菅新総理は、豊臣秀吉と重ねられることが多いですが、私は菅総理を見ていると別に被る人がいます。
さて、それは誰でしょう。
菅総理本人も、そして世の中も「菅新総理」=「豊臣秀吉」と言った具合の形容をされるのが昨今の常ですが……私は菅さんが総裁に意欲を見せた時から、台湾の李登輝元総統の事が頭を過ぎってしかたがない事が続いています。
ちなみに今回の不意な状況に陥るまで、菅さんが総理になることは想像されていなかった人が多いのではないかと私は予測するのですが…実はこの空気感って、李登輝さんが総統の座につくのと似ているように思うんですよね。
たとえば、ないない尽くしの環境で野心を滲ませなかったのにもかかわらず、総理(総統)になってしまったこととか。
李登輝が進めた台湾の民主化は、当初から順風満帆だったわけではもちろんない。
むしろ、学者出身で、農業経済学の若き権威としてたまたま蒋経国の目にとまったのが政界入りするきっかけだったくらいだから、そもそも政治の世界で出世していこうという野心もない。
それゆえ、いくら蒋経国の抜擢によって副総統の地位まで登りつめたとはいっても、実際のところ、いざ総統の地位に座ってみると、何もかもが「ないない尽くし」なのである。
つまり、派閥もなければ、軍も情報機関も掌握していない。後ろ盾となる元老さえいない。それこそ孤立無援のなか、総統に思いがけずなってしまった、という表現のほうが当てはまるくらいだろう。
ですから、当時の台湾国民は李登輝さんに期待している気持ちはなかったそうです。
というより、李登輝さんは国民党(外相人による与党)の人ですから、民主化を求める人たちとは敵対する位置にいる台湾人であったと言えるでしょう。見る人が見ればそれだけで国賊と言える立ち位置だったのかもなぁと思っています。
ですから、そういう彼に期待する気持ちは、民主化を求める人ほど抱けなかったことでしょう。
でもでもまさか、その李登輝さんが静かに民主化を成し遂げ、今の台湾を作ったのです。
菅新総理に関しても心配なことは沢山ありますが……特にウポポイ(アイヌ新法)については、全く賛同できかねないことばかりで、ここに着目すれば嫌いになる以外の要素が見つからないくらいの事ばかりですが……李登輝さんに通ずるような奇跡を作り出してくれるのではないか……そんな期待が私の中で膨らんで止みません。
始まったばかりでどうなるかは分かりませんが、ついついそう思えてしまう感覚が現実のものになったら良いなと思っています。
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菅さんには李登輝さんのような愛国心がどうしても感じられません。
実務の方ということで、行政改革などの仕事はしっかりしてくれそうですが・・・
竹中平蔵氏をブレーンとするバリバリの新自由主義者。
維新とつながりが深いのも頷けます。
自民党が民主党から政権奪還して、早速、中国人のビザを民主党政権よりもさらに引き下げ、どんどん中国人を国内に入れていったのが菅さんでした。
移民政策はさらに推進されるであろうし、女系天皇容認、国体の破壊も予想されます。
不気味です。
この予感が外れることを祈りつつ、これからもしっかり菅政権の政策を見ていこうと思っています。
こんにちは!
確かに国家観という側面で見ると、似てないですね(笑)すっかりその視点欠落しておりました。反省致します。
保守層の人は、竹中平蔵さんを悪の権化的に見る傾向が高く、私自身そのような論調にどっぷり浸かっていた時がありますが、行政の枠組みをいろいろ勉強していった時、ここに関する世論の勘違いは大きいなと思うようになりました。
中国との関係は私も気になる部分ではありますが、防衛大臣の人事を見ると今までとは違う形(親台)を作ってくれるのではないかと思っていますがどうなるでしょうか。
また竹中さんや維新を新自由主義と表現することが多いかと思うのですが、よくよく見てみると、体制疲労しているのにもかかわらずしがみつく既得権益との戦いがほとんどであり、それは新自由主義とは違うのではないかなと思ってます。
またこの打破ができれば、新しい民主主義が生まれるのではないかと私は思っており、そこら辺のことを台湾の民主主義を作った李登輝さんと重ね合わせてしまう部分があります。
それではこれからも宜しくお願い致します。