さぁ!新しいWeekday♪が始まりました。
月曜日は、週の始まり!お仕事の始まりです!
ですが……月曜の朝はちょっと憂鬱っていう人も多いかもしれませんね(^^;)
ですから、そんな憂鬱を吹き飛ばし、少しでも皆さんの仕事が楽しくなったらいいなと思い、月曜日は「今日から使えるマーケティング講座」を曜日企画としてお届けしております。
また、少しでも気持ちいい出勤時間のお供になったら良いなと思ったので、「今日から使えるマーケティング講座」は朝7:00に更新しています☆
是非今日からの仕事に「今日から使えるマーケティング講座」を使ってください。宜しくお願いします☆
キラスピ起業女子?なにそれ美味しいの?って思う人もいると思うので、まずはキラスピ起業女子の定義から致しましょう。
キラスピ起業女子とは、キラキラ起業女子やスピ系起業女子とも言われております。
厳密に言えば違うカテゴリーと言えるのかもしれませんが、生息地帯やビジネスモデルは瓜二つなので、私はキラスピ起業女子としてまとめて定義しております。
彼女たちが現われたのは、SNSが世の中に浸透し始めた2010年代に入ってからのことで、必ずと言って良いほどSNS(個人メディア)を利用しており、それが特徴の一つと言えるでしょう。
また彼女たちが手がける商品は様々ですが、ビジネスモデルとしてはだいたい同じと言えます。
どんなビジネスモデルになっているかというと、こんな感じです。
輝いている自分(成功体験)をネットで切り売りしながら、顧客を集客し、自身の手がける商品やコンテンツを売るビジネスモデルと言えます。
キラキラ系起業女子とキラスピ系起業女子の大きな違いは、スピリチュアル系(精神世界系)商品を販売しているか否か、もしくは成功体験の背景にあるものが「スピ系メソッドなのかどうか」ということです。
キラキラ起業女子の場合は、ハンドメイドやお稽古事教室(パン作り、ウォーキング、着付け)などのスピ系以外の商材が表向きメインであることが多いですが、実は裏でスピ系にドはまりしている人が多いです。
そして、キラキラ起業女子とスピ系起業女子の究極の共通点は、「輝いている自分(成功体験)」を見せる事でお金が入っていくるという飛んだ勘違いをしたビジネススキームを信じていることと言えるでしょう。
この界隈の勢いが強くなったのは2014年頃から、世の中で大流行した「引き寄せの法則」の時期と重なります。
またこの界隈の人たちは無自覚ながらに「引き寄せの法則」を信じている事が多いのも特徴です。ですから彼女たちは「自分の望む未来を描けばその通りになる」というまことしやかな法則に従ったている部分もあります。
そのためこぞってみんな理想的な自分、つまり「輝いている自分」や「既に幸せな私」を売りにしたのではないかと推測しておりますが、この点が最も落ち度の大きい部分ではないかなと私は思います。
キラスピ起業女子のマーケティング的問題点は様々あるのですが、今日はこの点を中心に説明していきます。
ここまでかれこれ6回に渡って、「今日から使えるマーケティング講座」をお伝えしてきておりますので、勘の良い方は私が何を言い出すかもう察しがついているかもしれませんね。
もう皆さん耳ダコかもしれませんが、
彼女たちの一番の落ち度は、現状把握をせずに未来を描いてしまったことです。
もう一つ言えば、「既に成功しているとされている師匠(コンサルタント)」のメソッドに従ってしまったことと言えるでしょう。
先週の記事の繰り返しとなりますが、マーケティングとは理論でもHowtoでもありません。
何よりの強みは「現状把握」をすること。
その現状把握を通して、事業を客観視することに意味があるのです。
たとえば、収益性はどれほどなのか、必要経費の持ち出しはどれ程になるのか、回収の見込はあるのか、損益分岐点となる場所はどこなのかなど、事業を始めるに至って、算出しなくてはならない事は山ほどあります。
ですがキラスピ起業女子の場合は、そのような事業を行うに当たって最低限考えるべき事を全部取っ払って、
「具体的な夢を描けば、それが現実になる」
という摩訶不思議な理論を信じるがあまり、一番大事なことを無視し、未来を描く事に没頭してしまいました。
この摩訶不思議なメソッドの結果はどうだったか、今のキラスピ業界の空気を見れば一目瞭然です。
本当にそのメソッドが正しければ、キラスピ起業女子たちは今やあちらもこちらも、バブリーな状況になっていたはずですが、ほとんどの人が失敗となり、ただただ黒歴史を作ってしまったという状況に陥っています。
つまり、このメソッドこそが間違っていたという事、他ならないと言えるでしょう。
それから「具体的な夢を描けば、それが現実になる」という考えを同様に浸透していたと思うのが「出したものが返ってくる」といういわゆる引寄せの法則の王道メソッドです。
ですから、彼女たちは事業立ち上げの瞬間から、身分不相応としか言いようがないほどの経費を使っていました。
特にコンサルと呼ばれる人たちに、多額の金額を渡してしまった人も多数いたかたと思います。
起業する際に、誰かの指示を仰がなくてはならないレベルであれば、起業なんてそもそも辞めておいた方が身の為なのに、「この人のおかげでキラキラ体験(成功体験)している」とのたもう声の後押しで、「私だってそうなりたい」という欲求が止められなくなったのでしょうね。
彼女たちは「現実的なビジネスの辛さを知らないからこそ」そんなことをしてしまったとも言えるのですが、Howto社会の蔓延という下地があるからこそ、信用に値する土台ができてしまったとも言えるのではないかなと思います。
そしてコンサル(師匠・教祖さま)たちが、自分たちのビジネスのカモにするための方針もあって、「お金を使えば使っただけ返ってくる」とかいうメソッドを注入するから、余計に彼女たちは狂ってしまったのだと思います。
キラスピ系起業女子の皆さんは、向こう見ずに経費を使ったり、身の丈に合わない先行投資をガンガンしちゃって、経費をケチったら良い商売なんてできないなんて言ってたりしていましたが、経費はケチってナンボだと思います。
だって、純利で100円を手に入れることは、粗利3割程度の仕事であれば、1000円の売上を確保することに相当すると言えるからです。
つまり、100円の経費をケチることは、1000円の売上を確保するのと同等と言う見方だってできるのです。
その当り前が分かっていないからこそ、安易に「出したものが返ってくる」と言えるのでしょう。
ちなみに社会人時代に私は多くの一流メーカーの方とお仕事させて頂きましたが、大手メーカーであればあるほど、末端の経費まで口うるさいです。
20年以上前の話ですが、ある大手メーカーの書類は、わら半紙だったこともあります。
一見お洒落で、若者の心を掴んでいる商品を多数出している会社の裏側は、意外とケチケチしているのが普通で、逆に経費にケチケチしてなくて大盤振る舞いする会社は話題性だけは一流ですが、あっという間に潰れていきます。
もしも、キラスピ起業女子の皆さんが仰る通り「出したお金は返ってくる」のであれば、大企業ほど内部はケチケチしていない事になるはずですが、事実は逆です。
支出を極力抑える心構えがあってこそ、事業を続けられることができるのです。
また、キラスピ系起業女子の皆さんは、何かと感情論でビジネスを捉えられておられましたが、ビジネスは出て行くお金よりももらうお金の方が多くなければ続けられません。
出した分だけ返ってきても、既に赤字です。
純利という面で考えれば、出したお金の10倍の売上が常に必要ということになります。
スピ系起業女子の皆さんが考えるマーケティングは主に感情論が中心となっているように私には見えましたが、本当のマーケティングは感情ではなく数字で、このような数値(収益性、損益分岐点、経費の費用対効果)をはじき出していきます。
そして、今自分のできる範囲の中でやれることを明確にしていきます。
それをせずして、夢を描き、未来を創造することはとても危険なことです。
もちろんこの事だけでなく、根本的に間違っていると思われる彼らの言動はまだまだあるのですが、話があまりに長くなりそうなので、この続きは次週に致しましょう。
来週は「キラ女子たちの間違いマーケ②エリアとグローバル」と題してお届けします。
それから「今日から使えるマーケティング講座」の過去記事が読みたい場合は、TOPの「曜日企画」→「㊊今日から使えるマーケティング講座」を押して下さい。
今までの過去記事が見れます。
またマーケティングに関して他の記事が気になる方は、ページ右上にある検索窓や🔍で「マーケティング」と入力してみて下さい。
それでは来週月曜日の7時にまたお会いしましょう♪
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ゆりこさんのマーケティング記事、とっても楽しみにしています!
今回も首がもげそうなくらいに頷きながら拝読しました。
私はコンサルつけずにビジネスを始めて、15年過ぎてからコンサルについてみたのですが・・・ゆりこさんの仰るような見せ方ばかりで中身はなく「こんなので稼げるって本当に思ってるの???」と、頭が?マークだらけになりました。
何人かのコンサルを知っていますが、皆さん2~3人コンサルしただけだったり、フロントセミナーに数十人(ほとんどは友達)が来ただけで『実績』として、もう数十万の起業家育成コースをしています。コーチングやカウンセラー、スピリチュアル系出身の方が稼ぐことができず→金払いの良さそうな人を探し→起業コンサルにシフトしているので、実業経験がないんですよね。
そして、地道に実業をすることを考えていないから、「使えば返ってくる」とあちこちのセミナーで大枚をはたき、本当に事業を回すための資金がなくなってしまうのだと思います。実際に立ち上げ時に事業経費とは別に200~300万円使ってしまい、回収できなさそうな人もたくさん見てきました。
百合子さんの仰る通り、本当に成功している人ほど、地道に・ケチケチで・現状把握をしながら事業をしていますし、感情では動きませんよね。夢や理想を描くことは大切ですが、分不相応な投資は自分の首を絞めるだけだと心から思います。
これからキラスピ起業をする方に、この記事を読んで目を覚ましてほしいと願っています。
こんにちは!
楽しみにしてくださり嬉しく思います。
大きな風呂敷を広げたり、大きな理想や夢を語る人は一見凄そうにみえます。だから信じたくなってしまうのでしょうが、現実を知れば知るほどあり得ないことばかりで、その現実から目を背けたいから、そういう人たちのカモになり、より不幸な人生にはまってしまうだけですよね。
感情で動いている人ほど、感情的では無いと自分を分析していたり、矛盾の多い人ほど、自分に矛盾は無いと思っていたり……自己分析が如何に難しいことなのか、考えさせられる事が多いです。
お互い地味にコツコツやっていきましょう。
それではこれからも宜しくお願い致します。