小笠原諸島に限らず、離島って行くまで半分以上の事は見えないものなんですよ。
ということで先週の今日(22日)から26日まで小笠原の父島に旅してきました。本当は27日竹芝着の予定でしたが、台風の影響で一日早く船が本土に戻ることになり(小笠原を往復する船は1つで、週に1便しかないため)、予定よりも短い旅になってしまいましたが……やっぱり…「行く」と「想像する」では違うものですね!
今までイメージでしか捉えられなかった小笠原のことが、たった数日足を踏み入れただけでも段違いに理解できるようになりました。
たとえば、島の場所。
島に足を踏み入れるまで、私は父島のことだけに限らず、小笠原諸島全体というか…近隣の島の名前や位置がどうしても覚えられなかったのです。
ただ毎度の事ながら…なぜだか行ってしまえば、すぐに覚えられます。
それはきっと船から島を見る事で、どこにあるのかの実感が沸くからなのだと思いますが、このような単純な地理に限らず、島というのは行って初めて身体に馴染むものだなぁと思います。
それから、今回小笠原に行って見た事で、第二次世界大戦の太平洋側の戦いの部分がすっと理解できるようにもなりました。
小笠原は硫黄島を中心に、第二次世界大戦でアメリカとの地上戦が行われた場所なのですが、
私は島に行くまで「どうしてこの場所がアメリカに狙われたのか?」が分からなかったのです。ただ島に行って山を歩き、その山の中でガイドさんが教えてくれた話でようやく腑に落ちるようになりました。
父島にはいろんな場所に戦跡が残っており、山の中にもそれが散見されます。
↓こちらは戦時中に使われた軍事トラックの遺物。このような遺物や遺跡が父島には沢山あります。
ちなみにこのトラックは我が町トヨタの車でした。↓写真で分かるかな?
トヨタっ子なら、秒速でトヨタの車だって分かっちゃうんだけど、みんなは分かるかな?
また、山歩きをしている最中、ガイドさんが戦跡の遺物がどうしてここにあるのか、それはどうしてなのかなど、歴史をふまえて教えてくれたので、今まで理解が乏しかった小笠原の歴史が私の身体の中に刻まれました。
ちなみに山のガイドは、おはぎさんが教えてくれた「たびんちゅ」さんにお願いしました。おはぎさんがオススメしてくれた意味がよく分かるくらい、本当に素敵なガイドでした。おはぎさんありがとうございました。
↓たびんちゅさんが記録してくれた私の写真…下記写真のピンクが私です☆↓
それから海にも戦跡はありまして、私が初日に潜ったポイントの「バラ沈(戦時中に海に沈んだ貨物船が、バラバラになって沈んでいるので「バラ沈」と呼ばれる)」も戦跡です。
今回はファンダイビングで潜ることのできる沈船(レック)ダイビングを紹介したいと思います。 兄島の滝ノ浦湾に沈んでいる貨物船でバラバラになっていることから「バラ沈」と呼ばれています。 水深は12mほどと浅く流れもないのでの初心者でも安心して潜ることができるため、良く使われるダイビングポイントです。 沈没船(レック)ダイビングで海に眠る戦跡を観る ~バラ沈~ - 小笠原村観光局 - 小笠原村観光局 |
こんな感じで、島に残るあれやこれやのものから、今まで未知の場所であり「事」であった小笠原が、日本のこと・自分たちのこととして捉えられるようになりました。
それから今回…小笠原から帰ってきてすぐ(っていうか昨日)、私は靖国神社で正式参拝しました。
この正式参拝は小笠原の旅とは関係なく、先の大戦後に日本が独立国に復帰したサンフランシスコ講和条約の日(4/28)に正式参拝するのがここ数年の私のルーティンでして…ですからたまたま繋がってしまった日程だったのですが……小笠原で戦跡を見てきてしまった私としては、小笠原の英霊と一緒に参拝できていたらいいなぁ……なんて事がつい頭に過ぎってしまたのですが…どうだったのでしょう。
まぁ…英霊たちと一緒に参拝できたのか…それは分からないけれど、靖国神社に新しくできた休憩所の「特攻の母の玉子丼」を食べてたら、涙が止まらなくなり…個人的には気持ちが繋がった気がしました。
ちなみに靖国に新しくできた休憩所は、「賊軍」とされてしまった会津の御魂に配慮したメニューとなっています。
とまぁ…小笠原の話をしているつもりが…先の大戦の話になってきてしまいましたが……実は私…父島に行くまで本当にここら辺の事が分かっておらず、まさか父島に行って帰ってくる数日の間に先の大戦を中心とした小笠原の歴史に詳しくなるなんて思わなかったです。これも行ったから分かることだと思います!!!(行く前は、行った事ないから行ってみたい!できれば鯨が観たいくらいにしか思ってなかった( ;∀;))
島に行くのは、旅の予約からいろいろ面倒臭いことが多く、陸地の旅と比べて何十倍も段取りに手間がかかることが多いです。それに島にはそれぞれ独自ルールがあり、そこを理解するのにも苦しみます。それゆえ、行く前に行くのが面倒臭くなってしまう人が多いかもしれません。
でも、一度その面倒臭さを体験してしまえば、そんなに面倒臭くなかったかもと思えるものですし、「島ほど行ってみないと分からない場所はない」と言えると思いますので、ぜひ皆さんも島旅してみてください♪
ほんと、行く前と後ではいろんな見方が変わるのが島旅の良さですよ♪
追記
たびんちゅさんが私たちが帰る時の模様を残してくれてました。
ガチ寒そうでしょ(笑)
ホント…ガチで寒かった(笑)
Tシャツ沢山持っていったのに…着る機会なく、なけなしの防寒服でみんな過ごしておりました(笑)
これも良き思い出です♪
追記2
海中公園でもシュノーケリングしてきました!教えてくださったサムデイさんありがとうございました♪
南島は行ったけど、あいにくの天候で上陸できず……外から眺めるだけになりましたが、見れて良かったです♪
また小笠原行きたいけど……道中のハードさ(今回は帰りの船の揺れがかなりハードだった上に…、27時間の船旅になりました(本来は24時間))を考えると…行きたくなるにはもう少し時間がかかりそう(笑)
でも、ずっと行きたかった場所に行けて本当に良かった♪
ありがとう小笠原!ありがとう父島♪
それではまたね☆
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おはようございます!
小笠原、だいぶ寒かったみたいですね。お疲れ様でした。
おすすめしたガイドさんのツアーに参加してくださってうれしいです。
先の大戦の話を含め、島の歴史はもちろん、自然についてもよく勉強しているお二人なのと、1人参加の方が多いツアーをされているので、お勧めしてよかったです!
28日には靖国神社にいらっしゃったんですね。
神保町の大学に務めているので、おお、お近くにいらっしゃったんだと、これまた少しうれしくなりました。
お仕事もお忙しいようですが、旅の疲れをしっかり癒してくださいね。
おはようございます!
教えてくださり本当にありがとうございました。
旅は類を呼ぶのか……山歩きながら滅茶苦茶濃い保守談義に花を咲かせれました(笑)
普段の人間関係では虎ノ門ニュースを見ている人を見つける方が難しいのに、なぜかツアー参加者の中に虎ノ門視聴者がおりまして、虎ノ門談義も出来て楽しかったです♪
教えてくださり本当にありがとうございました。
おはぎさんの職場の近くにお邪魔してたのですね。
私も嬉しいです。
それではこれからも宜しくお願い致します。
す、すごすぎませんか?
山歩きの中で保守談義って…
こーいうのが本当の引き寄せだなって感じますね‼‼
ちなみにたびんちゅさんとは実は小笠原に向かう船が一緒だったんです。
船に乗ってまだ電波が入っている時に申し込んだら電話があって、船内で打ち合わせしたぐらいでした笑
あちらは本土に帰省されていて、小笠原に戻るところでした。
ツアーも本来はハートロックだったんですが、雨の影響で違う場所に行ったのとトラブルもあったんですが、それもまた楽しかったんですよねー!
今度靖国神社で親子丼食べてみます!
たまたまそうだったので、奇遇だなぁくらいにしか思わなかったのですが……冷静に振り返るともの凄いレアなくじ引いた感じがしますよね(笑)
スゴイかも!?
へぇぇぇ!たびんちゅさんと船が同じだったのもスゴイ奇遇ですね!
ツアーを船内でガイドとするってシュールです♪
今回の小笠原の旅は、不思議と互いの仕事の会話をしていても深い部分で理解してもらえる人が多くて、自分の仕事の相談(私が作成するアプリ〈ファイルメーカー〉での制作において、迷っていた構築部分に関する打開案など)をついしてしまうくらい会話のキャッチボールが普通にできたりしたんですが、冷静に考えてみればそれも不思議なことですよね(笑)
親子丼ぜひ食べてみてください!
それではこれからも宜しくお願い致します。