台湾に対する世界の目が変わり始めています。
諦めることなく、我慢強く、辛抱強く、かつ果敢に、柔軟に、そして毅然とした対応をし続けてきた台湾…そこには日本魂がありました。
2020年に入って国際的地位を勢いよく低下させている中国共産党とは対照的に、台湾の評価はうなぎ登りで、国際的地位が急上昇しています。
台湾と中国は民族も違い、政治思想も違う別の国家なのですが、中国共産党が主張する「一つの中国」の言葉に世界は惑わされ、台湾は国家としての扱いを受けられない状況が、戦後一貫して続いていました。
また第二次世界大戦が敗戦を迎えるまでの50年間、台湾は日本でしたが、そんな日本ですら、中国共産党に迎合し、台湾を国としては認めることができないままでした。
そのため昨年行われた即位の礼でも、正式にお呼びすることはできませんでした。
↓そのことについて書いた記事↓
またもう少し詳細に語ると、台湾が世界史に現われた1600年から今日まで、台湾が台湾島だけの独立国家として認められた事は一度もないと言っても良いと言えるでしょう。
台湾が世界史に名を現わしたのは1600年頃からですが、そこから台湾は一度も、台湾人として独立したことがないまま海外に統治されてしまう歩みを続けてきました。
具体的には、1600年頃にオランダ人に統治された後、清の一部となり、日清戦争の後は、日本の一部となりました。
その後第二次世界大戦を経て、日中戦争で日本と戦った国民党(中華民国)が中国共産党から逃れるために台湾に入り込み、そして大陸からやってきた外省人による統治が始まりました。
その上、大陸(中国共産党)の圧力で国として認められない苦境にも陥りました。
しかし、こういう苦境の中でも台湾人は、我慢強く、辛抱強く、かつ果敢に、柔軟に、そして毅然とした対応をし続けて、台湾人による民主化を成し遂げました。
その先頭に立っていたのは、先日天に召された李登輝元総統です。
【台北時事】先月30日に死去した台湾の李登輝元総統を追悼するため、日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(会長・古屋圭司衆院議員)による弔問団が9日、チャーター便で台湾を訪問した。森喜朗元首相を団長とする一行は、祭壇が設けられた迎賓館「台北賓館」を訪れ、日台関係の発展にも尽力した李氏に花を手向けた。 森元首相らが李登輝氏弔問 「理想の民主化成し遂げた」―台湾:時事ドットコム - 時事ドットコム |
李登輝元総統は天に旅立たれましたが、それと時同じくして、台湾は台湾人による独立国家として世界が認める状況に変化しています。
台湾の民主化・独立に大きな功績を残した李登輝さんですが、私が存じ上げるようになったのはお恥ずかしながら数年前のことです。
というより、私はつい最近まで(数年前まで)台湾の歴史をほとんど理解していませんでした。
日本統治時代の歴史、中国との確執など、日本人であるのなら絶対に知っておくべき台湾の歴史を全く把握していなかったがために、正直言って台湾を勘違いしていました。
ですが、台湾の歴史を知ることによって、私の理解は勘違いで間違いだと気が付きました。
そして、この勘違いこそが日本人を苦しめている大きな要素の一つであるとも理解する事になりました。
以前、涙が止まらない本として紹介させて頂いた「台湾を知ると世界が見える」の著者・林建良さん(台湾出身のお医者さん)は、李登輝さんについてこのように表現されました。
李登輝という存在は、神様が台湾にくれた宝物。
その宝物はMade in Japan。
最高の日本魂が入っている宝物を神様が台湾にくれた。
↓この言葉の確認はこの動画で↓
有難いと言うべきやらなんとやら…林建良さんのこの言葉に、私は大粒の涙をこぼしましたが…私から言わせて頂くのならば、
台湾こそが日本の宝です。
私たちがすっかり忘れてしまった日本精神を今もなお持ち合せているのは台湾の人々です。
だから、台湾の人々は、敵対国家に支配され、尚且つ国として認められない時間が長きに渡っても、諦めることなく、我慢強く、辛抱強く、かつ果敢に、柔軟に、そして毅然とした対応をができたのだと思います。
そして、武漢ウイルスをパーフェクトゲームで押さえたことにより、激変する国際環境の荒波を登り調子で歩んでいます。
そんな台湾の姿を見ていると、本来の日本人らしい日本を歩んでいるのはどちらか?とすら思ってしまいますが……台湾をお手本にすることによって、私たちだってできる!そんな強い思いを与えて頂いています。
私たちは第二次世界大戦の敗戦を機に、過去に生きた立派な日本人の後ろ姿を消されてしまいました。
しかし、台湾にはそれが水面下で受け継がれ、今があります。
そして今、台湾が世界に見せつけている行動……それは諦めることなく、我慢強く、辛抱強く、かつ果敢に、柔軟に、そして毅然とした行動……これこそが注目を浴び、評価を得ています。
ですから、祖先を思い返すこの時期にこそ、日本と台湾の歴史を紐解く期間にして頂ける人が沢山いたら良いなと思ってます。
次の記事では、なぜ武漢ウイルスで台湾がパーフェクトゲームを実践できたのか、そこにまつわる日本との歴史をお伝えできたらと思います。
追記
↓「台湾を知ると世界が見える」のことについて書いた記事↓
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こんにちは。
先日、李登輝さんの弔問に行きました。
正直、わかっているようでわかっていなかったのですが、付箋で張られた日本人・台湾人からのメッセージや、配布された資料から、日本と台湾のために尽力してくださり、台湾のために魂をささげて生きて、高い精神性で台湾を今の姿に導いてきたことを知り、本当に立派で美しく生きた方なのだと涙が溢れました。
今回のコロナ騒動で台湾は存在感を増して、世界がそれをサポートして、独立国家として認められる流れになってきていますが、心から応援するとともに友好国として手を取り合っていければ・・・と心から思います。
こんにちは。
弔問のお話し教えてくださりありがとうございます。
付箋の事が気になってググってみましたら、蔡英文総統のTwitterに辿り着き私も涙をにじませました。
https://twitter.com/iingwen/status/1291312379649695745
教えてくださりありがとうございます。
今ほど互いに互いを必要としている時はないと思います。
互いに手を取り合い、新たな時代は供に生き直したいですね。
それではこれからも宜しくお願い致します。