金曜日は「教えて!波動相談室」のコーナーの日です。
こちらのコーナーでは、読者の方から寄せられた質問に、波動の見地からお答えしていきます。
また、波動の見地からお答えするものの、これは私の個人的見解にすぎません。
ですから、これだけが正解ということはもちろんあり得ませんから、「意見やアドバイスの一つ」として参考にして頂き、その上で自らで答えを見つけて頂けたらと思ってます。
どうぞ、この点お含み置き頂きました上、お読みくださいませ。
本日頂いたお悩みは、「言葉使いの悪いマナー講師について」です。
40代女性・羊の森(農家)から頂いた質問です。
ではまずは相談内容をご紹介致します。
先日、テレビに妙に言葉使いの悪いマナー講師が出ていて、しかも指導してる内容が、マナーに精通していない私でさえも首を傾げるものばかりでした。
ある程度のマナーは必要ですが、なにも重箱の隅をつつく様にダメ出しして場合によっては人格否定までして…マナーは人と交流する上での潤滑油になるはずがサンドペーパーになってる気がします。
更に気になったのは、そのマナー講師は片付けをしないから家は乱雑状で、休日はパンを噛りながらメールチェックして、パンくずはパッパと払う云々…とかなりギャップがあり、彼女にしてみればマナーは「最大の嘘」なのだとか。
私にはそれが引っ掛かります。
私は美輪明宏さんのファンで、美輪さんの著者を色々読んでいて、美輪さんが仰るのは「エレガントな女性は総合芸術」 見た目だけでなく、言葉使い、所作が美しく、素敵なインテリアで暮らし、丁寧な生活を送っている人…マナーに精通したエレガントな人はそんなイメージを持っています。
ですので、マナーは自然に出てくるもので、嘘ではないと思うのです。
かつてイロモノ扱いされていた叶姉妹は、雰囲気がよくて相手に恥をかかせない思いやりがあり、「また会いたいと思う素敵な人」と最近では評価が変わっています。 素顔は真面目なEXITや実は周りに気配りできるフワちゃんやファーストサマーウイカちゃん、おっとり上品阿佐ヶ谷姉妹など、今の時代は、「優しい」「真面目」「品がいい」人たちが視聴者に支持されています。
マナー講師ももっと上品で洗練された方がテレビに出て欲しいのですし、マナーも優しく教えてもらいたいと思うのですが、それは甘えなのでしょうか。
また今日のお答えポイントは以下2点とさせて頂きます。
①時代錯誤なテレビ局のノリ
②本学を失って、本末転倒
この2点に沿ってここからお答えしていきますね。
羊の森さんが仰ってたテレビ番組というのは、先日大炎上となったNHKのチコちゃんの話でしょうか。
21日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」に鬼マナー講師の平林都さんが出演。厳しい指導に、スタッフが泣き出す事態となり、ツイッター上では「マナー講師」がトレンド入りした。 番組では「フォークの歯が4本なのは、スパゲティを上手に食べるため」という説を立証するため、歯が2~5本のフォークを用意。スタッフがそれぞれのフォークでスパゲティを食べ、どれが一番マナー的によく食べられるかの実験をした。 「チコちゃん」出演の鬼マナー講師が炎上 スタッフ泣き出し「あんたが下品」「気... - デイリースポーツ online |
違ってたら申し訳ないのですが、概ね似たような話だと思うので、チコちゃんで出演されていたようなマナー講師であるとイメージしてお話を進めていきますね。
とか言いつつ、私は炎上してたというニュースしか見ていなくて、本編は見ておりません。その点予めご了承頂ければと思います。
まず、マナー講師云々の問題以前に、テレビはこういうものという割り切りを持たれることが大事かなと思ってます。
そのためにまずはこちらの動画をご紹介しますね。
こちらの動画では元テレビディレクターのさっきーさんが製作者側の意図を詳しく解説してくださっています。
簡単にテレビ側の意図を要約しますと
となります。
今回炎上した番組もこの大好物が羅列されていましたから、番組側はさっきーさんが仰ったような意図を元に制作し、「ウケル」と思ったんだと思います。
そのウケルと思っている感覚が、今や完全にズレていることの表れだと思います。
かつての時代は、こういう感じの番組がほとんどだったので視聴者もそういうシチュエーションを見慣れていて逆に楽しんでいた部分もあったかと思いますが、視聴者側の意識変化と制作側の劣化が相まって、見るに耐えかねるレベルに落ちてしまったんだと思います。
マナー講師を擁護するわけではありませんが、局と一緒にかつてのノリでやってみた結果、時代錯誤な産物になっていたということなのではないのでしょうか。
ここからは、マナー講師が「マナーは最大の嘘」と言っていた点について解説していきます。
この言葉から分かることは、マナー講師がマナーを末学だと思っているということとです。
末学とは木で例えるなら、枝葉の学問です。
枝葉ですから、幹となる本学がきちんとしてなければ意味がありません。
そして、「マナーは最大の嘘」と言ったマナー講師には、本学の基礎もなかったということの表れだと思います。
だから表層のマニュアルに依存しなければ、自分が保てないのでしょう。
マナーばかりが騒がれる現代ですが、全てのマナーは当たり前の躾(しつけ)ができていて意味があるものだと思います。
躾という漢字は、身を美しくと書きます。
基礎の躾がなっている人は些末なマナー云々はさておき、常に品を醸し出すことになります。
また、古来より日本人が大切にしてきた躾は、本学だったということだと思います。
しかしながら、現代は躾をネガティブに捉える傾向が強く、そこをきちんとやりません。
だから末学のマナーで上辺だけ保とうとするのですが、本学なきマナーに応用が利くはずもなく、それゆえ心のこもらない嘘っぱちになるのだと思います。
こういう世の中の感覚のズレを羊の森さんは感じ取ったのではないのかなと思います。
羊の森さんの感覚が正しいと私は思います。
また優しいマナー講師もいるかと思いますが、テレビに出ているようなノリのマナー講師は多いでしょうし、表層しか捉えていない(本学がなくて末学で繕ってるだけ)も多いでしょう。ただし、そういう人を変えることは残念ながらできないので、割り切った目線でこちらが見ていくことが必要かなと思います。
そして、世の中はこういう形でズレている部分もあると認識した上で、今のご自分を大切になさってください。
ということで、今日の波動相談室は以上となります。
羊の森さんのご質問に答えられたでしょうか。
どうぞこれからも宜しくお願い致します。
こちらのコーナーでは皆さんのお悩みを受け付けております。
ご相談がある方は、下記リンクの「相談室ポスト」からご投稿ください。
↓相談ポスト↓
View Comments
質問に答えてくださり、ありがとうございます。
質問を送信した後になって、「あー、長々と書いちゃった。論点どこ?ってなっちゃった」と感じていたのですが、丁寧に答えてくださり、竹久さんの優しさに感謝です。
末学と本学という言葉は知らなかったのですが、モヤモヤしていた感覚はこれだったのかと納得しました。
それにしても、テレビの製作側の時代錯誤にはあきれますね(^_^;)
学生時代、流行っていた音ゲーがあって、何ヵ月も経って「今、若者の間で流行ってるゲーム」なんて紹介されて「今頃取り上げてるんですか」と思ったことはありますが…。
割りきりって大事ですね(苦笑)
そういえば、少し前にNHKのEテレで「若者が使う言葉を大人が不快に思う理由」を小学生に解説する国語の専門家が出演してらして、とても丁寧な言葉使いで、本来はこのような方にマナー云々も解説してほしい所ですが視聴率が取れないのでしょうかね。でも、そこをおもしろくするのがプロなはずですが…。
色々思うことはありますが、とてもスッキリしました。ありがとうございます
こんにちは。
スッキリしたとお聞きし安堵しています。
記事で紹介していた動画では、プレバトなどに出演されている俳句の夏井先生が取り上げられていましたが、あの番組は本当に上手に作られていると思います。
俳句を扱うことで、古き良き日本の言葉を覚えたり、表現を知ることができますし、それぞれの感性によって作られた俳句を味わうのも日本ならではの楽しみ方でしょう。
仰る通りマナーの分野も同様に分かり易く面白くできる方法はあるのでしょうけど、言うは易く行うは難しなのかもしれませんね。
それではこれからも宜しくお願い致します。