事実は小説よりも奇なりと言いますが……。
ここのところ毎日ニュースの一面となっていた山口の4630万円の話ですが、誤送金された町民が昨日逮捕されましたね。
とりあえず逮捕されたことによって、この件は一件落着な感じになっていくのでしょうが、この件不運と言うべきというかなんというか……釈然とできない気持ちを持ち合わせている人沢山いるんじゃないでしょうか。
だって事の発端は、町役場のミスですからね。
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役場がミスしなければ、こう言う事になってなかったんだよなぁとついつい思ってしまうのは私だけでしょうか。
それからもう一つ気になることがあってそれは、なぜ銀行は間違いに気が付かけなかったのか?ってこと。
こっちも役場のミスと同じくらいの問題ではないのかなぁと思うのです。
だって、役場は給付金支給だと言ってないはずがないですし、そうなればなぜ1件だけ?しかも4630万円も?ってなると思うんですよね。
だから銀行が確認作業をしていたら、まさかの悲劇は起こらなかったと思うのですが……、まぁそんなこと言っても後の祭り。
とにもかくにもこんなにも偶然って重なるものなんだなぁと思ってしまいますよね。
だって、たまたま送金されてしまった相手も、なかなかの人物でしたしね。
なかなかの人物だったから、逮捕されるまでお金も返さない逃走劇を繰り広げることになったわけで……なぜ間違って彼に送ってしまったのだろうと思うけど、これが偶然が起こす奇跡なんだろうね。
ちなみにご送金相手は、若い頃から万引きの常習犯で…
卒業文集の「もしも、地球最後の日が来たら?」という欄には「持ち金をつかいはたす」と回答する人でした。
いやほんと、なんでこの人が誤送信相手だったんだろう、つくづくついてないって思うけど……ご送金された相手側からしてみたら、千載一遇のチャンスにしか見えなかっただろうな(笑)
彼の視点で見ると…振り込まれた瞬間は、幸運にしか見えなかっただろうね。
ほんと今回のお話はドラマみたいだなと思うけど…今回みたいなあまりに出来過ぎた偶然って、ドラマや小説にすると案外面白くないものなんだよね(笑)
だって、設定が安直過ぎる上にあり得ないのオンパレードの上に、ある程度先が読めたら、読者の好奇心はそそられないでしょ。
このお話はリアルガチだったから、みんなの注意を集めたけど、フィクションだったら始まりの設定(職員が間違って4630万円を犯罪者に振り込んでしまう)という時点で、出落ちというか設定負けになって話としては面白くなりにくいと思う。
また事実は小説より奇なりと言うのは、フィクションであれば避けてしまう設定やトリックがリアルな場で堂々と使われてしまうことにあるのだと思う。だから結局事実の方が面白いことになってしまうのだと思う。
今回の事件なんてまさにそうだよね。
ただ今回誰もがこういうまさかの偶然を目にしたから、今後フィクションでこのような出来過ぎた偶然があっても臨場感を持って見てもらえるから、これからはこういう設定は普通になりそうだけど…っていうか、このお話はどこかで小説になったり漫画になったりすると思うけど、それにしてもほんと出来過ぎた話だなって思う。
リアルが引き起こす偶然ってほんとすごいし、不思議だね。
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