おはようございます♪
さぁ!いよいよ今年も残す所後二日となりました。
年の瀬となると、曜日感覚がなくなりがちですが、実は今日は月曜日です。
今年は年末年始も通常営業のまま突っ走ろうと決めたので、「今日から使えるマーケティング講座」も通常通り更新しますよ。
では、令和元年最後の「今日から使えるマーケティング講座」お楽しみくださいませ♪
かれこれ3週に渡って、市場調査とそのデータの扱われ方に関する注意喚起の記事を書いて参りました。
簡単にではありますが、様々な調査結果が世論誘導の為のツールになっていることがご理解頂けたら幸いです。
そして、今までは調査結果が世論誘導に使われている事についてお話しを進めてきましたが、実はアンケートそのものが、販促(プロモーション)の一貫として使われているケースもあります。
驚きでしょ?
っていうかこの驚きの手法(アンケートをプロモーションの一貫として利用すること)を始めたのは、実は私が前に働いていた会社なんですよ(^^;)
すみません。ある意味私本家です(笑)
かれこれ四半世紀前に、私が前に働いていた会社が始めたもので、私もこの手のアンケート手法を駆使してプロモーションを行っておりました(^^;)。
今は、その手法が浸透し、いろんな場所でこの形式のアンケートが見られます。また、このようなアンケートの使い方ができると分かっていると、自社のアンケート調査でも調査を有効活用しやすいと思うので、熟読してこの手法をご自身のお仕事の中で、是非活用してくださいね。
では、具体的にどのような形がプロモーション型と呼ばれるもので、実際にどのように利用したらいいのか話を進めていきましょう♪
プロモーション型アンケートとは一体どのようなものなのか、馴染みのない人には「????」で頭がいっぱいになってしまうと思いますが、
実はちょっと前にSUNTORYが行っていた「魚不足」に関するアンケートが、まんまプロモーション型アンケートの手法を使っていたので、これを例題にお話しを進めますね。
今年の9月10月くらいの話ですが、ネットを見ていて、こんな広告が目に入ったことはありませんか?
アンケートに答えるだけでサントリーのセサミンEXがもらえちゃうキャンペーンです。
そしてこのアンケートがずばり「プロモーション型アンケート」なのです。
実際のアンケート内容を見てみましょう。
このアンケートは3問用意されていたのですが、そのうちの2問(Q2、Q3)がプロモーション型アンケートと言えます。
魅力的&気になるをフックにチェックをしてもらうアンケートに見せかけて、実はセサミンEXの優位情報をお伝えする内容になっているのですね。
このようなアンケートに答えてもらう事によって、アンケート回答者は知らず知らずのうちに、その商品の優位性を認識してもらうことができるということです。
ただこの手のアンケートを作りまくっていた元プロから申し上げますと、設問設計や選択肢にセンスがないなぁと思いますが……(情報が多すぎて、回答者に情報の定着が促されない)まぁ、基本は抑えていると言って良いでしょう。
また、このプロモーション型アンケートは市場調査の側面も合わせ持っているので、これをきちんとデータ集計すれば、今後の広告展開に友好なキーワードを見つけることもできます。
たとえば、データーで「13年連続、売上NO.1(Q2の選択肢)」がことごとく低い結果が現われたとするのであれば、このフレーズはお蔵入りさせようという選択が社内で行われるようになったりします。
つまり、プロモーション型アンケートというのは回答者の意見を抽出するように見えて、一方で回答者に自社の商品の優位性を伝えることができる一石二鳥型のアンケートなのです。
たとえば飲食業のお店だと、結構「お客様の声」的なアンケートがテーブルに置いてありますよね。
そういうアンケート内容って大概、店のスタッフの接客マナーのチェックや味や価格に対する評価に収まっていると思うのですが、こういうアンケートを利用して、一緒に発信を行うことができます。
市場調査としてどうしても抑えておきたいアンケートも入れておいた上で、最後の方の質問で訴求を行う事もできるんですよ。
たとえば、その飲食店(ラーメン屋とする)で、近々新しい商品が出てそれをより深く知ってほしいと思った場合として、質問設計をしますね。
Q1 このたび○○さんの監修も経て進化形豚骨令和ラーメンを開発し、○月○日から発売する予定です。食べてみたいと思いますか?
Q2 進化形豚骨令和ラーメンが制作過程でこだわったポイントの中であなたが良いなと思うポイントがあれば教えてください(知って欲しいポイントを項目にして、複数選択式にする)
Q3 ○月○日の発売日から3日間、当店では進化形豚骨令和ラーメンを300円(本来800円)で提供します。食べに来たいと思いますか?
すごく雑な質問設計ですが、こういう感じです。
すると、新商品が発売されることや、新商品のポイントやさらには販促活動の告知もアンケートの中で行えます。
このような形で自社のアンケートを利用するのも一つの手なので、是非やってみてください。
ということで、今日のお話はここまでです。
来週は「キラスピ起業女子のビジネスモデルはあの職業と一緒」と題してお届けします。
それから「今日から使えるマーケティング講座」の過去記事が読みたい場合は、TOPの「曜日企画」→「㊊今日から使えるマーケティング講座」を押して下さい。
今までの過去記事が見れます。
またマーケティングに関して他の記事が気になる方は、ページ右上にある検索窓や🔍で「マーケティング」と入力してみて下さい。
それでは来週月曜日の7時にまたお会いしましょう♪
View Comments
今回の記事もとても楽しみにしていました。
そして、こんな手法があったことに驚いています!
私はアンケートが好きなので、結構答えるのですが(つい最近も答えました)前からこの手の質問って「なんで、商品化の前にキャッチコピーを考えないんだろう?」と不思議に思っていました。こういうことだったのですね!!
確かにアンケートに答えるときに似たような文章をずっと読み続けますし、読んでいるから「●●といえば××」のように頭に残りますし、実際に店頭で見れば「あ!この間の商品だ!」と手に取ってしまいます。
アンケートであると同時に、優位性を高め、しっかりと消費者にインプットするって、下手なCMを打つよりも効果的ですね。本当に目からうろこですし、私も仕事で使ってみたいと思いました。
本当にこのようなマーケティング知識は、本やセミナーでは学べない事ばかりの生きた知識で、とてもありがたく、嬉しく思います。しかもとても本質的なお話であり、実践に落とし込みやすくて感謝するばかりです。
とても有意義な記事をありがとうございます。
あけましておめでとうございます。
アンケートは使い方次第で、広告を打つよりターゲットに情報定着を促す効果があります。
ですから、販促に使える一方、先の記事で何度も取り上げた通り世論誘導の手法にも使えるのです。
その塩梅を上手く見極めて、発信者も受信者もwinwinとなる情報流通になれば良いなと思っています。
どうぞ今年も宜しくお願い致します☆