース的な情報を伝える番組のみに絞られることになりましたが、この視聴者層は当然ながら虎ノ門ニュースともろ被りで、新たな視聴者層の獲得には繋がりませんでした。

これではまずいと、DHCのメインターゲットである中年女性向けの番組「ときめきBBA」を今年6月から始めましたが、これがさらに赤字を上塗りし足を引っ張ることになったのではないかと推察しています。(「ときめきBBA」はそこそこの有名中年女性タレントを多用しているので、制作費が過去のオルガン坂と同様にかかっていると予測されるが、今まで以上に再生回数が低い)

 

もちろん虎ノ門ニュースの収益も減っていたでしょう。

また、虎ノ門ニュースに限ってお話すると、2020年の米大統領選以降の広告収入がキツクなったことも考えられるでしょう。

保守系youtubeチャンネルは2020年以前もアカバン騒動が度々おこっており、再生回数はあるのに、想定している収益が入らなくなるということは当たり前におこっていました。

↓くわしくはこちら↓

その上2020年の米大統領選挙辺りから、その締め付けがさらに厳しくなりました。2020年は米大統領選以外にも、新型コロナのことで「陰謀論」認定されることがやたら増えました。それも合わさってこの頃から政治的発言に対する締め付けがやたらときつくなりました。そして、「広告剥がし」という言葉が新たに作られる状態にもなり、政治系youtuberの収益は全体的に低減することになりました。

 

ですから、虎ノ門ニュースだけがその環境に当てはまらなかったことは考えにくく、当然虎ノ門ニュースの広告収益も以前の何分の1かにはなっていたことでしょう。また、再生数がうなぎ上りだった2017年から2020年と比べ、ここ2年はあからさまに再生数も減っていたため、追い打ちをかけるように収益減が起きていたことと思います。

このような環境下もあって、本来であれば共同通信会館の閉鎖に伴い渋谷スタジオに移動するか、新しいスタジオに移動するかを考えていたのではないかと思いますが、どちらの方向性も厳しい状態におかれてしまったのではないかなと思います。

なんせ、トリプルパンチですものね。 渋谷スタジオの想定外の赤字(ニュース女子の終了)とそれを打破するための企画でさらに赤字(オルガン坂&ときめきBBA)、さらには虎ノ門の収益源に、共同通信会館の閉鎖に伴うスタジオ引越し。

あ!4つだから、クアドラプルですね。

度重なる赤字の連続が続いてしまえば、企業判断としては撤退せざるを得ないでしょう。

あくまで推察と言う名の憶測ですが、私はこう考えます。

こう考えると、百田さんが「シンプルな経営判断」とだけ仰り、それ以上のことは何も言わない理由も見えてくるのではないのでしょうか。

だって、渋谷スタジオのせいで~とか、共同通信会館が閉鎖するとか~とかなんつう言い訳なんて、一流の人ほど口にしたくないものですよ。

だから、あーいうシンプルな回答になったと、私は考えますが、みなさんはどう考えますか?」

 

追記

この記事書いた後、DHCがオリックスに買収されたという記事がでたので追記記事書きました。

よければご確認ください。

【追記】虎ノ門ニュース終了とオリックス買収

2022年11月11日

 

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3 件のコメント

  • こんにちは

    お金とか、経営方針、求められる動画の形式、一定の役割を果たしきったなどかなと思いました。

    ほとんど同時にTwitterが「プラットホームフォーム」として機能にうつったことが救われますね。三菱銀行系ががっつり入ってるのも興味深いです。←もう一年早ければとは思います。

    • こんにちは。
      オリックスの買収もあったんですね。
      だったら、そっちの影響の方が大きいでしょうね。

      これからも宜しくお願い致します。
      まとめてお返事しました♪宜しくお願い致します。

  • 太田 へ返信する コメントをキャンセル

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