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【経験談】どうして現代人は陰謀論に嵌まるのか。

立て続けに、陰謀論を揶揄するネタを投下しましたが、実は私も陰謀論にどっぷり嵌まった1人ですから、彼らが嵌まってしまう気持ちは良く分かります。

ですから、どうして嵌まってしまうのか、私なりに思う理由をつらつら書いておきます。

 

幼少期に見た、戦隊もの、アニメ、ゲームの影響は大きい。

随分と大人になってから、私は日本の古代の歴史に興味を持つようになり、古事記を始めとした日本の話を読み解くようになって気がついたのですが、

日本の思想というか物語って、敵と味方がはっきりしない話が多いです。

たとえばプリンセス系の童話であっても、西洋の場合は、良い人悪い人が結構はっきりしていている事が多いです。

白雪姫やシンデレラなんてまさにそうですよね。

一方で日本のかぐや姫なんて……そういう価値観で読み解いたら完全に謎の領域の話で、どこに面白さがあるのか分かりません。

大人になって、かぐや姫を読み解くと、善悪とは全く別次元の心の葛藤やエゴの事がこのお話しには書いてあることが分かるのだけれども、善悪基準が基本となる価値観に縛られるとそこは全然見えなくなります。

そして、どうして私たちがそこが見えなくなると言えば、幼少期に見た映像の多くが勧善懲悪に満ちたものが多かったからかなぁと、今の私は推察しています。

戦隊ものやドラゴンボールのようなアニメ、それからドラクエなどには、常に見えない大きな敵がいる事が前提となって話が進んでいきます。

それでも、日本の創作物はどれもこれも古事記っぽい日本信仰が無自覚に入り込んでいるなぁとはいつも思っているのですが、

【防げ!波動低下】親日外国人とインバウンド①

2018年7月31日

ストーリーの大筋である「見えない悪と戦う」という大前提が、誰しも幼少期に身体の中に刻まれてしまっているので、「見えない悪」の存在に気がついた時に、どこか心ときめいたりしてしまうんじゃないかなぁと思ってます。

つまり、すなわち、私たち現代人がついつい陰謀論に嵌まってしまう最大の理由というのは、幼少期に見続けた物語のストーリーに関係があるんじゃないかなと、私は思っています。

 

自分と今が直結できないことも、原因

後、もう一つ原因と思う事があって、それは、「今を生きる」事ができない常識が蔓延っていることです。

「今を生きる」という事に関して、適切な理解を伴おうとすると滅茶苦茶文章が必要になるので、ここでは端折ろうと思うのだけれども……それじゃぁと思うので、近しいことを書いた記事や詳しく書いた本をリンクしておきますね。

近しいことを書いた記事↓

元々自我とは、自己とその他を区別するためのシンプルな機能であり、自己を継続するための保護機能の一つであったのに、このシンプルな機能が肥大化し始めた要因はなんだ…
『エゴの肥大化が始まった要因はなんだったのか?』 - いつの日も神社、時々たこ焼き。

もしくは、こちらの本で「今を生きる」を確認してください。

人は「今」に入ってこそ、自分を生きることができるのですが、未来を見ることが習慣になっている私たちは、「今を生きる事」それがなんなのかすら体感で理解できなくなっている人が増えています。

そして「今を生きていない」感覚が継続する人生になってくると、不思議な事に社会に対する当事者意識も薄れるのだなということが、私は自分を更生させている過程で気がつくようになりました。

自分の行いが全て社会に還元されてしまっているという当事者意識が生まれるようになると、悪さえ倒せば全てOKな未来ができるという考えは生まれなくなっていきます。

律するのは社会の前に自分であるという自覚が芽生えるようになってきます。

とはいえ、それでももちろん悪を断たなくては、穏やかな環境が手に入らないことは言わずもがななので、悪を見逃せと言っている訳ではないのですが……過去の自分と今の自分を比較すると、過去の自分は当事者であるという感覚がそもそもなかったように思います。

政治を始めとして、自分の生活とは地続きでないものと捉えている部分があったように思います。別の世界のこととして思っている部分があったからこそ、フィクションとしか言い様がない情報にも踊らされやすかったように思います。

 

上手に説明できなかったとは思うのですが、大きく分けてこの2つが陰謀論に嵌まってしまう性質を作り出しているのではないかなと思います。

また女性がスピ系に走ってしまう理由も同じようなものだと思います。

一つは幼少期に養った認識。

もう一つは、今に心がないこと。

この2つが合わさって、様々な洗脳が可能になっていることを感じています。

また、かといって幼少期に養ってしまった認識を否定する必要はないと思ってます。ただし、その傾向を理解することは大事だと思います。幼少期の認識を理解してこそ、現実との矛盾に気がつけますからね。

そして、そこを理解しながら、「今にあり続ける」事を心がけていけば、徐々に洗脳とは無縁な生活環境に近づいていくと思います。

かなり地味で地道で、辛抱強さが必要なこともありますが、一歩ずつ抜け出せるように頑張って生きましょうね♪

 

誰もがその素養(陰謀論やスピ系にはまれる素養)を持ち合わせれるだけの環境に生きていただけのことですから、少々沼に落ちるくらいのことは仕方ないことと割り切って、本来の自分を少しずつ取り戻していきましょう。

その頃には、黒歴史も笑える話に変わってるよ♪

 

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takehisayuriko

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